パトリック・ハーランのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
パックンを見る目が変わった!
裕福な家で育ち、品がよくて賢いエリートのイメージだったけど、もちろん上品だし賢いんだけと、離婚による母子家庭で貧乏生活を送っているとは思いもしなかった。10歳から毎朝新聞配達のバイト、いつも空腹、文房具も買えないなんて、あのパックンからは想像できない。
パックン少年は貧乏であることに怒りもしたけど、生活のなかで楽しみを見つけ、努力し、他人の助けを素直に受け入れ、母を思いやり、たくましかった。
真の強さや生きる力を見せつけられた気がした。
高校時代にレポートでCをつけられたときの話は涙が出た。
自分より高い評価をもらった同級生のレポートを読んだパックン。
自分のほうがうまく書けていると思い、先生に抗議に行く。
そのときの先生の言葉(P135)
「これは周りと比べた結果のCではなく、あなたの中でのCです。パトリック、あなたが難しい状況にあることは知ってます。毎朝、新聞配達をしていることも。それでも、あなたは、もっとできるはず。にもかかわらず手を抜いたものを提出したから、Cをつけたのです」
「あなたは経済的に恵まれていないけど、一方ではすごく恵まれているということを忘れてはいけません。神から多くを恵まれた人は、それだけ多くを求められます。あなたには、神からの恵みを生かす義務があるのです。無駄にしてはいけません」
誰かに手をさしのべるとき、優しさだけでなく厳しさも大切なんだな。
そして受けとる方も、厳しさの奥にあるものを感じとる力が必要。
経済的に苦しい人もそうでない人も、何かに踏ん張っている人も、いつも踏ん張りきれない人も、今ある状況が辛い人もそうでない人も、大人も子供にも読んでほしい。
圧倒的に強い相手に勝負を挑む力士の試合を見るような、応援しながら逆に力をもらえるような本だった。
こういう本を読書感想文の課題図書にしたらよいのでは? -
Posted by ブクログ
スピーチは苦手なのだけど、ちょっと楽しめるようになるかも。毎朝安全管理の朝礼の仕事があるから、ちょっと楽しんでやってみようかなって思えた。
とっても読みやすい❤︎ この本は著者自身のスピーチでもあるから当然力が入ってる。
大統領の演説について、有名なものは知ってる。だけど改めて読むと、とってもワクワクするって思い出した。見返してみようかなって切っ掛けになって良かった。
あんまり見た事の無い視点、韻の踏み方でスピーチを語るのが一番印象的。英語苦手だけど、声に出すとなるほど、って思う。
スピーチ苦手だけど、楽しみ、早くやってみたい!って思えるようになっただけで良かった❤︎ -
Posted by ブクログ
パックンは毎週金曜日の朝、モーサテで拝見していて、その時は、パックンは十分日本語が流暢と思いつつも、コメントが時間内におさまるかよくハラハラしてしまうのだけど、この本のパックンの文章は、構成も言葉選びも本当によく練られていて、日本人より上手に書けているのではと感心してしまう。笑いも、正直申し上げて、トークよりも文章においてのほうが、置かれる位置も内容も的確でちゃんと笑えるし(ちょっと失礼かな…)、今度は「書く技術」も出版したらいいのにと思った。
もちろん、本題の「聞く技術」について参考になることは多かったし、以前読んだ「ツカむ話術」ももう一度読み返したくなった。
ただ、ところどころ引用されている他書(「ハーバード式交渉術」、「予想通りに不合理」等)については、私も含め既に読んでいる読者は多いと思われ、その既読者からすると、ちょっと引用が甘すぎると感じられる部分も。読者がこれらの本を読んでない前提だったとしたら、ターゲットを間違えてるんじゃないかなあ…。パックンの本をタレント本のつもりで手に取る人は少ないように思います。この点、ちょっと残念でした。
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Posted by ブクログ
質問できる環境を作るのは、本来、親、先生、上司の仕事。
アメリカには70/30ルールがある。相手に7割話てもらい、自分は3割。
コミュニケーションの基本は聞くこと。
バカな質問はない。唯一バカな質問は、きかなかった質問だけ。という掲示がアメリカの学校にはある。
聴き方は、リフレクション。相手のワードを繰り返す。サマリー。要約。そして、エンパシー。共感。
様々なものと比較することで、情報を精査することができ、データが指し示す意味を深掘りできる。
批判的思考のコツとして、極端に膨らませて考える。という手法がある。
エトス。人格と著者は訳している。
この人は信用に足る人だと相手に思わせる要素全般。
パトス。感情を使って相手を動かす力。
ロゴス。言葉による説得。
聞くことが第一歩であることがよく分かった。 -
Posted by ブクログ
昨日のオリンピック開会式での橋本さんとバッハのスピーチ、長くてつまらなかった。
ぜひこの本を読むことをおすすめする!
この本を読むと有名大統領の有名スピーチをパックンの解説付きで読めるだけでなく、アメリカ人の心に響く言葉や言い回し、歴史が学べる。
英語を勉強していた高校生や大学生の頃に読みたかった。今は単語力も落ちて、パックンの解説頼み。
パックンの解説はスピーチの背景、歴史、引用元、響くフレーズとその理由が丁寧に書かれている。
解説がないと、なぜスピーチが評価されるのか、なぜアメリカ人に響くのか分からないままだった。
日本でスピーチする時、どんなコモンプレイスやユーモアが効くのか考える機会になった。
ブッシュのグランウドゼロ瓦礫の上でのスピーチ、オバマのアメイジンググレイスを見たら、じーんとした。
冒頭を聞いているだけで、ハッと気づくと別のことを考えてしまう菅さんや安倍さんのスピーチ。
ぜひこの本を読んでください。
スピーチに欠かせない三要素
1、エトス
話している人の信頼を高める説得要素
①コモンプレイスを盛り込む
②個人の経験や思いを語る
③立場や権力、語る根拠を示す
④自分のキャラクターに合った話し方を考える
⑤ユーモア(特に自虐ネタ)を取り入れる
2、パトス
感情に働きかける説得要素
①愛国心を煽る
②子ども、弱者への同情を促す
③不公平やずる賢さ、非道徳的な行為への怒りを露わにする
④英雄への誇らしさを想起させる
3、ロゴス
知性に訴えかける説得要素 -
Posted by ブクログ
先進国の相対的貧困が、子供の成長過程における人格形成へ与える影響を指摘しています。
また色々な人と出会い頼ることにより、気づき感じる事が重要で、それにより子供は目覚め、自身で考えるようになることをご自身の体験から説いています。
貧しさが子供の心に劣等感を持たせますが、将来の姿やそれに対する希望を見せることができれば、前向き感を持った行動を取るように変化してくると、キッズドアの事例から紹介しています。
著者に対する私自身のイメージは、ハーバード大学をご卒業され、良家の出自で片手間に日本で生活されていると思っていましたが意外でした。
本書は米国人である著者の日本への愛情のある提言で、これからの日本人に取って必要な考え方であると感じた良書でした。
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Posted by ブクログ
●「コモンプレイス」(共通の価値観や認識を示すキーワード・言い回し)を盛り込む。自由、神、聖書、建国の祖、フロンティア、挑戦など。日本なら地元ネタとか方言?
●個人の経験や思いを語る。子供時代、経歴など。身近さ、本物感をアピール。
●立場や権力、語る根拠を示す。
●自分のキャラクターに合った喋り方をする。訛りなど
●ユーモア(特に自虐ネタ)を入れる。
●聞き手の属性を把握する。どんな人たちか?聞き手は自分に何を求めているか?どんな表現が刺さるか?ターゲットを絞ると見せかけてみんな含まれるようにするのも効果的(〜な皆さんも〜な皆さんも)
●構成を考える。起承転結は×。オススメは
ポジティブ(聞いている人を肯定)→ネガティヴ(現在陥っている暗い現状や問題点)→ポジティブ(自分や私たちのポテンシャルや明るい未来)型か
過去(過去や歴史)→現在(現実とみんなの気持ち)→未来(明るい未来、聞き手に行動を促す)
型
読みやすく、英語の引用箇所も長すぎずおいしいところだけを味わえてお得感あり。mankind/humankind/humanityのニュアンスの違いなど、言葉の繊細な違いにも言及があり興味深い。単にスピーチについてだけではなくアメリカの歴史、アメリカ人のアイデンティティも垣間見ることができて勉強になる。