石山恒貴のレビュー一覧
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サブタイトルが「組織を強くする冒険人材の育て方」である通り、あえて、異文化に飛び込むことで、「人材」を育てるための指南書。
正直なところ「なんでそんなことをあえてするの?」と思う自分は、3〜5年で異動したり転勤したりと仕事環境が変わるので、自然と「越境学習」する環境で育ったんだな、と思いながら読んだ。
特に気になったところを3つ述べてみる。
1つ目。P76付近の「述語主義」。本文から引用すると「述語主義とは、日常的にいつも同じ文脈で暮らしてる人が、だんだん守護を省略するようになること」とある。
越境して最初に感じる違和感はこれだなと思う。確かに、ずっとそこにいる人は主語を省略しても文脈から -
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人事改革のケーススタディとして、そしてCHROのキャリアヒストリーとして面白かった。
本書では、昨今流行りの「ジョブ型雇用」への移行についても触れられている。どのようにカゴメのような伝統的な日本の大企業で、人事改革を進めたのか、そしてそのリーダーシップを取った有沢氏はどんなキャリアを歩んできたのか、という点で学びがあった。
またコーポレート・ガバナンスと人事が密接に関わっていると理解できた。今後、コーポレート・ガバナンスの知識は人事にとって必須の知識となるだろう。
【メモ】
■人的資本経営が注目される理由
(1)企業の価値向上に無形資本としての人が大きな役割を果たしている
(2)サステナビリ -
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ネタバレ近くの異業種、離れた同業種での学びを実践しているが、この本の以下の点に納得。
越境=個人にとってのホームとアウェイの間の境界を越えること
アウェイ=見知らぬ人ばかりの、普段の言葉が通じない慣れない場で、ちょっとした違和感や居心地の悪さを味わう。
上下関係のなさ×異質性×抽象性。自分が何ができるかを見つめ直す機会になる。やりたいことにも気づく。
越境学習=ホームとアウェイを行き来することによる学び
アウェイで、違和感や葛藤を抱えながらも、なんとかやろうとする中で、新たな自分に気づき、力の発揮方法を学ぶ。
ホームに戻って今までと違う見方をする自分に気づき、ホームに違和感を感じる(二度目の葛藤大) -
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ネタバレキャリア開発に最適の本。
転職が増えてきているが、正しい転職の方法は何なのか。
転職のメリット、デメリットは何なのか。
教えてくれる。転職について改めて考えさせられる本。
P9
しかし30代では、減少する比率の方が多くなってしまいます。
→30代以降の転職は賃金が減るこの人の方が多い。
P15
退職金、企業年金の他にも、有給休暇、早期退職の優遇、株式などのインセンティブシステムなおで、勤続年数の要素が反映している人事制度は多くあります。
P109
最初の転職をする前に、どんな業務でもいいからとことんやりきった経験があるということです。これは、社会人となってからのキャリアの初期段階での法則 -
一番はじめに読みたかった一冊。
転職に対してあった偏見的な考え方を直してくれる一冊。
だからこそ、転職を考える人には、まず一番はじめに読んで欲しいと思いました。転職のやり方、進め方を知りたかった人にとっては、あまり参考にはならないかもしれないが、その辺の情報は、ネットに落ちているので心配無いかなと思いました。この本では、転職をするにあたっての大切な考え方が書かれており、その考え方を知らないと、「後悔する転職」になってしまう可能性があるということを、具体的な例とともに紹介している。非常に参考になる一冊。
しかし、あえて残念な点をあげさせてもらうならば、
「転職をするにあたっての大切な考え方」の説明にまるまる一冊使って -
Posted by ブクログ
日本社会全体の少子高齢化が進む中、企業に対していわゆる「定年」を延長することが求められ、65歳までの雇用確保義務が課されるようになっている。
これを終身雇用・年功賃金という従来からの雇用慣行と整合させるために、多くの企業において役職定年・定年再雇用といった制度が採り入れられている。
これらの制度は企業の立場からは「福祉的雇用」として捉えられ、役職定年者・定年再雇用者は賃金が下げられ、技能継承のみやればよいとの低い期待が与えられることでモチベーションが低下していくケースもままある。
一方で、役職定年者・定年再雇用者の幸福感・仕事への熱意は全体として低くないという調査結果が出ている。様々な喪失や