パトリック・ハーランのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
生まれながらの日本人よりも日本語の文章を上手に書きこなす。
これだけでもパックンの凄さを感じてしまう。
そもそも外国人が最も苦手と言われている同音異義語が本書の主題なのだから恐れ入った。
そこそこ国語に自信のある人であっても「聞く・聴く・訊く・効く」の違いを正確に説明できるだろうか。
これを明快に日本人に対して論じるのだから、大したものである。(私が言うのも憚られる)
アメリカの教育では幼少期から、常に議論することを叩き込まれるそうだ。
多民族国家のアメリカでは、自分の考えを主張することはもの凄く重要。
そこは、英語だろうが日本語だろうが言語の違いは関係ないところなのだろう。
アメリカでは意見 -
Posted by ブクログ
ネタバレなるほどと思うことがあったが、これを行動に変えるにはかなりの数をこなし、ある程度の努力が必要そうだなと感じた。
アメリカ人は陽気でコミュ力が高いイメージ
幼稚園からshow &tellを毎週やっていてプレゼント力を鍛えている
話術の基本は
エスト 相手がどう言う立場であり、伝えたい内容が自分にどう関係するか
パトス 狙いたい感情を決める
怒り、恐怖が一番行動に結びつきやすい
ロゴス いかに論理的に物事を発信するか
その上で効果的なのが「呼びかけ」「反復」「比較」「例示」等である
相手の懐に入るには
聞く事が一番であり、質問することによってそこで相手の価値観ニーズを知る
話術の -
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Posted by ブクログ
この本を読み始めたときは自分の会話力を磨かなければ、自分の会話は分かりにくく伝わりにくい...
と思っていたが、読み進めていると最近心がけていることが沢山書いてあり、ホッとした。
もちろん、心掛けている=できているわけではないけれど。
人によって、心に響く内容は違う。
会話をしながら瞬時に相手が求めていることを把握し、相手が話したい内容が話せるように返事を返し、こちらが相手に何を提供できるのかを説明するようにしたり、根本的に話が合わなさそうな相手とは最初から適度な距離感をとることが大事だと思う。
書かれている内容は悪く無いのだけど、他の本でも語られているのでは?と思う定番のものだった。 -
Posted by ブクログ
書かれていることの一つひとつは、きっと聞いたことがあるものばかり。「分かっちゃいるけどそれができないんだよなあ…」となる。
でも、それが集まればとにかく深い。話すより聞く方が断然難しい!と思い知らされる1冊。
…それは置いておいて、パックンの書きっぷりがすごい!駄洒落や自虐を連続で繰り出しつつ、理路整然と、分かりやすい言葉で説明をしてくれる。
途中で挫折かなと思っていたけれど、ギャグの量が豊富だったこともあってか、読み始めたらさくさく進んでいった。
この方頭の回転早いんやなあー…としみじみさせられるので、パックンの凄さやギャグの滑りっぷりを楽しみたい人におすすめ。
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Posted by ブクログ
簡潔で分かりやすい実用書の良い例である。エトス、パトス、ロゴス。この三つを押さえることでコミニケーション力を増やすというのが本書の趣旨である。
作者は、あのパックン・マックンのパックンなのだが、ハーバード卒という頭の良さと、コメディアンとしての場数がうまくかけ算され奥深い。我々がどう表現しようかと考えがちなところを、相手が自分をどう感じるのかに着目し、その見え方を紐解き、そして実践する事で強化が必要と述べている。
他の本に比べて説得力が異様に高いのは、それこそ、食べていくために必死に考え、練習、さらには客からのフィードバックを元に改良を加えて結果なのだと思う。それ故、コンパクトで読まやすい。