【感想・ネタバレ】放課後の名探偵のレビュー

あらすじ

高校生活も残りあとわずかとなった秋、姉への依存症を克服した中葉悠介は、蜜柑花子と初めて出会った屋上でのひとときを楽しんでいる。そんな学校生活のなかにもトラブルは潜んでいた――。体育の授業前の更衣室で中葉が落とした物から、知らぬ間に想定外のトラブルへと繋がっていく「ルサンチマンの行方」。ミステリ研究会部員が思い描く理想のダイイング・メッセージの定義「オレのダイイング・メッセージ」など、犯人(?)側視点から描いた全4編。蜜柑花子の鋭利な推理と、高校生らしいあわただしくも爽やかな日々を描く。

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Posted by ブクログ

倒叙ミステリーだけど、全てわかってしまっているみかんが周りを気遣って動いている感じがこの作品の特徴かな。わかってしまうことは必ずしも福音じゃない。

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2018年12月24日

Posted by ブクログ

名探偵・蜜柑花子シリーズの第5弾で、高校生時代の蜜柑を描いた連作短編集としては2冊目。
取り敢えず今までのシリーズの中では一番面白かった。この著者は複雑な構成の長編より、こういうあっさりした短編の方が実力が出ると思う。今回は変則的な倒叙物の4編だったが、蜜柑はキチンと推理したり直感に頼ったり、顔見せ程度にチラッと出てくるだけだったりで、型に嵌らないのが逆に楽しかった。蜜柑を取り巻く高校生達も、嫉妬や対立や自殺願望など、若さ故の揺れ動く心情が巧く描かれていて感心した。高校生編は後一冊位書いてくれるのかな?

0
2018年10月21日

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