市川哲也のレビュー一覧

  • 名探偵の証明

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     過去に大活躍した名探偵・屋敷啓次郎が衰え燻っている時に現役で大活躍している探偵・蜜柑花子と推理対決をすることになっていくが…というトリックやフーダニット以上に『名探偵の生き様』を鮮烈に描いたミステリーで、名探偵の存在意義を提示した異色作で面白かった。

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    2024年11月10日
  • 名探偵の証明

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    なんと2014年に一度読んでいて、すっかり忘れていて、再読。
    さらに笑えるのが、2014年当時の評価は☆2 w

    そうか、若かったときは、このくたびれたおっさん探偵と、態度悪(く見える)ジョシコーセー探偵の組み合わせが耐えられなかったんだな……。うん、少しくどいもんね。
    と、他人事のように10年前の自分も理解できたw

    が、今回おもしろかったのは、まさにそのくたびれたおっさん探偵のボヤキと後悔、次世代に繋ごうとする意志だった。
    ひたすらミステリを読んで、スレたぶん、「名探偵」という存在のアインビバレントも重々承知で、こういう物語も「アリ」だな、と思う。
    探偵が「推理する」ことの是非に真正面から取り組んだ作品。
    「探偵の矛盾」みたいなものをテーマにするミステリが増えたことも、受け入れやすさの一因と思う。そういう点でも、先見の明の一冊!
    今後の蜜柑ちゃんの活躍も込みで、ゆっくり読み進めたい。

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    2024年08月28日
  • 屋上の名探偵

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    ネタバレ

    久しぶりに蜜柑花子に会えました。読みやすいシリーズです。
    結局お姉さんと千賀さんの恋愛模様はどう着地したのか気になり過ぎる。

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    2024年05月08日
  • 名探偵の証明 蜜柑花子の栄光

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    とある事情から6日間で4つの事件を解くことになるお話。実質的には連作短編集みたいな感じ。速解きってこともあってちょっと推理は雑な感じもします。
    あとがきで作者がこのシリーズで書きたかったことを語っていますが、それを読んだ後でも結局最後までこのシリーズはしっくりこなかったです。

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    2021年11月07日
  • 名探偵の証明

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    ネタバレ

    新しい、本格ミステリー。探偵を俯瞰的に見ると、行く先々で起こる事件に突っ込み入れたくなるけど、その背景や家庭事情や悩み含めて人間らしい懊悩がいい。新旧探偵の共演も面白い。
    ロジック立てる段では、なるほど納得そうなのか!という美しい論展開ではない。話の魅力をキャラクターに振った結果か?
    余談だが、p240ページからポケモンユナイトのBGMとともに読んだが、神がかり的なコラボに視覚と聴覚と思考力の臨場感高い。

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    2021年10月31日
  • 名探偵の証明

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    年老いたかつてのヒーロがー、それでも自分であり続けようともがくさまを描く、一人称の語り口からもハードボイルドなお話。さらに言うなら、主人公の屋敷には、解説にも言及がある冒険小説のヒーローの面影が濃い。その分、トリックも小粒で純ミステリとしては軽め。もちろん名探偵という理不尽で不条理な装置について考えること以上のミステリなんてない、と主張されたらそれは同意するしかないが。

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    2021年06月17日
  • 屋上の名探偵

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    読み始めて、「しまった」と思うことがたまにあります。特に初めての作家さんの作品を 読み初めた時が多いです。今回の市川哲也さんも初めて読んだのですが、ちゃんと、市川先生のデビュー作から読めばよかった...

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    2021年06月15日
  • 名探偵の証明

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    ネタバレ

    ミステリを読んで、名探偵の孤独というようなものを感じることはあまりない。何故ならば、大体において、名探偵という人種は、一般人に比し突き抜けた思考回路を持っており、そんなことは意に介さないように振る舞うから。

    でも、一人苦悩する探偵が少なからずいるのも確かだが、それが自分に課せられた役割と割り切り、前へと進む。

    しかし、その存在そのものが犯罪を誘発しているなどという誹謗中傷を名探偵が受ける作品は目にしたことがない。それはあまりにもひどい妄言であるが、それは名探偵に対する痛烈なアンチテーゼでもある。

    往年の名探偵・屋敷啓次郎はそのような誹謗中傷を受けてきた。そして、次世代の名探偵・蜜柑花子は、啓次郎を敬愛し、彼に私淑する。この対照的な二人の探偵が事件解決を競い合うのかと思いきや、然にあらず。

    名探偵が直面する栄光と挫折、そしてリスク。その厳しいまでの現実と、その壮絶な生き様がかつてない探偵像を示す作品。

    これまでミステリを読んで感じたことのない感情を覚える。そういう意味では私にとっての新たな地平線が開けたような気がする。

    探偵の安息の地はどこにあるのだろうか?事件が解決しても心休まらない悲しい存在のように思えてきた。

    いずれにしても、啓次郎から花子へと、確かにバトンが手渡された。名探偵の矜持とともに。

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    2019年06月30日
  • 屋上の名探偵

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    ミステリ。連作短編集。
    この著者の作品は『名探偵の証明』のみ既読。
    蜜柑花子ちゃんの高校生時代の物語ですね。
    作品としては、よくあるコミカルでライトな学園ミステリ、プラス青春。
    この一冊だけでは無難という感じですが、シリーズものとしては、蜜柑ちゃんの過去が分かって、シリーズ全部読みたいと思わせる魅力を感じました。
    中葉悠介くんは、『名探偵の証明』に登場してたかな?読み直したい。
    甘めに☆4。

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    2019年05月13日
  • 放課後の名探偵

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    倒叙ミステリーだけど、全てわかってしまっているみかんが周りを気遣って動いている感じがこの作品の特徴かな。わかってしまうことは必ずしも福音じゃない。

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    2018年12月24日
  • 名探偵の証明

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    名探偵の老いと最期ということではポアロの「カーテン」がありますが、名探偵自身の語りで老いに伴う葛藤を語られるというのは新鮮でした。お話も多層的になっていて最期まで読ませるし、ラストも何とも言えない味わいでした。

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    2018年02月18日
  • 名探偵の証明

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    登場人物なども良かったけどトリックなど少し無理がある感じがしました。

    また前半と後半の間が結構長く、後半読む時に前半少し忘れてしまってました。
    もう少しテンポ良くてもよいかなも思いました。

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    2026年09月11日
  • あの魔女を殺せ

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    ネタバレ

    魔術が存在する世界での密室殺人。魔術にもルールがある為、何でもアリという訳ではないのだろうけれども真相はかなりトリッキー。ミステリは自身で推理するより、作者のアイディアを眺めに来ているという感じで読む。なのでちょっとトリッキー過ぎるかなという気はしたが、それ以外にはこれと言った感想はない。
    全体的には作者の思いついたことをとにかく詰め込んだような造りで、仕掛けに重きを置いているのか、登場人物の描写に深みがない。殺人が起きているのに脇役達が騒然とすることもなく、淡々と進んでいく。アリサの夫に対する執心の描写もラストに偏重していて、もっと中盤にばら撒いて深堀っても良かったのではと思った。
    醜悪な人間ばかりが出て来るが、アリサにダントツで嫌悪感を覚えた。常世姉妹も大概だが、アリサの場合は読者に対する裏切りに見えるせいなのだろうか。自分本意だし、事故を起こしておいて子供の姿じゃ運転出来ないなどと不平を鳴らし、愛する夫から娘を奪う選択をした上、娘の身体で赤の他人として夫との再婚に漕ぎ着け子供まで作る気持ち悪さ…。夫が不憫過ぎる

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    2026年09月11日
  • シュレディンガーの殺人者

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    クローズドサークルの廃校で、テロリストに殺人を頼まれて失敗するも、七不思議の「時が戻る映写室」でタイムリープしてもう一度殺人計画を練る…
    という謎設定。途中までは「覆面探偵何やってるんだ!?」と、初めて探偵役に苛立ってた(笑)

    終盤の展開が意外すぎるのと、オチもダークな感じでちょっとびっくり。

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    2026年07月17日
  • シュレディンガーの殺人者

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    ※
    題名との思い込みにまんまと嵌まりました。

    それ以外もしっかり騙されましたが、
    結論、常人のことも分からないけれど
    狂人のことはもっと解るわけがない。

    途中、繰り返し部分はくどく感じられて
    進められず辛かった。

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    2026年04月26日
  • シュレディンガーの殺人者

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    そこここにばら撒かれていた引っ掛かりは全てわかったけど、「シュレディンガーの猫」は少し調べたけどまるでわからなかった

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    2026年04月16日
  • シュレディンガーの殺人者

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    時空を何度も遡り、何度も殺人を犯す。
    全てが覆る大団円は面白かった。
    さらに衝撃の月末。
    何を読まされたんだろうという読後感。、

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    2026年04月07日
  • シュレディンガーの殺人者

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    ネタバレ

    オカルト雑誌のライター田中永遠は、担当編集者の礎怜と怪奇現象を検証するため廃校となった小学校に忍び込む。校長室で武器を見つけ、テロリストである男たちに捕まってしまう。テロリストの一人に脅されて一人の男の殺害を実行するが、覆面探偵だという男に犯行を暴かれてしまう。閉じ込められ目が覚めると時間が巻き戻っていた。再び同じ男を殺すが、やはり探偵に気づかれてしまい …。

    不思議ミステリー。殺したはずの相手が生きていて、また同じ話を持ちかけられる。時間が巻き戻っているけれど、失敗はできないと対策を練って再度繰り返す。アプローチを変えてもやっぱりうまくいかない。主人公のメンタル強い。というか狂信者的なところがあるように思える。怖い。
    作品として冗長になるからなんだろうけど、怪異をモチーフにして4回繰り返したなら、きっちり7回までやればいいのにと思う私もいないではない。怪異の方も回数減らしておけばよかったのに。
    予想のつかない展開は面白かったけれど、最後の終わり方が後味悪め。名探偵コナンじゃないけれど、探偵にはある程度の美学を持っていて欲しい。ボランティアなんだから謎解きと犯人特定が探偵の本分っていうのは嫌な考え方だなぁ。

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    2026年04月02日
  • シュレディンガーの殺人者

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    うーん、ちょっと無理があるかな。主役が、頭いい設定のわけなんですけど、あんまり頭良くない。タイムリープを物語の軸にしてるけど、4回も大したことない事件と謎解きを繰り返されるとちょっとダレるかな。最後のどんでん返しは面白かったですけど、無理がありすぎるし、この後どうすんだよ、隠し切れないでしょ、って感じで。頭いい登場人物だしてほしかったな。

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    2026年02月23日
  • シュレディンガーの殺人者

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    あまり読んだことないタイプのミステリー。だから自然と先が気になってページをめくる手が止まらなかった。後半になるにつれて狙いすぎかなとも思える展開が多くてちょっとお腹いっぱいになったりしたけど、シュレディンガー(というよりはバタフライエフェクト?)とサスペンスが合わさるとこんな展開になるのかと感心した1冊でした。

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    2026年01月26日