茂市久美子のレビュー一覧
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茂市久美子さんの童話ですね。
絵は、柿田ゆかりさん。
『つるばら村』シリーズの八作目です。
つるばら村に、大森勇一さんという、若い大工さんがすんでいます。
学校を卒業して大工の親方のもとに弟子入りし、何年も修行をして、この春、独立したばかりです。
ひとりですんでいる家のうらには、小さな作業小屋があります。おとなりには、このはさんの「つるばら理容店」があります。
勇一さんは、おじいさんの勇吉さんにあこがれて、大工になったのです。
勇吉さんがとおい昔にたてた、
月見が原の小屋を手入れしてから、
勇一さんのもとに、
ふしぎな仕事がまいこむことになります。
季節のかがやきにみちた、 -
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茂市久美子さんの童話ですね。
絵は、柿田ゆかりさん。
『つるばら村』シリーズの六冊目です。
つるばら村に、「つるばら理容店」という、小さな理容店があります。
店の外では、赤と白と青のサインポールが、くるくるまわっています。
この店は、山野このはさんという、もうすぐ六十歳になる、おばさんが、ひとりでやっています。
このはさんは、花が大好きです。店の前には、いつも、たくさんの植木鉢がならんで、季節の花を咲かせています。
はるかさんという、通りの向かい側にある「ひまわり用品店」に若い奥さんがいます。ふたりは、親子ほど年がはなれていますが、大のなかよしで、おたがいの家を、しょっちゅういった -
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茂市久美子さんの童話ですね。
絵は、柿田ゆかりさん。
『つるばら村』シリーズの五冊目ですね。
つるばら村でいちばん高い山は、笛吹き山といいます。
山は、ふもとまで、ブナの森におおわれています。
この森には、トチノキやシナノキなど、みつばちが、花のみつをあつめられる木がたくさんはえています。
村井ナオシさんという若い養蜂家が、この山のふもとに、ひとりですんでいます。
養蜂家には、花をおいかけて、南から北へと、みつばちの巣箱を移動させながら暮らしているひともいますが、ナオシさんは、一年じゅう、笛吹き山のふもとで、みつばちを飼って、暮らしています。
5月から始まって一年をとおして、ナオ -
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茂市久美子さんの童話ですね。
『つるばら村』シリーズの四冊目です。
絵は、柿田ゆかりさん(埼玉生まれ)
日本デザイン専門学校卒業。イラストレーター。
つるばら村に、「青木家具店」という、注文家具をつくる家具屋さんがあります。
お店の主人は、青木林太郎さんといって、奥さんと、五歳になる男の子がひとりいます。
奥さんの美樹さんは、都会生まれの都会そだちです。木工が大好きで、結婚するまえ、木工の勉強をしていました。そして、木工が縁で、林太郎と知りあい、つるばら村にお嫁にきました。
美樹さんが、おもにつくるのは、お盆や額縁など、小さなものです。
五歳のむすこさんは、幹太といいます。
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茂市久美子さんの童話ですね。
絵は、中村悦子さん。
『つるばら村』シリーズの三冊目です。
つるばら村の駅前に、赤い屋根の小さなお店があります。
パン職人のくるみさんがひらいた「三日月屋」というパン屋さんです。
三日月屋は、駅前にできてから三年になります。
おみせのの屋根は、現在トタンですが、くるみさんは、長い間、外国を旅したときに見かけた赤いれんが屋根のパン屋さんにあこがれてきて、自分のお店も、ゆくゆくは、赤いれんが屋根にしたいと思っています。
ところが、ちかごろ、お客さんがさっぱりです。
どうやら新しいパン屋さんが、あさひ町にできて、ライトバンで売りにきているようです。
なん -
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茂一久美子さんの「どうぶつのかぞく」シリーズの童話ですね。
絵は、しもかわらゆみさん。
監修は、動物学の第一人者の今泉忠明先生。
キリンのサラが、子どもをうむところから、はじまります。
子どもの名前は、ララ。
キリンの親子を通して、キリンの事がわかるお話です。茂市久美子さんのいつものメルヘンとは違いますが、リアルさにファンタジーを合わせて、キリンの生態がわかりやすく愉しく学べます。
しもかわらゆみさんの、素敵で美しい精密画が、やさしく柔らかに物語を案内します♪
キリンの親子は、愛情が豊かで生きる知恵にあふれている事がよくわかりました。
巻末に『キリンのまめちしき、キリンにちょ -
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ネタバレ『アンティーク・シオンの小さなきせき』
茂市久美子 作
黒井 健 絵
高原の町の外れにある骨董店、アンティーク・シオン。
主は魔女のような雰囲気のあるシオンさん。お店のドアを開けると、椅子の上で丸くなった黒ネコが出迎えてくれます。
店内には、シオンさんが遠い外国を旅して”連れてきた”品々が並んでいます。骨董品に呼び寄せられたお客様と、その品物にまつわる、ちょっと不思議な6つのお話です。
第一話 大きな古時計
第二話 銀の針
第三話 女神の像
第四話 おばあさんのお皿
第五話 マリーの首かざり
第六話 シオンの時間
一話では若いサラリーマンの雅治さんが、連休を利用して山登りにきた帰り道、 -
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茂市久美子さんの童話ですね。
絵は、黒井健さん。
迷路のように続く、細い路地のつきあたりに、ひどくおんぼろな木造の二階建てアバウトが建っています。建物のよこについた階段は、ぼろぼろにさびて、ところどころあながあいています。
このアパートの名前は、またたび荘。一階に、小さな旅行会社があります。またたびトラベルです。
またたびトラベルは、ふつうの旅行会社ではありません。
自分の望みとは、ちがうところに旅行することになります。有名な観光地や、レストラン・ブランドのお店とも無縁です。料金は、お金ではありません。
短編連作の不思議な旅行会社にようこそ!
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