フランソワ・デュボワのレビュー一覧
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こんな本を手に取るなんて…というか,こんな本がブルーバックスの一冊になるなんて…というか…。
まったく場違いというわけではない。振動数と音の関係というのは科学だし,わたし自身,いろんな楽器を弾いてきたし,興味もあった。
しかし,こと,作曲なんてことは考えたこともなかったのだが,本書を読むと,わりと簡単に作曲できそうな気になる。
本書の凄いところは,まるで日本人が書いたような文章になっているところだ。著者のフランソワ・デュポアという人は,もちろん日本人じゃないのだが,この文章を読んでいると,ついつい「あれ,これって日本人が書いたんだったっけ」という錯覚に陥ってしまう。それくらい,読みやす -
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大事なこととは?
→夢のために、今実際に何をするのか
安易な成功は、安易な結果しかもたらさない
組織の中でどうポジショニングするかではなく、組織の中で自分をどう役立てるか
嫌いや苦手と思わず、まずはやってみようと受け入れてみる
勝ちにも価値があるが、負けにも価値があり、最終的に幸せになれるかどうか
周りに評価されないではなく、自分がやるべきと思うことを徹底的に実行する
本当の自分に気づくことが、メンタルを強くすること
常に必死の努力を続けて、さまざまな問題から逃げずに真正面から立ち向かいトラブルを修復していく以外に、成功や幸福に至る方法はない -
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著者はマリンバ・ソリスト。著者が日本で活躍する外国人(フランス人)に仕事について、キャリアについて、その考え方を聞く。
まず、著者はキャリアデザインを如何に日本の若者に教えていくのか考える立場から述べる。
キャリアとは、仕事での実績という狭い観点ではなく、如何に人生を生きるか、人生を生きる上でいかなる実績を積むのか、という感電が大事と説く。
成功者は、若いうちから目標に向かって突き進んでいくのかと思っていたが、意外と偶然が大きく影響している。ただ、その偶然をうまく掴み、後は他人よりも努力を積み重ねていくのだ。
・挫折は人生につきもの。失敗から学ぶ。
・リーダーは孤独なもの。自分の信念に従えばそ -
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古い価値観に影響されず、自分なりの価値観、実力を創ろう、育むことの大切さを学んだ。変化を受け入れ、楽しむこと、そして変化は当たり前に来るものだ、と自分に言い続けること。他人からの評価ではなく、自分自身で評価できたのか、という問いに「イエス」と答えられる生き方が人生の「本質」であり、それに沿っていなければ決して豊かにはなれない。日本には特有の固定観念があり、それらは学校をどうするか、どんな仕事に就くか、今の仕事をどうするか、といった課題があることで、目の前のことしか考えられなくなり、「社会ではこうした方がいい」というセオリーのようなものが厳然として存在していることは確かだ。しかし、成功には「答え
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フランス生まれのマリンバ奏者で、慶應で音楽専攻ではない学生に作曲法を教える著者が、音楽の初心者に向けて作曲に必要な初歩的な知識と技法を解説したもの。QRコードを読み取って、本書に載っている楽譜や実際に著者が作曲した音楽の音源にアクセスすることができる。
楽典の基本の基本、みたいなところが分かりやすく解説されていて、読みやすい。個人的には音程の長短・増減・完全○度みたいなやつが、やっと分かった気がする。というか分かってみると結構簡単で、なんでこんなの分からなかったんだろう、という気さえするくらい。たぶん、厳密な部分が省略されていてポイントだけ、初心者向けに解説されているからだろうと思う。例え -
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「カセットテープミュージック」でスージー鈴木さんが紹介していたので、興味を持ちました。著者は慶應義塾大学で音楽(作曲)を教えているフランス人の世界的なマリンバ奏者であり作曲家。
「音楽は科学だ・数学だ」というコンセプトなので科学新書のブルーバックスなんですが、中身はと言えばやはり「譜面の読み方をある程度分かっている人」向きなのは否めません。加えて、著者自身の「自分語り」の部分も一定量を占めていて、肝心なところへなかなか行きつけないもどかしさがあります。大学教授の著書というだけあって、講義を聴いているような雰囲気でしょうか。それが「単刀直入に、シンプルに『音楽と科学の関係』について理論的に語ら -
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マリンバのプロ奏者であり作曲家としても活躍し、かつては慶應義塾大学で作曲を教えていたことから在日24年目を迎える著者が、楽器やコンサートホールがあんなにも素晴らしい響きを持つのはなぜか、という点を科学の観点から解説した講談社ブルーバックスの一冊。
いわゆる音響学をベースにしており、部分的に聞いたことがある知識もあったが、まとまった知識を身に着けられる点でなかなか面白い。特に個々の楽器の特性についてはある程度見聞きしたことがあったが、コンサートホールの音響学については不勉強であったため、いかにコンサートホールの音響が難しいのかを実感させられた。同時にこの知識を元に、国内にも多数ある優れたコンサ -
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・フランソワ・デュボワ「作曲の科学 美しい音楽を生み出す『理論』と『法則』」(講談社ブルーバックス)を読んだ。本書は「曲作りの『しくみ』と『原理』を、音楽の理論的な知識をまったくもたない人にも理解していただけるよう」(4頁)に書かれたといふ。実際、五線の各部の名称から始まる。これはヨーロッパの記譜法の歴史を終へたところで出てくる。第1章「作曲は『足し算』である」と名づけられた章である。 副題として「音楽の『横軸』を理解する」(21頁)とある。なぜここに記譜法や五線が出てくるのか。「音の組み合わせには『定理』があり、美しいメロディ を生み出すための“足し算”や“かけ算”があって、その『四則演算』