マット・リドレーのレビュー一覧

  • 繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史

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    この本は、副題がすべてを語っていますね。こういう、欧米の優秀な人が書いた、ジャンル分けされていないおおきな歴史の通史って本当におもしろいですね。最近で言えばジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』が流行りましたけど、あんなふうに人類の歴史を1つの観点でズバッと切るという本です。これは基本的に人類がこの10万年の間にいかに豊かで平和で安全になったかということを、数字を挙げて証明しているんですよ。

    石田衣良公式メルマガ「ブックトーク『小説家と過ごす日曜日』」18号

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    2016年11月18日
  • 進化は万能である 人類・テクノロジー・宇宙の未来

    Posted by ブクログ

    タイトルが変。進化の考え方は様々な分野に現れるということを具体的な事例を示しているのが本書なんだと思うんだが。。
    エキサイティングだが言い過ぎだと思われる箇所も多く、エンタメに寄りすぎな嫌いがあるので、そのつもりで読むのがいいと思う。

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    2016年11月06日
  • 赤の女王 性とヒトの進化

    Posted by ブクログ

    原著の発売が1993年と多少古い本ではあるが、今でも
    読み応えのある名著だと思う。

    有性生殖による多様性の確保は突然変異によって刻々
    変化する寄生者(ウィルスなど)に対抗するためのもので
    あり、我々人間は進化の結果として今この時点にいる
    わけではなく、今も、そしてこれからもずっと生存競争
    を続け変化していく存在だという「赤の女王」説は大変
    刺激的であった。MRSAの話を思い出したな。

    ただ性の進化論を読んだ後では人間はもともと乱婚で
    あったという視点が欠けているという感じがどうしても
    してしまう。まぁ簡単に結論が出る話でもないのだが。

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    2015年06月21日
  • 繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史

    Posted by ブクログ

    過去は現在よりも良き時代だったのか。

    昔は・・・から始まる千年前から言われている定型句。

    昔は電話やメールもなく、人と人との結びつきが強くて、料理は下手な化学調味料がなく素材の味を楽しめた。
    山に行けば、手つかずの自然。
    海に行けば、ごみひとつ無いエメラルドグリーンの美しい海。。。

    ちょっとまってほしい。
    病気にかかれば、薬はなく、黒死病にかかればほぼ間違いなく死ぬし、農耕は辛いし、重い納税が毎年課せられる(今もか・・・)。

    どうも人間は過去を美しみ、将来を悲観する傾向にあるようだ。
    悲観論書は、将来は石油がなくなり、人口が飽和し食物を争い、水は汚染され気温が上昇し海水面が上昇し人間の

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    2013年09月19日