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そのめざましい活躍から、1980年代には推理小説界に「新本格ブーム」までを招来した名探偵・屋敷啓次郎。行く先々で事件に遭遇するものの、ほぼ十割の解決率を誇っていた――。しかし時は無情にもすぎて現代、60代となったかつてのヒーローはある事件で傷を負い、ひっそりと暮らしている。そんな屋敷のもとを、元相棒が訪ねてきた。資産家一家に届いた脅迫状の謎をめぐり、探偵業の傍らタレントとしても活躍している蜜柑花子と対決しようとの誘いだった。人里離れた別荘で巻き起こる密室殺人、さらにその後の屋敷の姿を迫真の筆致で描いた長編ミステリ。第23回鮎川哲也賞受賞作。/解説=村上貴史
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Posted by ブクログ
なんと2014年に一度読んでいて、すっかり忘れていて、再読。
さらに笑えるのが、2014年当時の評価は☆2 w
そうか、若かったときは、このくたびれたおっさん探偵と、態度悪(く見える)ジョシコーセー探偵の組み合わせが耐えられなかったんだな……。うん、少しくどいもんね。
と、他人事のように10年前の自分も理解できたw
が、今回おもしろかったのは、まさにそのくたびれたおっさん探偵のボヤキと後悔、次世代に繋ごうとする意志だった。
ひたすらミステリを読んで、スレたぶん、「名探偵」という存在のアインビバレントも重々承知で、こういう物語も「アリ」だな、と思う。
探偵が「推理する」ことの是非に真正面から取り組んだ作品。
「探偵の矛盾」みたいなものをテーマにするミステリが増えたことも、受け入れやすさの一因と思う。そういう点でも、先見の明の一冊!
今後の蜜柑ちゃんの活躍も込みで、ゆっくり読み進めたい。
Posted by ブクログ
市川哲也の長篇ミステリ作品『名探偵の証明』を読みました。
市川哲也の作品を読むのは初めてですね。
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そのめざましい活躍から、1980年代には推理小説界に「新本格ブーム」までを招来した名探偵・屋敷啓次郎。
行く先々で事件に遭遇するものの、驚異的な解決率を誇っていた――。
しかし時は過ぎて現代、ヒーローは過去の事件で傷を負い、ひっそりと暮らしていた。
そんな彼を、元相棒が訪ねてくる。
資産家一家に届いた脅迫状をめぐって若き名探偵・蜜柑花子と対決から、屋敷を現役復帰させようとの目論見だった。
人里離れた別荘で巻き起こる密室殺人、さらにその後の名探偵たちの姿を描いた長編ミステリ。
第23回鮎川哲也賞受賞作、待望の文庫化。
解説=村上貴史
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2013年(平成25年)に『名探偵-The Detective-』というタイトルで第23回鮎川哲也賞(選考委員:芦辺拓、北村薫、辻真先)を受賞した市川哲也のデビュー作……名探偵の証明シリーズの第1作です。
かつて一世を風靡した名探偵・屋敷啓次郎が、現代のアイドル探偵・蜜柑花子とともに再起をかける……“老い"という人間の宿命を、2人の名探偵を通じて活写する、第23回鮎川哲也賞受賞作。
主人公・屋敷啓次郎は、一世を風靡する活躍から推理小説界に新本格ブームまでを巻き起こした時代のスター……ところが時代は移り、かつての名探偵も還暦を過ぎて輝きを失っている という設定、、、
しかも、既に新しい名探偵で美少女の蜜柑花子が席巻し、世の中の人々は、かつての名探偵・屋敷のことを忘れてしまっている……名探偵の老いや宿命、そして再生をテーマに描いた独特の作品でしたね。
単なる事件の謎解きに留まらず、名探偵という存在そのものの本質に迫った意欲作だと感じました……世代が近いので共感できる部分が多かったです、機会があれば、名探偵の証明シリーズの続篇を読んでみたいですね。
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