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「外なる世界と内なる世界、外なる法則性と内なる道徳性との間に横たわる深淵は、ただ自由な魂だけがこれに橋をかけることができる」(本書「あとがき」より)。刊行後100年以上経つ現在も、まばゆい光芒を放ち続ける、シュタイナー全業績の礎をなしている認識論哲学。社会の中で否応なしに生きざるを得ない個としての人間は、個人の究極の自由をどこに見出すことができるのか。また、思考の働きは人類に何をもたらすのか。シュタイナー四大主著の一冊。
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Posted by ブクログ
シュタイナー四大主著のひとつであり,純粋な哲学書。外的な世界を認識する知覚と内的な世界(=概念)を知覚する直観とを思考が繫ぐという独自の一元論を展開する。外的世界とともに概念も実在の半面である。 「思考によって近くないように結びつけられた概念の内容は主観的ではない。その内容は主観からではなく,現実か...続きを読むら取り出されている。それは知覚だけでは獲得できない現実の一部分である。それは経験内容ではあるが,知覚によって与えられた経験内容ではない。概念を現実的なものと考えることのできない人は,概念を頭の中にあるだけの抽象形式だと考えている。」 勉強不足で自信はないが,この発想は最近の思弁的実在論に通じるものがあるような気がする。
正直、シュタイナー四大著書の中で 一番苦手な本。 だって「知ってて当然」みたいに出てくる哲学者たちの名前 全然知らんし。 でも「一番好き」って言うアントロ友だちもいる。 あなたはどちらなのか、まぁ一読を。
シュタイナー初期の著書であり、最高傑作。私見ですが、シュタイナー思想を現実に共有可能性を持たせたのが本書であり、オカルト的要素を含ませて語ったのが神智学等の文献である。
面白いのに難解な哲学書、シュタイナーの基本。 実際に読んだのは選集(単行本)の方だった。 基本と言われているものの、哲学入門ではないので、 基本=入門として読むと半分も読めず放棄すること必至。 (まぁ、哲学書は複数回読み返して内容を理解し飲み込むのが普通ではあるが) だが、面白いことには変わりな...続きを読むい故、哲学を学ぶものなら是非読んでおきたい一冊。 自由とは何か、自由になるためには如何あるべきか、自由をどのように捉えるか、 考えてしまえば単純なことだが、何となく私たちが考えている自由ということを、 より深く掘り下げ、知覚させてくれる本である。 シュタイナーらしく神秘云々の香りはするが、 理解出来ないレベルではなく、それも一つの思考として納得できる按配。 恐らく読み返せば読み返すほど面白くなるのだろうと思う。
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