森山大輔のレビュー一覧
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物語の最初から仕組まれていた仕掛けが発動し、世界が終わりを迎えようとする10~11巻。終局に向けて動き出す面々が描かれていました。
うつろう者たちの戦い。人類すべてを情報化しようとする天音姉の企み。最終的には終わりのないユートピアのような世界にしたいのかな。ただの情報ストックしてなら初実島のように永遠に自分の望む世界を繰り返すことも可能なはずですからね。それに対するは迷いながらも歪んだ道を進み後悔を背負う主人公リク。この2人の対決は対極同士の対決ですからなかなか燃えます。しかし、天音姉の戸惑いの表情から見受けられるように、もう一波乱残されていそうですね。固まっているようでゆらゆらと進む物 -
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作者本人が語るように嘘を武器としているこの作品の魅力にメスを入れるような話を入れるために吾妻をメインにした話が展開される巻。そのためこれまでの話と雰囲気が違う部分もある。この作品らしい魅力は少なくなっているような印象もあるが、主人公側のほとんどのキャラがまともな接触をしていなかったタカオの描写を深めている点が面白い。そんなタカオと陸の関係性や、陸とネーネの関係、F.L.A.G.との関係性など様々な要素が大きく変動するのでこの先が非常に気になる。
しかしこの巻のうちに明らかになる事実があまりに多いので、今後どう進めていくのか不安も少々といった所。虚と唐沢などこれまでの巻にあった記憶にない事実が急 -
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ネタバレついに始まった最終決戦を描く第七巻。
アイオーン無双が発揮される中、ロゼットたちは「楽園」で迫りくる敵たちと戦い続ける。ジェナイとヴィドの扱いがひどいような。
ロゼットたちの決着がつく前に、今巻ではサテラとフィオレの決着が描かれる。10年間の旅が無駄になってしまったとしても、諦めず立ち上がったサテラ。サテラもまたロゼットとの旅で成長したのだなあと思う。何らかの形でサテラに幸せが訪れますように…。
一方、ロゼットとクロノは離れ離れに。クロノの思いと決意が切ない…。
次巻の、ロゼットとヨシュア、クロノとアイオーンの決着が楽しみで仕方ない。
後、ベスの短編は個人的にグッド。修道会に来たばかりのロゼッ -
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ネタバレ最後の戦いの序盤戦という趣の第五巻。
今までのちょっと緩いムードを吹き飛ばすような出来事が次々と起こる。アイオーンに加えてヨシュアやフィオレの強さが光り、罪人サイドの強大さが見せつけられ、走り続けていたロゼットが立ち止まってしまうことに。
ロゼットが立ち直るきっかけである、レミントン牧師やサテラとの会話のシーンで、脇役たちの「強さ」が描かれているのが地味に好きだったり。少ない話数の中、そういうところまで描いている作者はすごい。
さらに、「聖女」マグダレーナとクロノの関係や、サテラの姉について明らかになるなど最終戦に向けて進んでいる感じがしてとてもわくわくするなあと。
後、あとがきのアイオーンか