玉樹真一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
広義の「ものづくり」の方法を、「ゲーム」「コンセプト」の切り口で系統立てて説明した本です。
玉樹さんはゲーム会社の元企画開発者ということで、展開がとてもわかりやすくスラスラと読めました。
1部では定義づけを、2部では方法論を、3部ではその先を記しています。
方法論や文章ひとつひとつはそこまで真新しいことが書かれているわけではないのですが、それらをまとめ上げて一貫した世界観を持つストーリーに仕立てるのはさすがだと思います。
本書も「コンセプトのつくりかた」に則って書かれたのかな?と思ってしまうくらいキレイです。
個人的には特に3部がお気に入りで、
「このコンセプトは成功基準になるか?」
「 -
Posted by ブクログ
こういうハウツー本と言われるようなものを読むのは初めてだった。Twitterで少し前にバズっていて、気になったので読んだ。就活前に少しこういうものに触れてみようという気持ちもあったと思う。
私にはかなり参考になる部分があった。ほかのひとの評価を見ると分かりづらい、というものもちらほら目に止まったが、そもそもコンセプトについてもよく分からず、プレゼンはおろか何かプロジェクトに携わったことのない私にとっては企業の雰囲気も感じられて(こういう企業は少ないかもしれないが)とても良かった。
これが全てではなく、ひとつの考え方として「世界をより良くする」コンセプトのためのコンセプトについて考えることは、自 -
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石川善樹さんの著書でコンセプトの考え方として参考になったという紹介から手に取った本。
業務においても「コンセプト」について考えようという話が度々上がるが、そもそもコンセプトって何なのか?という定義がいまいちふわっとしていたことへの課題感が前提にある。
・スタートからゴールへ導く物語
・〇〇を用いて、〇〇したいという端的な表現
・コンセプトがあるから一貫した仕様が決まる
といった参考になりそうな考えが提示されていた。
アイデアの種をたくさん集め、グルーピングし、視点を整理する、その上で構造を把握し、物語を描く。wiiという具体的な事例をもって進め方が記載されていたので、実践で活用してみたい -
Posted by ブクログ
wiiのコンセプトデザインを務めたタマキさんが書いた
「コンセプトの作り方」
コンセプトは、
- わかりやすく、イメージでき
- 人(チーム)を統一して動かすもの
である必要がある。とのこと
(それは母国語の文字になる)
また、いろんな視点を持って考えて
新たな視点をもたらすものが良いということだった。
wiiのコンセプトは「お母さんに嫌われないゲーム機」
面白い!!
後半では、実際の会議の中でコンセプトを見つけるという
話が入っていて面白かった。
特にブレストの中で、承認し、皆の意見を引き出しながら
たまには別の視点や、まとめるための質問で会議をファシリテーションしていく様子はすご -
Posted by ブクログ
一言結論:ゲームデザインを通して、人の心がなぜ動くのかが体系的にまとめられた賢い本。本自体の遊び心も素晴らしいですが実践のハードルは高いかも…
感想:人がなぜ面白いと感じるのか、なぜ夢中になるのか、どうして飽きないのかなど、心理を導くデザイン手法を名作ゲームから分析し紹介されています。プレイヤーはもちろんそんな難しいこと考えていないわけですが、よく練り上げられたデザインは最終的に「面白かったなあ」を生み出します。ゲーム業界以外の人にもそのロジックがいかに人の心を掴むかが分かりやすく説明されているので、ゲームデザイン学みたいな感じでいち研究分野になり得るほどの内容だと思いました。
著者はこの