岡崎武志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
文筆業という職業柄もあいまって、多数の蔵書を誇りせっかくの自宅地下室の書庫も迷宮状態の著者が書く、「蔵書論」。
著者自身があとがきで書いているように、本書は「蔵書の苦しみ」をさんざん味わいながらも、いつまで経っても蔵書との本格的な別れの道を選ぶことができない自分自身への言い聞かせの書でもある。
本が家を破壊する、保管には金がかかる、火事で燃えてしまっても平然としている蔵書家もいる、多すぎる蔵書はかえって機能的でない・・・
などなど、蔵書が多すぎることのデメリットを、様々な実例を引きながら面白おかしく書き連ねているが、
結局のところ、本書執筆時点で著者が処分できた本は全体の5~7%くらいで -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
読書しない人生は、書~もない人生―“空気のように本を吸う男”の体験的読書論。
[ 目次 ]
第1章 本は積んで、破って、歩きながら読むもの
第2章 ベストセラーは十年後、二十年後に読んだほうがおもしろい
第3章 年に三千冊増えていく本との闘い
第4章 私の「ブ」攻略法
第5章 旅もテレビも読書の栄養
第6章 国語の教科書は文学のアンソロジー
第7章 蔵書のなかから「蔵出し」おすすめ本
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後 -
Posted by ブクログ
はぁー面白かった。
年に3000冊もの古本を購入し、毎日、古本屋をパトロールし、仕事も読書、趣味も読書・・・読書家として神の域に達しているといっても過言じゃないかもしれない岡崎氏の著作。
読書術を指南するというより、読書と、本への愛情があふれんばかりのエッセイで、読み出したら止まらないくらい面白い。
(Ex.古本屋でいかにして本を発掘するか、読書にどのようにのめりこんでいったかなどなど)
読書好きにはたまりません!!
ぐさっとささるような文章も多かったです。特に↓は不覚にもじーんとしました。じーんと。
「読書に費やしたこれまでの膨大な時間を、もっと別の有意義なものに置き換えられなかった