ルドルフ・シュタイナーのレビュー一覧
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シュタイナー四大主著のひとつであり,純粋な哲学書。外的な世界を認識する知覚と内的な世界(=概念)を知覚する直観とを思考が繫ぐという独自の一元論を展開する。外的世界とともに概念も実在の半面である。
「思考によって近くないように結びつけられた概念の内容は主観的ではない。その内容は主観からではなく,現実から取り出されている。それは知覚だけでは獲得できない現実の一部分である。それは経験内容ではあるが,知覚によって与えられた経験内容ではない。概念を現実的なものと考えることのできない人は,概念を頭の中にあるだけの抽象形式だと考えている。」
勉強不足で自信はないが,この発想は最近の思弁的実在論に通じるものが -
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ネタバレ難しかった。人間を肉体、エーテル体、アストラル体、自我という4つの要素に分けたのは、面白かったが、宇宙との歴史にからめ、これらを解説しているのは全くよっくわからなかった。地球記に入り、アトランティス期における解説はとってもわかりやすく面白かった。人間がもともと遠い祖先の記憶を全部持っており、アトランティス期に入ってから徐々に失われていったという説にはとっても納得がいった。
インドのカースト制度が、アトランティス期に別れた、火星人等々をもとにしているからこそ、生涯を通じてカーストが同一であり、また、ゾロアスター教も古代のアトランティス期への憧憬から来ているというのも面白い発想だった。
イエス -
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不思議な力を得るためでなく、
人生をより豊かに幸せに感じるために。
神智学徒はいかなるときもひっそり自己沈静する時間を
生活のなかに確保するべき。
物事を比較・批判・二者択一によって観察することを
世の中の人は当たり前にしていますね。
ちょっと人よりえらくなったような。
それについて人柄(畏敬の気分)と
自己に向き合うことが重要だと示しています。
学習についても、引用文に登録しましたが、
これが始まりですね。
その知識を世の中にいかに伝えられるだろうかと。
本当の学問になるよう。
シュタイナーの世界観は初心者の方には難しいですが、
何度も読み直し実行することで、
その本質がゆっくり -
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ルドルフ・シュタイナー。
13才〜14才にかけて、世界が分からず、人生が分からず、人間が分からず、
何が真理か分からず、自分自身さえも分からず、身動きが出来なくなった事がある。
ルールが分からないままゲームを続ける事はしんどい。
でも私が探し求める‘ルール’に対する答えは、学校からも家庭からも宗教からも
得られなかった。
死ぬしかないかと苦悶した真っ暗闇の中で一筋の光となったのが、この書物だ。
宗教書でも啓蒙書でもない。シュタイナーは一学者である。
が、ここに書かれている内容は何か真理を会得する一つの大きなきっかけを秘めて
いるように思う。
あくまできっかけだ。
彼のアプローチは非常 -
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人生でちょくちょくシュタイナーってワード出てくるから読んでみようと思って読んだ。
難しい単語はほぼ出てこないから読めるかなーと思ったけど、言葉の一つ一つが深くてあまり掴めてなくて、全体的に理解が難しかった。
でもいいんだ、薄い膜を重ねていくのの一つ目として
あと読むことでインストールするみたいな部分もあると思う。しかし本の中で間違った読み方の例があったけど、私こんな感じだよ、むしろそこまでもわかってなくて文字を追ってるだけだ、と思った。
肉体・魂・霊
鉱物、植物、動物、人間
YouTubeでシュタイナーはスピリチュアルと思われがちだけど、ニーチェの弟子の哲学者と聞いた。この時代は魂や霊が -
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この本は過去に少し流行ったらしい。旦那が言っていた。そして、ワタシは幼稚園で知ったシュタイナー。旦那はスピリチュアルな人だと思ってたので幼稚園あるなんてビックリしてた。神智学とは、人間はどういった存在なのかといった話しです。人間はただ生まれて人生終えてハイ終わりってワケではない。体に宿った魂が肉体を通して生を体験する。魂には霊がついていて、霊は神聖な存在で人間の業や感情とは無縁のものだそう。霊は魂が体験した人間の営みを間接的に経験する事で精進し、より良い霊になっていくのだそうだ。なので人間が思考している存在が魂って言う事なのかな?霊と言うのはハイヤーセルフ(高次の自我)のようなのかもしれない。
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Posted by ブクログ
面白いのに難解な哲学書、シュタイナーの基本。
実際に読んだのは選集(単行本)の方だった。
基本と言われているものの、哲学入門ではないので、
基本=入門として読むと半分も読めず放棄すること必至。
(まぁ、哲学書は複数回読み返して内容を理解し飲み込むのが普通ではあるが)
だが、面白いことには変わりない故、哲学を学ぶものなら是非読んでおきたい一冊。
自由とは何か、自由になるためには如何あるべきか、自由をどのように捉えるか、
考えてしまえば単純なことだが、何となく私たちが考えている自由ということを、
より深く掘り下げ、知覚させてくれる本である。
シュタイナーらしく神秘云々の香りはするが、
理解出