フランソワ・デュボワのレビュー一覧
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マリンバのプロ奏者であり作曲家としても活躍し、かつては慶應義塾大学で作曲を教えていたことから在日24年目を迎える著者が、楽器やコンサートホールがあんなにも素晴らしい響きを持つのはなぜか、という点を科学の観点から解説した講談社ブルーバックスの一冊。
いわゆる音響学をベースにしており、部分的に聞いたことがある知識もあったが、まとまった知識を身に着けられる点でなかなか面白い。特に個々の楽器の特性についてはある程度見聞きしたことがあったが、コンサートホールの音響学については不勉強であったため、いかにコンサートホールの音響が難しいのかを実感させられた。同時にこの知識を元に、国内にも多数ある優れたコンサートホールに行くときはその比較などができれば、さらに楽しめそう、と感じた。 -
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・フランソワ・デュボワ「作曲の科学 美しい音楽を生み出す『理論』と『法則』」(講談社ブルーバックス)を読んだ。本書は「曲作りの『しくみ』と『原理』を、音楽の理論的な知識をまったくもたない人にも理解していただけるよう」(4頁)に書かれたといふ。実際、五線の各部の名称から始まる。これはヨーロッパの記譜法の歴史を終へたところで出てくる。第1章「作曲は『足し算』である」と名づけられた章である。 副題として「音楽の『横軸』を理解する」(21頁)とある。なぜここに記譜法や五線が出てくるのか。「音の組み合わせには『定理』があり、美しいメロディ を生み出すための“足し算”や“かけ算”があって、その『四則演算』を知らなければ、決して美しい楽曲を作ることはできないからです。(原文改行)そして、その四則演算を理解するために必要不可欠なのが、『音楽記号』です。」(39頁)何事も基礎を知らねばならぬ、音楽も同様だ、といふことであらう。それにしても、足し算やかけ算とは何かと思ふ。音楽が数学等と非常に密接に結びついてゐるのは知つてゐる。クセナキスやブレーズ(79頁)がその代表である。さういふのと関係があるのか。しかし、ここでの足し算は関係がなささうで、1拍が2つで2拍となり、2拍が2つで……のやうに考へるのが、ここでの意味であるらしい。全音符、全休符から32分音符、32分休符までの一覧表もある。これで1小節の中を埋める足し算をせよといふのであらう。これに対してかけ算とは何か。「単一の音では実現できない音の響きを、複数の音の組み合わせで可能にする」(同前)操作である。「音楽の縦軸は、ある同一時点において、 同時に組み合わさって鳴らされる音のセットを指」(同前)すから、かう言へるらしい。だから「クラシック音楽におけるオーソドックスな『かけ算』には2種類あります――『対位法』と『和声法』です。」結局、ここに至つても私にはかけ算の意味がよく分からないのだが、要するに音の重ね合はせ方をここではかけ算といふらしい。その説明のためにラモーの「和声論」あたりから始まつてクラシック、ポピュラー、そしてヨナ抜き音階からユーミンまで、実に幅広くの材料で説明してゐる。これは読み手に実際の音が思ひ浮かぶやうにといふ配慮からであらう。ただ、私はポピュラー系はほとんど分からないので、却つて複雑な、あるいは不明な響きになるだけにやうな気がする。これはしかたのないことだが、もしかしたらデュボワの頭には、本書の読み手として専らポピュラー音楽の聞き手があつたのかもしれない。これ以後も多くの歌が出てくるが、クラシックはほとんどない。私のやうな者が読むことがまちがつてゐるのかもしれない。最後の曲例も明らかにクラシック音楽ではない。巷でよく聞かれる曲である。コード進行も「あえて日本の王道コードを使って」(209頁)あるとか。出てゐるのと曲例のとを比べると、確かにさうなつてゐる。かういふのは見たことがあるやうな気はするが、その実際は私には分からない。そんなわけで、おもしろかつた反面、実際の曲作りや旋法等になるとあまりおもしろくなかつたと言へる。私とは考へることが違ふらしい。かういふ人が和声のテキストを作るとどうなるのかと思つてみたりもするのだが……。
・それにしても本書は「」、括弧が多い。大体は「」だが、ごく一部に“”もある。一種の強調表現であらうが、一々つけなくてもいいのにと思ふ。足し算はともかく、かけ算は所謂かけ算らしくないよなと思ふ。だからつけたのかもしれない。それにしてもである。引用するのに苦労したことではあつた。 -
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この本は4章構成になっていて、個人的には3・4章の「作曲のための語彙を増やす」「作曲の極意」目当てで読み始めた。目次を読む限り、3章では様々な楽器を取り上げ、それらの特徴やら曲での活かし方が記載されているのだと思っていた。確かにそれもあるが、著者と親交の深い奏者へのリスペクトのついで程度のようでもあり、そこは少し残念。同じ曲でも違う楽器で演奏すると雰囲気がかなり変わる旨の説明までしてくれたのだから、いっそほぼ全部の楽器を取り上げて作曲の際はこの楽器のこういう特徴を生かすと雰囲気が出る等のコツを網羅してくれればよかったのになぁ、と思った。
しかし説明がわかりやすいし、音源が結構入っていて、作曲や音楽理論を始めて勉強する人にとってはイメージしやすくてよい本だと思う。未公開音源もあって著者の力の入れようが感じられる(文中の例として日本の曲を取り上げていることからもサービス精神を感じる)。 -
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ネタバレ基本的には何でも可能だ!目標にたどり着くまで努力し続けることが出来ればいいんだ。それが出来るほど、自分にとって好きなもの、ワクワクするものを夢にしなくてはならない。
日本という恵まれた国に生まれて、ただ漠然と生きているのは罪ですらある。
空気読めとか、読めない奴をKYとか言うのは、何も考えずに同調しろと言っているようなもの。
周りに合わせる、つまり自分に「ウソ」をつき続けると、本来の感覚・直感的能力が失われていく。
「みんな」という言葉は思考停止ワード。
恋愛するなら、相手を必至で知るための、共通の時間を過ごせるかが重要。
「結婚」も「お金」と同様に、ツールにすぎない。本当の目標は幸せに生きることである。 -
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日本にいる外国人企業トップへのインタビュー集。日産・ルノーCEOのカルロス・ゴーンを始めとして、シャネル日本法人社長リシャール・コラス、スターバックス・コーヒージャパンCEOマリア・メルセデス・M・コラーレス、エコール・クリオロ シェフ アントワーヌ・サントス、新生銀行社長ティエリー・ポルテと、全5名の社長等に話を聞いています。
著者のフランソワ・デュボワは、その名前から分かるようにフランス人なのですが、実は、この本に出てきている社長たちのほとんどもフランス人か、フランスにゆかりのある人。全くフランスにゆかりが無いのは、スタバジャパンのCEOマリア・メルセデス・M・コラーレスだけです。
タイトルから受けるイメージと、本の内容が若干違うかな?と言う感じがします。「すごい仕事術」と言う事になっていますが、そう言うよりも、人として、企業人として、出身国以外の国で活躍するまでの、その人のキャリアの考え方などの、人生論に近い内容です。タイトルのイメージと違うから、役に立たないかと言うとそんなことは無く、むしろ、淡々と仕事論を語られるより、こう言うような内容のほうが面白いかもしれません。 -
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キャリアは狭い意味で考えないほうがよい。人の道であり、人生そのもの。という意識を持つ。そのほうが遥かに深いし、同時に難しい。難しいものに挑んだほうが人間は大きく成長できる。
大丈夫、安心しなさい。
常に学び続ける姿勢。人生は常に勉強。だから成長できる。この意識こそが限界を乗り越える力を出すことに繋がる。
日本人としてのアイデンティティを持ちながらオープンになる。
時々は一人で過ごす、読書する、考えごとをする。
結局、人間は宇宙の中ではチリのようなどうってことない存在。
遠くを見つめれば、目の前のリスクは怖くなくなる。なぜなら、目標は遠くにあるから。目的は長期だから、目の前のリスクに転んでも顔をあげることができる。方向が見えいているから。そして顔を上げたとく、思いもよらない光景に出会えることがある。それは転んでみないとわからない。
一番大切なのは、目的意識。
まずは情熱、次に目標を定める力。
学習意欲。 -
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デュポアさんとサントスさんの話で、厳しい状況におかれたときのキャパシティや忍耐力、許容力、そして、それを支えるモチベーションが重要というのがあった。辛い状況でも、それを何くそと乗り越えられるくらいでないと成功は掴めない、ということらしい。この本で紹介されたトップたちは、彼ら彼女らの人生の中で多くの試練に立ち向かっていく中で、自らのキャパシティを上げ、結果成功をつかんでいる。日本では、キャリアのことなんか考えずに、社会に出るまで漫然と過ごす人が多い。社会が便利になって、我慢したり、「絶対やってやるぜ!」と動機づけられたりする機会がかなり減ってきている。「若いときには苦労を買ってでもしろ」という言葉の意味を、ちゃんと教えられる人間が、ますます減っていくような気がして、将来の日本や他の先進国の将来が危ぶまれる。というようなことを妄想した。