石山恒貴のレビュー一覧
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還暦となって、後進へのスムーズな引き継ぎばかりを考えていましたが、その考え方自体にエイジングへの否定的な囚われが潜んでいることに気づかされました。このままだと、自己成就効果で、ますます能力が衰えたように思います。
サードエイジを生きる上で、次の文がとても参考となりました。
技能継承重視の考え方にシニアが陥るのは、自分を守りたいというプライドと関係があるという。本当は第一線の仕事を担当したいのだが、自分の弱みを見せたくないというプライドが、シニアに技能継承を重視させる。なぜそうしたプライドが生まれるのかといえば、役職定年などを契機に周囲から期待されていないと感じる、新しい仕事を担当するがシニアの尊厳を保てないような注意をされる、上司から若手に配慮して、でしゃばるなと言われる、などの出来事があったからだという。
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Posted by ブクログ
サブタイトルが「組織を強くする冒険人材の育て方」である通り、あえて、異文化に飛び込むことで、「人材」を育てるための指南書。
正直なところ「なんでそんなことをあえてするの?」と思う自分は、3〜5年で異動したり転勤したりと仕事環境が変わるので、自然と「越境学習」する環境で育ったんだな、と思いながら読んだ。
特に気になったところを3つ述べてみる。
1つ目。P76付近の「述語主義」。本文から引用すると「述語主義とは、日常的にいつも同じ文脈で暮らしてる人が、だんだん守護を省略するようになること」とある。
越境して最初に感じる違和感はこれだなと思う。確かに、ずっとそこにいる人は主語を省略しても文脈から推測できるから問題ないだろう。ただし、越境者からすると、最初に困るんはこの主語の省略であり、仕事を進める上で、毎回確認が必要になる。
これは、越境者のみならず、新卒採用者に対しても仕事を教える上でボトルネックになるし、日々のやり取りの中で、いわゆる「現地にいる人」ですら主語を取り違えて仕事上のミスを起こしていることがある。特に、ビジネスがグローバル化している現代では、電話やメールで「越境」して連絡をすることもあるわけで、「通じるだろう」という楽観的な推測は必ずあてはまるとは限らない。原点に帰って5W1Hを必ず確認することは必要だろう。
2つ目。P186付近の「迫害をどう防ぐか」。越境者は必ず迫害される。
迫害というと大げさだが、そういうものである。
1つ目でも述べたように、述語主義で通じる集団に異物が入ってきて、毎回確認したり、いわゆる「現地にいる人」の「常識」が通用しないからこそ、「あの人なにしてんの?」と白い視線を感じる。「越境者は2度死ぬ」の項でも述べられているが、異質な文化に混ざるということは、実は大変な労力を要するし、元の組織に戻っても「かぶれてる」と冷ややかな態度をとられがちである。
越境に対して、セルフケアが可能な人材なら問題はないが、そうでない人には組織的なケアが必要となるであろう。
さらに、「迫害」とまで行かなくても、「異分子に対しての態度」は、気をつけないとグローバルなビジネス交流についていけずに、自社が滅びる結果になりかねないと思う。
組織の「対外的な対応」にも通じる部分と思えた。
3つ目。P204付近の「発信スタイルの変更」。
越境者が「こうあるべき、こうやるべき」と自分の意見を述べたところで冷ややかな目でしか見られないのはごく当然のことだ。であれば、「自分はこんなことやりたい!こんなことが好き!」とポジティブに楽しく仕事して人を巻き込むしかないと思う。
これについては、越境に限らず、日々、そういう態度でありたいと思う。
日々の「当たり前」と思っていることが、実は、他の文化圏に行けば当たり前ではなくなる。「視野を広げる」とは「越境したことも想定して相手の気持を慮ること」だと思う。
そんな当たり前のことを改めて気が付かせてくれる、そんな1冊。 -
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人事改革のケーススタディとして、そしてCHROのキャリアヒストリーとして面白かった。
本書では、昨今流行りの「ジョブ型雇用」への移行についても触れられている。どのようにカゴメのような伝統的な日本の大企業で、人事改革を進めたのか、そしてそのリーダーシップを取った有沢氏はどんなキャリアを歩んできたのか、という点で学びがあった。
またコーポレート・ガバナンスと人事が密接に関わっていると理解できた。今後、コーポレート・ガバナンスの知識は人事にとって必須の知識となるだろう。
【メモ】
■人的資本経営が注目される理由
(1)企業の価値向上に無形資本としての人が大きな役割を果たしている
(2)サステナビリティを重視するグローバルな潮流
■戦略人事=人事施策を通じて、その企業で働く人々の独自性に富む付加価値を創造し、企業の競争優位を構築すること
■サステナブル人事=企業が目指す目標を利益をだけに限定せず、その活動を通じて、地球環境、働く人々、さまざまなコミュニティに良い影響をもたらすための人事のあり方
■人事異動はアート
■CHROに求められる経験
・財務とマーケティング知識の獲得
・越境経験と異文化コミュニケーションの経験
・顧客としての経営者との対峙
・修羅場経験
・挫折経験
・現地で共感して、徹底的にファクトをつかむ
・人事が社員の人生を左右することの理解
・経営者からの薫陶
・M&Aなどの事業再構築の経験
・コーポレート・ガバナンスとの関わり
・人事の専門知識の獲得
■CHROに求められる能力
・人事の専門知識
・人事以外の専門知識
・ファクトに基づく課題特定力
・構想力とシンプルな表現力
・経営者との協働力
・共感力と異文化コミュニケーション力
・説明責任を果たす能力
・親しみやすさ
・レジリエンス力
・多様性の尊重と個人の能力への信頼
■人事改革のプロセス
(1)ファクトに基づく課題の特定
(2)シンプルな表現による全体の構想
(3)経営陣の巻き込み
(4)上方からの改革実施
(5)全世界の同時展開
(6)公開原則の徹底
(7)経営と社員を連結する仕組み -
Posted by ブクログ
ネタバレ近くの異業種、離れた同業種での学びを実践しているが、この本の以下の点に納得。
越境=個人にとってのホームとアウェイの間の境界を越えること
アウェイ=見知らぬ人ばかりの、普段の言葉が通じない慣れない場で、ちょっとした違和感や居心地の悪さを味わう。
上下関係のなさ×異質性×抽象性。自分が何ができるかを見つめ直す機会になる。やりたいことにも気づく。
越境学習=ホームとアウェイを行き来することによる学び
アウェイで、違和感や葛藤を抱えながらも、なんとかやろうとする中で、新たな自分に気づき、力の発揮方法を学ぶ。
ホームに戻って今までと違う見方をする自分に気づき、ホームに違和感を感じる(二度目の葛藤大)。俯瞰ができる。
越境学習の効果→分かったつもりを打破し、組織内にイノベーションを起こす人材を育成する
不安定に持続的に耐えられる、不確実性の中で探求し続ける、異なる世界に飛び込める(冒険力)
アイデア発見に必要な力=関連づける力、質問力、観察力、実験力、ネットワーク力
混乱するジレンマ→自己検討→これまでの前提の批判的検討→前提越えの気づき→行動計画・試行→自己の再統合
越境学習7つの特徴
学習プロセスが非直線的、葛藤が原動力、もがくことが重要、ホームアウェイを俯瞰、戻っても葛藤、よい組織でも葛藤、必要資源を動員できる
人事の役割は調整
越境学習者の交流コミュニティ
"越境して恥ずかしい思いをしたり、苦しい思いをしたりする「混乱するジレンマ」に、直面するとリフレクション(内省)が起こります。" -
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ネタバレキャリア開発に最適の本。
転職が増えてきているが、正しい転職の方法は何なのか。
転職のメリット、デメリットは何なのか。
教えてくれる。転職について改めて考えさせられる本。
P9
しかし30代では、減少する比率の方が多くなってしまいます。
→30代以降の転職は賃金が減るこの人の方が多い。
P15
退職金、企業年金の他にも、有給休暇、早期退職の優遇、株式などのインセンティブシステムなおで、勤続年数の要素が反映している人事制度は多くあります。
P109
最初の転職をする前に、どんな業務でもいいからとことんやりきった経験があるということです。これは、社会人となってからのキャリアの初期段階での法則です。
→人間関係の問題はどこでもある。自分の業務を極めたのちに転職しなければ逃げているだけになる。
P113
最初の転職をする前の、キャリアの初期の段階では、業務の選り好みをせず、スポンジのように吸収しようという気持ちでさまざまな種類の新しい課題、難しい課題に取り組み、やりきったという自信と実感を持つこと
P127
軸に基づく専門性の方向性で、努力を続けること。専門性は狭すぎないもので、常に世間とのすり合わせができる柔軟なものであること。そのためには、専門性に関連したスキルの横の掛け算ができることを目指す。
P126
せっかく複数のスキルを獲得しても、関連性がなければ自分の専門性に対しては役に立たないものになってしまいます。
→自分の業務に関わる資格を取得し、専門性を高めていく必要がある。
P137
今の会社に対する気持ちは、感謝なのか不満なのか。もし不満の方が大きいのであれば、成功法則に当てはまっていないので、転職は一旦見送り、現在の業務で頑張った方がいいのかもしれません。 -
一番はじめに読みたかった一冊。
転職に対してあった偏見的な考え方を直してくれる一冊。
だからこそ、転職を考える人には、まず一番はじめに読んで欲しいと思いました。転職のやり方、進め方を知りたかった人にとっては、あまり参考にはならないかもしれないが、その辺の情報は、ネットに落ちているので心配無いかなと思いました。この本では、転職をするにあたっての大切な考え方が書かれており、その考え方を知らないと、「後悔する転職」になってしまう可能性があるということを、具体的な例とともに紹介している。非常に参考になる一冊。
しかし、あえて残念な点をあげさせてもらうならば、
「転職をするにあたっての大切な考え方」の説明にまるまる一冊使っていること。それくらい、伝えたいことなのかもしれないが、「転職をするにあたっての大切な考え方」の構築方法など、もう少しテクニックに寄り添った解説もあってもいいかもしれないと思いました。20代前半で転職を考えている私にとっては、この本と、ネットの情報http://intothewild.bizなどを活用して転職を進めていきたいと思う。