宮西建礼のレビュー一覧

  • Genesis されど星は流れる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    〇宮澤伊織「エレファントな宇宙」神々の歩法の続編。高次元生命体が仏陀をダウンロードしプリンターで製作しようとする。
    空木春宵「メタモルフォシスの龍」失恋すると女性は蛇化する世界でのMtFの安珍清姫
    〇オキシタケヒコ「止まり木の暖簾」通商網シリーズのスミレが大阪の居酒屋でバイトする話
    〇松崎有理「数学ぎらいの女子高生が異世界にきたら危険人物あつかいです」
    堀晃「循環」
    宮西建礼「されど星は流れる」「宙を数える」と同工
    折輝真透「蒼の上海」

    0
    2025年05月26日
  • 銀河風帆走

    Posted by ブクログ

     著者の初の単行本で、日本SF大賞特別賞を受賞している。「SFが読みたい2025年版」では、ベストSF2024国内編第4位にランキングされている。ちなみに第1位が春暮康一氏の『一億年のテレスコープ』である。また、表題作の「銀河風帆走」は創元SF短編賞受賞作である。

     全5編からなる短編集で、初めの3編は高校生が主役となっており、いづれも課題や難問「挑戦する高校生」を描いている青春SFだ。ほか2編は、宇宙船に搭載された超AIが主人公となっており、彼(?)の一人称(弊機とは言わず私)になっている。どちらも人類の未来にとって重要なミッションを担っているのだが…
     
     いずれの作品も変なひねりがなく

    0
    2025年03月03日
  • 銀河風帆走

    Posted by ブクログ

    ハードSFの短編集。最初の3編は高校生が主人公でYA風味もあり、好みのど真ん中だった。
    「されど星は流れる」はパンデミックに閉じこめられる中で流星の同時観測ネットワークを立ち上げ、それが広まっていく話。胸が熱くなる。
    「冬にあらがう」は超巨大火山の噴火に伴う食料危機の話。昨秋、米の流通が回らずに米価が高騰したり、台風・地震が日常となった今の日本で読むとリアル過ぎて、うすら寒くなった。それでも深く根を張った向日性が好きだ。

    0
    2025年02月01日
  • Genesis されど星は流れる

    Posted by ブクログ

    SFアンソロジー7作品短編集。
    Genesisも3冊目となり、人の想いの数だけSFの世界があることを、あらためて知る構成。
    SFは日常のそこかしこに息づき、私たちの人生に奥行きと彩りを添えてくれます。


    『エレファントな宇宙』
    アクションSF。ミリタリー好きな方に超オススメ。
    宇宙から高次元生命体が飛来した。
    その生命体とコンタクトした人間は、憑依され、未知数の破壊力を持つに至った。
    最新鋭米陸軍部隊と特殊作戦に挑む3作目。
    …前作を読んでいた方が、より楽しいかもしれない。


    『メタモルフォシスの龍』
    近似未来SF。
    恋をしてはいけない世界で恋をしたひとたちの悲哀を描いた作品。
    独特な文で

    0
    2020年12月01日
  • 銀河風帆走 第4回創元SF短編賞受賞作

    Posted by ブクログ

    年刊日本SF傑作選2013。
    今年は、かっちりとジャンルSFを集めた感じでしたが、逆に言えばそれでもこれだけの幅を出せることを証明して見せたのだと思いました。文体、テーマ、題材、文体、などなどで、これだけのバリエーションを出せるとは。
    個々の作品では西崎憲「奴隷」の気持ち悪さと、乾緑郎「機巧のイヴ」のやられた感もなかなかでしたが、なんと言っても瀬名秀明「Wonderful World」が良かった。新幹線の中で読んでいて、涙ぐんじゃいました。

    0
    2013年08月05日
  • 銀河風帆走

    Posted by ブクログ

    寡作のSF作家ということで、2013年の作品から最新の書き下ろしまで10年以上のスパンがある短編集。
    解説にある「科学小説の初心が息づいている」といえのはそのとおりで、物語としての読みやすさもSFとしての歯応えもしっかりある。

    高校生たちの青春SFから深宇宙を舞台にAGIを主役にしたものまで、物語の幅は広い。私は青春もののほうがよかった。

    「冬にあらがう」という短編などは、終わり方が中途半端に思えて先が気になるくらい。むしろここからおもしろくなりそうな雰囲気を出しながら終わっていく。
    ちなみにこの短編は2023年に書かれたものらしいが、いま現在(2025/6)話題となっている米騒動を予言し

    0
    2025年06月02日
  • 銀河風帆走

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主に宇宙・天文系のハードSF短編集
    短編集が出たのが2024年なので、とても寡作な作者だが、次の作品を楽しみにしたい。
    表題作:2013年の創元SF短編賞受賞作品だが、古臭さは感じない。銀河を航行する宇宙船形態になった人類は太陽風にのって遺伝子情報を他の星系に運ぶ壮大な設定。宇宙船には人格があり、宇宙船通しがおしゃべりをするのがストーリーの根幹。
    星海に没す:AI搭載の船のAIを破壊すべく人類が送った刺客との闘いをAI搭載の船の視点で描く。AIの進化も考えさせらるが、宇宙における敵との攻防も面白く読めた。
    もしもぼくらが生まれていたら:隕石が地球に落ちるのを阻止する話を高校生の視点で描く。ヤル

    0
    2025年05月08日
  • 銀河風帆走

    Posted by ブクログ

    青春を感じる事が出来るSF。素晴らしい。作品とは、内容がかけ離れているが、ホテルの価格設定をAIにさせていると報じていた。あまりに短期間で価格が大幅に変動していく。AIが生活に浸透していっている。

    0
    2024年12月05日
  • 銀河風帆走

    Posted by ブクログ

    久々に正統派SF、というか、科学小説を読んだ!って気分になれた。五篇の短編からなり、最初の三遍はSF的設定における高校生たちの純粋な(青春!)科学的行動が生み出す物語が、未来に期待を感じさせる(その分逆に現実のヤバさも)。
    後半二編はガラリと変わって深宇宙におけるハードSF的設定で、“主人公”達の行動はなんとも未来の示唆に溢れている。押し寄せる科学的蘊蓄群に押しつぶされそうになりながらも、頑張ってくらいついて読んでいくと、頑張りに見合う結末が待っている。

    0
    2024年10月06日
  • Genesis されど星は流れる

    Posted by ブクログ

    今回のアンソロジーは読みやすい作品が多かったように思える。あくまでも個人の感想であるが、世界観をぱっと理解できる短編揃いなのだろう。個人的に印象に残った作品は2つ。「メタモルフォシスの龍」(空木春宵)は個人的にはあまり好きではないジャンルなのだが、恋に破れると蛇化する女性と蛙化する男性、特に蛇化する女性の描写が生々しくも切ないのが良い。「されど星は流れる」は系外流星を流星同時観測の手法で探索する物語。科学を一生懸命やる話は私の好物である。遠くにある流星の母星と少し離れた観測者の男女の物語が接触しそうでしなさそうな、流星が地球をかすめていくような感じでよい。

    0
    2023年09月04日
  • 銀河風帆走 第4回創元SF短編賞受賞作

    Posted by ブクログ

    『星間野球』宮内悠介 ★*3 SF度:低
    宇宙ステーションで野球盤ゲームをする話 バトルもの
    カードでも宇宙ステーションでも登場人物が変わっても問題なく
    だからなんだという話ではあるがそつのない内容

    『氷波』上田早夕里 ★*4 SF度:高
    土星の衛星と輪の探索に人口知性同士の会話で進む話と
    とてもSFらしい作品
    人口知性の及ぶ範囲を自ら表現するところが機知が楽しい

    『機巧のイヴ』乾緑郎 ★*4 SF度:中
    双子の入替りと同様のアンドロイドの入替りが題材のミステリ
    双子もミステリ枠内におけるファンタジーだが
    アンドロイドがSFなのにファンタジーでもあるところが不思議なところか
    アンドロイドを

    0
    2018年11月12日
  • 銀河風帆走 第4回創元SF短編賞受賞作

    Posted by ブクログ

    2012年度の日本SF傑作選。

    あいかわらず高クオリティで楽しめた。

    創元SF短編賞受賞作の「銀河風帆走」はガチで深宇宙探査SFをやっていながら、作者は23歳! SFの夏は近いですなぁ。

    0
    2013年09月29日
  • 銀河風帆走 第4回創元SF短編賞受賞作

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    夏合宿課題本
    担当は『ウェイプスウィード』

    瀬尾つかささんということで特に中身読むことなく担当に決めたが、この中でもかなりの良作だった。

    群体で異質知性体とか完全に俺の好みと一致。
    さぁ、どうやって人類に侵略してくるのかと思ったら、まさかのリアル侵略ということになるとは。

    昔から思っていた異質な存在に対して人類の前提条件で相対するのが間違っているというのがあってその点同感。

    SF的視点除けば野球盤もアツかったし、
    円城先生も読みやすかったし。

    0
    2013年09月22日
  • 銀河風帆走 第4回創元SF短編賞受賞作

    Posted by ブクログ

    今回もヴァラエティに富んだ面白い作品が集まっていて楽しめた。

    宮内悠介「星間野球」
    上田早夕里「氷波」
    乾緑郎「機巧のイヴ」
    山口雅也「群れ」
    高野史緒「百万本の薔薇」
    會川昇「無情のうた「UN-GO」第二話」
    平方イコルスン「とっておきの脇差」
    西崎憲「奴隷」
    円城塔「内在天文学」
    瀬尾つかさ「ウェイプスウィード」
    瀬名秀明「Wonderful World」
    宮西建礼「銀河風帆走」

    「星間野球」
    野球盤をテーマにしたお話。「盤上の夜」のゲーム連作のためのアイディアだったらしいが、これは設定といい、話の雰囲気といい全然合わない(笑)
    宇宙ステーションにいる二人の男が地球帰還をかけて野球盤を

    0
    2013年07月07日
  • 銀河風帆走

    Posted by ブクログ

    一話目と三話目が好き。青春物として良だし深い。政治家読めや、ンで何か言えや、とかとも思ってしまう。後半の二作は苦手分野で想像力が枯渇するも、よく広げてまとめて書いたよなあと理解しきれぬまま感心。

    0
    2025年03月06日
  • 銀河風帆走

    Posted by ブクログ

    多分書いてることの半分以上わかってない
    知らない言葉が並んでるけど、なんか面白い、特に表題作
    どこかに向かって、到着できるかわからない旅をしている「人間」
    哀しいけど美しいと思った

    0
    2025年02月28日
  • 銀河風帆走

    Posted by ブクログ

    短編集
    「もしもぼくらが生まれていたら」
    うん?なんかピンと来ないなあ 一応読めるけど
    飛ばして表題作で受賞作「銀河風帆走」
    あー所謂ハードSFか 難しい科学的説明は読み飛ばして で全体の雰囲気がとても良かった でもまあもういいや
    残りは読まずに返却

    0
    2024年09月28日
  • 銀河風帆走 第4回創元SF短編賞受賞作

    Posted by ブクログ

    宮内悠介「星間野球」
    上田早夕里「氷波」
    乾 緑郎「機巧のイヴ」
    山口雅也「群れ」
    高野史緒「百万本の薔薇」
    會川 昇「無情のうた 『UN‐GO』第二話(坂口安吾「明治開化 安吾捕物帖 ああ無情」より)」
    平方イコルスン「とっておきの脇差」
    西崎 憲「奴隷」
    円城 塔「内在天文学」
    瀬尾つかさ「ウェイプスウィード」
    瀬名秀明「Wonderful World」
    宮西建礼「銀河風帆走」(第4回創元SF短編賞受賞作)

    「機巧のイヴ」が割と面白かった。今日泊亜蘭っぽい。「ウェイプスウィード」は雰囲気がいいな。

    0
    2023年06月21日
  • Genesis されど星は流れる

    Posted by ブクログ

    SF。短編集。
    どの作品もまずまずな感じ。
    メンツ的にもハズレはないか。
    異様な世界観が魅力の、空木春宵「メタモルフォシスの龍」。
    爽やかな青春SF、宮西建礼「されど星は流れる」。
    上記2作品が好き。

    0
    2022年02月01日
  • Genesis されど星は流れる

    Posted by ブクログ

    数学は苦手だが松崎作品が読めて嬉しい。表題作のように、今の世の中はSF作家の腕の見せどころではないだろうか。

    1
    2021年01月26日