楠章子のレビュー一覧
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もりもり森に住むこびとの三姉妹の末っ子ココ。
長女のエリカは文字を学んで森の皆に本を読むお仕事、次女のフタバは人間のパン屋さんアンナさんのお手伝いをしながら料理を教わっています。ココはまだ小さいから、遊んでいていいよと言われてお留守番をしますが、それもつまらない。「自分にできる、誰かのためになること」を探しに外に飛び出して行きました。
一方その頃、町のあるお家では、白ネコのミルキーが、「わたし、飼いネコをやめます」と宣言してもりもり森を目指していました……
井田千秋さんの絵を求めて見つけた児童書です。
絵柄が可愛くてすぐ気に入りましたが、お話は中学年向きの、展開が読める内容かなと最初はな -
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【ネタバレあり】(対象:小学3~4年生くらい)
パンの描写が美味しそうでお腹がすいちゃう…。私もクリームパン食べてみたい…絶対美味しい!お客さんも小人や森の動物たちがメインで可愛くて癒されました。
人と関わるのが苦手なへんくつさんだけど、お客さんと出会って別れるうちに少しずつ変わっていく心情が自然に描かれています。
人と関わると自分一人でいる時よりも、悩みがうまれて煩わしいという気持ちになることもあると思います。でも、人と関わることでしか得られない気持ちや思い出もあるよなぁと考えさせられた物語でした。
大人の方にもおすすめな児童書です。 -
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表紙ではわからなかったんですけど、こびとさんのお話なんですね!ハクメイとミコチのファンなのでお話にスゥーっと入っていけましたが、こびと文学初心者向けに、もう少し導入が丁寧だと子ども向けという意味でもありがたかったかも。
動物たちの人格(?)の豊かさに微笑ましく読み進めました。誰かの手助けをしたいこびとさんの奮闘ぶりはほほえましく、お菓子の材料ひとつに右往左往する様子は小さな世界ならではで、読み終わると自分の手のひらを大きく感じました。序盤のんびり、終盤一気!の展開ですので、途中飽きてる様子なら励ましてあげたいな。
イラスト:小学校低学年〜中学年という対象年齢ぴったり。キャラクターの表情の書き -
Posted by ブクログ
同じ楠木章子さん×井田千秋さんの「森の小さな三姉妹」を読み終わってから、こちらを。
三姉妹にもチラッと名前が出てくるアンナさんが出てきます。
全部の漢字にルビが振ってある訳ではなく、小1の娘にはまだ難しいみたいなので、私だけ読みました。
へんくつさんの作るパンがどれも美味しそうで三時のお茶会は想像するだけで幸せな気持ちになります。
読み進めていくとへんくつさんは、本当は誰よりも優しいのがジワジワ伝わってきます。
サルのへんくつさんのお話がお気に入り。
ストーリーも挿絵もほっこり。また同じ作者さんのシリーズが出て欲しいです。
こちらも購入したい。 -
Posted by ブクログ
ぽっこり山のふもと、人間が暮らす町と、動物達や小人が暮らす山との間にある、ちいさなパン屋さん。
そこでたった一人でパンを焼いているのは「へんくつさん」と呼ばれている気難しいおばあさん。
でもへんくつさんの作るパンは魔法のようにおいしくて、毎日たくさんのお客さんが訪れるのです。
よくあるパターンのお話だけど、焼き立てパンのおいしい香りと温もりが伝わってくるようなお話。
たぶんみなさん想像するとおり、へんくつさんは全然へんくつじゃないw、口では何を言ってもめちゃめちゃ優しいおばあさんなのです。
そうじゃなくてはこんなに美味しいパンが焼けるはずがないし。
幸せな気持ちになれる本でした。