アンドレアス・グルーバーのレビュー一覧

  • 夏を殺す少女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なにかのミステリ関連で本書のタイトルが出たので気になって読んでみた本書。

    原文タイトルは「RACHESOMMER」。
    うん?英語ではないな。
    SOMMERは英語のSUMMERで夏なんだろうけど、RACHEって??
    うん? そういえばシャーロックホームズに復讐の意味でこの文字が壁に描かれていた話があったんじゃないっけ??

    とかなんとか思いながら表紙をためつすがめつ眺めた。

    表紙は夏の夕暮れ時。ぽわっと灯のともった街灯と、そこに浮かびあがる金髪で肌を大きく出した青っぽいワンピを着ている華奢な女性の後ろ姿。そして立派な白い建造物の背景もなんとも雰囲気がある。そうか、これはヨーロッパのミステリな

    0
    2025年08月31日
  • 刺青の殺人者

    Posted by ブクログ

    これでもかというほど主人公が苦難に見舞われる展開が続きお腹一杯になってしまう。蛍光タトゥーのさそりを全身に彫ろうとするサイケな形成外科医は、脳腫瘍によって人格変化しているのか、もともとサイコパスなのか。計画性に富んでいるように見えて、終盤では破綻の多い犯行となってしまっている。それが残念なところであった。

    0
    2021年05月04日
  • 夏を殺す少女

    Posted by ブクログ

    タイトルに惹かれて手に取ったら、タイトルに感じた印象とは正反対の凄惨な現実のミステリだった。期待値とは違ったけどそれはそれで面白かった。

    0
    2021年03月06日
  • 黒のクイーン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「夏を殺す少女」の作者の作品。
    上記に比べるとテンポなど悪い印象。
    推理についてもちょっとご都合主義な感じが。
    一番残念だったのはタイトル。
    原作はどうかわからないが、このタイトルでなんとなく展開がわかってしまった。
    3部作とのことで次作の邦訳に期待。

    0
    2019年12月12日
  • 夏を殺す少女

    Posted by ブクログ

    沢山賞を受賞してるすごい人のよう。2つの都市にて同時進行に話が始まる。ドイツにて事件を追う刑事。ウィーンで働く美人女弁護士は、違う事件に共通点を見つけてしまい、有給を取り、その事件を個人的に調べる。沢山人が出てきて、ちょっとドイツ語圏の人名が覚えにくく、必死についていく。次第に真相が見えてきて、主人公同士が絡み合う。非常に手慣れた書き手のうまい文章と構成。話題にしやすいかもしれない。そうだな、そういう、いわゆる正統派ミステリーって、わかってるだろう、個人的には全然惹かれないんだ。

    0
    2019年09月25日
  • 夏を殺す少女

    Posted by ブクログ

    児童虐待、その後の解離性障害を素材に使うミステリ。一気に読めるがとても苦しい読後感が残る。児童虐待があまりに日常に近くなった今に物語として読めるものではない。

    0
    2019年02月24日
  • 黒のクイーン

    Posted by ブクログ

    舞台のプラハが魅力的であるがそこに登場する人物はチェコ人というよりドイツ人のように思える。でもこの作者をもう少し読みたいとは思わせてくれる。

    0
    2019年02月10日
  • 夏を殺す少女

    Posted by ブクログ

    オーストリアの作家が主にドイツを舞台にして描いたミステリで、児童虐待という重い主題を扱いながらもスピーディーな展開で読ませる秀作。謎解きの要素は薄く、サスペンスを主軸とした捜査小説で、飾らない文章は実直な著者の人格を表しているようだ。
    主人公は、やさぐれてはいるが経験豊かな中年男と、才気煥発だがまだまだ未熟な女性という二人。定石の設定ではあるが、中盤辺りまで別々に物語が進行するため、余分なやりとりが発生せず、くどさがないのが良い。真相が明らかとなる要所で二人の追跡行が交差するさまも自然だ。

    オーストリア在住で経験の浅い弁護士ヴェリーンは、元小児科医や市会議員らが連続して不可解な状況下で事故死

    0
    2018年06月25日
  • 黒のクイーン

    Posted by ブクログ

    保険調査専門探偵ホガートは顧客からある依頼を受けた。プラハの展覧会に貸し出した絵画が焼失し、調査に派遣した調査員が行方不明になった件を調べてほしいというのだ。プラハに飛んだホガートは、死体の首と手を切りおとしビロードにくるむ、猟奇連続殺人事件に巻きこまれる。『夏を殺す少女』で衝撃のデビューを飾った、オーストリア・ミステリの名手が仕掛ける巧妙な罠とは?

    ミステリとしては、初めての作品のようだ。構成はそれほど技巧を凝らしてあるわけではなく、ひたすら直線的に物語が進む。結末が見え見えだったので、星三つ。

    0
    2018年05月20日
  • 月の夜は暗く

    Posted by ブクログ

    母が誘拐され殺された。遺体は大聖堂のパイプオルガンの演奏台にくくりつけられ、脇にはインクのバケツ。口にはホース、その先には漏斗が。容疑者にされた父の疑いを晴らすべく、ミュンヘン市警の捜査官ザビーネは腕利き変人分析官と犯人を追う。浮かんできたのは、別々の都市の聖堂で、同様に奇妙な殺され方をした女性たちの事件だった。『夏を殺す少女』の著者が童謡殺人に挑む。

    グ、グロい。けれど一気読み。

    0
    2018年05月17日
  • 刺青の殺人者

    Posted by ブクログ

    全身の骨が折られ、血が抜かれた若い女性の遺体が、ライプツィヒの貯水池で見つかった。娘の遺体を確認した母ミカエラは、犯人を捜し出し、姉と共に家出したままの妹娘を探し出そうとする。事件を担当する上級警部ヴァルターは、暴走するミカエラに手を焼きつつ調べを進める。一方ウィーンの弁護士エヴァリーンは、女性殺害の嫌疑をかけられた医師の弁護依頼を受けていた。『夏を殺す少女』続編。ドイツで爆発的な人気を博した話題作。

    ややホラーの味わいもある、シリーズ第二作。ページターナーとしての腕は確かです。

    0
    2018年05月14日
  • 刺青の殺人者

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「夏を殺す少女」の続編です。
    犯人がわかりやすかったので☆x3

    相変わらず登場人物が魅力的な作品。
    前作と同じく弁護士エヴェリーンの活躍を楽しみにしてたのですが、本作は娘を探すミカエラがヴァルターと活躍するので、エヴェリーンの活躍が薄い印象。
    エヴェリーンの彼氏、パトリックが残念。
    エヴェリーンボロボロの状態で次回作はあるのだろうかと心配。

    ヴァルターは相変わらずの終始親切っぷりがすごい。娘のヤスミーンの性格がああなるのも分かる気がする。

    次回作も期待です。

    0
    2018年04月16日
  • 刺青の殺人者

    Posted by ブクログ

    妻を亡くしたシングルファーザーでぜんそく持ちの刑事と猪突猛進型の女性弁護士が、三年の時を経てふたたび出会う『夏を殺す少女』の続編。

    ヴァルターは被害者の母に協力するため警察機構のルールをはずれて捜査を進めるが、警察に全幅の信頼を置いているわけではない彼女に騙され振り回されながら、ドイツ、チェコ、オーストリアと駆け巡ることになる。もう一方の主人公エヴェリーンは、信頼のおけない依頼人の弁護に翻弄されていく。

    フランシス・ベーコンの「復讐心に燃える者は自らの傷口をひらく」という言葉がキーワードになっており、プロローグからアクセル踏みっぱなしの展開を見せる。骨を折られ血を抜かれて殺される犠牲者達。

    0
    2017年06月18日
  • 月の夜は暗く

    Posted by ブクログ

    ★3.5

    事件分析官と言えば、同じくドイツのアーベルト&クリストシリーズがある。偏屈者とそれに振り回される女性相棒が猟奇的な連続殺人に挑む、という似た設定だ。どちらも気楽に読めるエンターテイメント(以上でも以下でもない)だが、本作は2人のセラピストパートを上手く組み込んでいて先行きのハラハラ感にぐいぐい引っ張られた。
    ただ後半、舞台がウィーンに移ってからはスナイデルの変人ぶりが影を潜め、ヘレンの存在感がドイツの2人組より優ったような気がする。さらに事件後半はご都合主義が目立って少し雑な収束感が否めない。シリーズらしいので次作に期待したい。

    0
    2017年03月15日
  • 黒のクイーン

    Posted by ブクログ

    『夏を殺す少女』と犯人の属性が同じ・・・またそのパターン?
    ちなみに、主人公とヒロインも何となく似ている。
    推理をほとんどしてない。流れに沿っているだけ。
    動機などもなんかこじつけっぽい。
    せっかくのプラハの舞台はあまり生きていない。
    面白くなくはないけど、なんかモヤモヤ。
    あと、プラハの警察って本当にこんなにショボいの?

    0
    2016年11月08日
  • 黒のクイーン

    Posted by ブクログ

    歴史が色濃い影を落とす魅惑の街プラハ。
    その街を舞台に美術や映画、チェスが絡んだ事件を追う主人公たち。
    人物造形はなかなか魅力的で舞台設定はかなり好みなのだが、どれも今ひとつ中途半端な印象が拭えない。面白くない訳ではないのに、要素ひとつひとつが掘り下げ方が足りないまま無理に繋ぎ合わせた大味なエンターテイメントミステリといったところ。事件の真相も想定内で捻りはない。
    3部作ということなので今後に期待したい。

    0
    2016年11月02日
  • 月の夜は暗く

    Posted by ブクログ

    設定が怖い。視点がコロコロ変わるけど、2サイドいるかなぁ。色んなキャラいるし。でも最後は面白かった。

    0
    2016年10月21日
  • 黒のクイーン

    Posted by ブクログ

    絵画中心のミステリと思って購入したので、その点では期待はずれだったが、主人公ホガートやイヴォナの人物造形がよくて楽しめた。プラハの街、絵画、映画、チェス等、もっと膨らませてもいいんじゃないのかなという魅力的な要素が淡々と詰め込まれている印象。
    ホガートを主人公にしたシリーズが三部作になる予定とのことなので、続編の翻訳も期待したい。

    0
    2016年07月03日
  • 月の夜は暗く

    Posted by ブクログ

    前二作が面白かったのでリピート。ハードルを上げ過ぎたのか期待ほどではなかったです。

    ヒロインの母親が殺されるというオープニングからして驚いた。でもって父親が容疑者?! 長年音信不通の間柄ならまだしも、良好な親子関係を保つヒロインをいきなり酷な状況に追い込むんだなというモヤモヤなスタート。

    『夏を殺す少女』っぽい凝った構成は、後半に活きてくる。でも謎解き度は低めで、心理的な謎で読ませるストーリーになっている。犯人の動機と被害者の共通点に若干の強引さを感じないでもないけど。見立て殺人のカラーも薄めかな。

    読みどころはヒロインと変人分析官のコンビでしょう。USAドラマ『BONES』の男女が入れ

    0
    2016年04月17日
  • 夏を殺す少女

    Posted by ブクログ

    タイトル&レビュー買い。

    レビューどおりテンポは良いけど、
    そんな都合良く
    事故死装え続けるかなーとか、
    日本語訳意味不明なとこあったり。

    …ぬいぐるみの脚の乳首とは。笑

    0
    2016年02月08日