舞田竜宣のレビュー一覧
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人の行動を決定づけるのは、
①強化
②消去(不変化)
③弱化
しかない。
①強化の例:褒め言葉。
子どもが勉強する→直後に褒める→もっと勉強する。
しかしこれでは褒める人がいないと勉強しなくなる。いわば外在。内在的理由で強化するほうがよい。たとえば、好奇心が満たされるとか。
なお、褒め言葉とかしかる言葉は、直後に与えるのが効果的。
最初は連続強化(するたびに褒めたりする)次第に部分強化(頻度を減らしていく)。
行動のきっかけとなる刺激には
①言語
②モデル
③身体的誘導(体に触って指導すること)
一連の流れを細かく分解し、それぞれを順次クリアさせていくやり方と、ゴールから体験させる形でクリ -
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【連続強化】つきっきりでやり方を教え、やらせてみて、出来たら褒める事をしばらく続ける。
【部分強化】いつまでもそれを続けていると、褒められないと動かない人になりかねない。慣れてきたら、【連続強化】から【部分強化】に変え2回に1回褒めるようにし、3回に1回、4回に1回...と強化の頻度を下げていく。【部分強化】には行動を維持する効果がある。
【シェイピング】相手の行動をステップバイステップで上げていき、最終目標とする行動へと近づけていく。前段階の行動が出来なくなってしまった時は、一旦前の段階に戻って強化をし直す事。
山本五十六…やってみせ、言って聞かせて、させてみて褒めてやらねば、人は動かじ。 -
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人の行動を変えるにはどうすれば?が行動分析学のアプローチで書かれている本。外資系の会社に合併吸収された日本の会社。一つのチームとしてワークする際に生じる様々な障壁を、行動分析学に詳しい人間が一つづつ解決していく物語形式で描かれている。テーマ別に章立てされており、物語編と解説編で1章となっているので理解しやすい。
【感想】
好子嫌子・強化弱化など、行動に関するいろいろな概念が出てくるが、平たく言うと「相手の行動にどのようにフィードバックを与えればよいか」に尽きると思う。
人の「行動」は他人から見える表層でしかなく、その裏には習慣や思考、経験などが広く絡みあって生成されている。本質的に変化を求め -
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ネタバレ行動分析学を学ぶと『人は変われる』という哲学的な信念を持つことができる。本書では人の行動を変える方法として、「強化」「消去」「弱化」の3つが紹介されている。
強化とは、ある行動をした直後に良いことがあるともっとその行動をするというもの。例えば、上司に相談したら問題が解決したとか、勉強をしたら親に褒められたということが挙げられる。この強化は、いい習慣だけでなく、喫煙やだらだら癖といったものにも適用されてしまうので注意が必要。
消去とは、ある行動をした直後に何も変わらないとその行動をしなくなるというもの。消去では、行動は徐々に減り、一時的にバースト(行動が一時的に増える)が起こることがある。例 -
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ネタバレリブセンスの課題図書。
行動の随伴性に着目して人の行動を変える。
随伴性とは,問題となっている行動とその行動の直後に怒る状況の変化との関係のことである。
大きく分けて,①強化の随伴性②弱化の随伴性がある。
強化の随伴性は,問題となっている行動が起こりやすくする。弱化はその逆。
たとえば,たばこをやめたいとき。
たばこを我慢した→自分を褒めた→次も煙草をがまんした
この例で,自分をほめるという行動は,その前の我慢するという行動を強化している。
何かの行動を起こしたいとおもったら,その行動を強化する随伴性について考えてみる。
何かの行動のパターンが存在しているのなら,そのパターンを維持している -
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本書の内容は「ほめる技術」に通ずるものがあると思って見返したところ、強化と弱化、60秒ルール、シェイピングなどの同じ用語が出てきた。ほめる技術は行動科学で、本書は行動分析学。同じ領域なのだろう。
行動の直後に好子が出現すると行動は増加する。会議で好ましい発言に対してポジティブなリアクションを返すと、そのような発言が次々と出るようになる。
進捗会議の事例
乗り越えたことや工夫したこと、結果が出たことに対して関心を示し、ポジティブに反応するのは、よい報告をするという部下の行動を強化する。逆に、「ふうん」という無関心や「まだまだだな」という否定は、嫌子による弱化や消去になる。
★失敗の報告を奨励 -
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読書会 vol.5 presented by 渡邊
行動分析学マネジメント-人と組織を変える方法論
舞田 竜宣, 杉山 尚子, 338ページ, 日本経済新聞出版社, 2008年12月16日, 1800円(税抜).
Abstract: 人が行動する原因を分析する「行動分析学」。その特徴は原因を“心”ではなく"行動"に注目をして原因を探り、
そこから行動の「予測」や「制御」をすることである。既に教育や医療の分野で活用されているこの「行動分析学」を、本書ではある企業組織のストーリーを通じて具体的、体系的に解説している。
1行動分析学の基本 〜行動の原理を知る〜
【行動分析学