田中慎一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ESG財務戦略
【購読動機】
ESGの定義は知っているが、それと財務の関係は知らない、説明できないため。
どのような状態であれば、市場、投資家から評価されるのか?知りたかったため。
【結論】
ESG非財務情報を財務情報に統合する、グローバル統一の会計ルールは存在しないこと。
一方で、ESG取り組みを評価する機関は、10社ほど存在していること。
さらに、業界ごとに、取り組むテーマが記述されていること。
ESG関連の投資総額は、ヨーロッパ、アメリカで増加し続けている。
長期安定株主として、銘柄に採用されるは、大切な視点であること。
【著書魅力】
Google、ネスレをはじめとしたグローバ -
Posted by ブクログ
ネタバレ【目的】
コーポレートファイナンス全般の復習。
【評価】
網羅性と内容の分かりやすさからコーポレートファイナンスの日本の教科書としては決定版で良いと思う。実例が頻繁に登場するのが良い。
ファイナンスバックグラウンドのビジネスパーソンにとっては簡単で基礎的すぎる内容が多いかもしれないが、復習にはとても良く、ペイアウトやIR戦略等業務で担当していないとイメージが持ちづらいパートも充実しているのが良い。
又一貫して、ファイナンスを守りではなく攻めの経営戦略の武器として捉えている点と、市場との対話を重視している点が特徴的であり、正に戦略と実践というタイトルに相応しい内容になっている。 -
Posted by ブクログ
サブタイトルに相応しい、戦略と実務がふんだんに書かれていた専門書であった。理論パートも実務パートも具体的で要点を抑えていたように感じられ、最後の1ページまで蛇足になる範囲はなかった。
小生は数冊ファイナンス理論にかかる本を読んできたが、どうしても本の中で紹介されている理論と自身の実務の間に距離感が感じていた。ただし、本書ではその溝を埋める工夫がされている。
一つは、ファイナンスの理論をもとに企業分析をする際に比較となる市場平均の紹介だろう。紹介にとどまらず、どの数値を抑えておきべきか明記している点は非常に役にたつ。
【覚えるべき数値】
・ROA : 5% ※営業利益ベース
= 営 -
購入済み
実務的な本
類書と比較して良いところは、かなり実務的なところを意識していることであると思う。
一通りのトピックは扱っており、実例もあるためかなりの良書だと思う。
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Posted by ブクログ
実務に役立ちそう。普通の理論書やと、書いてある理論を理解するだけで終わってたらあかん。そっから実務に繋がるように自分で噛み砕いて、ネットかなんかでケースを探して分析してみるとかせんとホンマに必要な実戦感覚は多分得られん。
ただ、この本の場合理論と実務の橋渡しを紙幅に収めてくれてる。本来自分で発展させなあかん部分を教えてくれるイメージ。ROIがすこぶるええ。
あともう一つ、筆者が思う投資銀行の価値はマーケットに対する深い見識だと。バリュエーションとかファイナンス理論なんて理解してて当たり前で、日々生き物のように動くマーケットと対峙することこそコーポレートファイナンス戦略である、と書いてある。確か