楠章子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小人の三姉妹と、もりもり森に住む他の小人や動物たちとの暮らしが、優しく柔らかな文章で綴られている。
井田千秋さんのイラストが、この世界観にとてもマッチしていて、とても良かった。
人間たちが年に一度行う「誕生日パーティー」なるものをやってみたい!
そのワクワクする気持ちだけで、周りを盛り立てて準備していく末っ子・ココの推進力と、それを見守り、時に必要なサポートを惜しまない姉たちの優しさにほっこりする。
森の動物たち同士のいさかいもあって、その対処に悩んだりもするけれど、ケンカの原因もまたほっこりするもので、何もかもがあたたかな世界。
現実を忘れてほっとできる一冊。 -
Posted by ブクログ
挿絵がとってもかわいい。末っ子のココメインのお話だったけど、シリーズで続くのかな?エリカとフタバのお話も読みたい。
飼い猫だったとは思えないネコさんのたくましさが羨ましい。私もマドレーヌ食べたい!
雰囲気似てるなぁとは思ってたけど、へんくつさんの名前が出たのもうれしかった。
個人的に好きだった言葉
「いままでなかったら、おかしいの?どうしておかしいの?」
「いままで、だれもやったことがないことをするのは、べつにおかしくないよね。
おかしいって決めちゃうほうが、おかしい気がする。」
「むりしないのはたいせつなこと」
児童書だけど、考えさせられる部分もあるなぁと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレへんくつさん改め、アンナさんがいとなむパン屋に 訪れる小人や動物たちや人間のお話。
描かれるパン(クリームパン・カンパーニュ・洋なしのデニッシュ シナモンロールなどなど)がどれもおいしそうだし、 登場人物も皆やさしくて良い人たちばかりでほっとする物語だった。
小人のマリちゃん、レイくん。人間のノアくん、サルのへんくつさん。
特にノアくんやサルのへんくつさんの話はちょっと切なかった。ノアくんのその後とか、続きの話があったら読みたいな。
サルのへんくつさん……まさかこの物語に亡くなる方が出るとは 思わずビックリ。
「1人は気楽でいい」と言ってたアンナさんに折角できたお友達なのに。でも彼女の