ひのもとうみのレビュー一覧
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購入済み
この人が描くダメな男が好き
もうこの一言に尽きる。
「ダメな男」ってか、普通の男と言っていいのかなー?
欠点があり、その欠点が物語を動かしていく。
でも攻めギャフンというほどではないんだよな笑
攻めギャフン大好物の自分としては残念だけど、結局こういう男には受けの受容ありきかなと思うと、リアルな気がして良い -
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Posted by ブクログ
ネタバレツボに嵌った。
傲慢攻が気づけば健気受に振り回される(逆もしかり)話大好物。
今回はまさにその大好物だったんですが、この卑屈で健気な
受の自覚のない振り回しっぷりが実に見事で、この意固地な性格
のなせる技かと(笑)
受けの不細工設定も嫌いじゃないです。
むしろ鼻の頭のそばかすとか、可愛いじゃないですか。
小動物系がちょろちょろ工場で作業してる姿想像しただけで
萌え死にそうです。
そして攻の傲慢っぷりも、普通なら苛つく嫌な奴なんですけど、
こいつがもうホント、悪気がないくらい嫌みなやつで、
これまた生まれの良さのなせる技(笑)
相思相愛になるまでひたすらすれ違いまくるのなんて、
もう見て -
Posted by ブクログ
ネタバレ臆病で頑固で繊細な受けと
行動的で傲慢な攻めの芸大生モノ。
文芸学科が舞台は新鮮です。
詩人・詩研究の世界。
その詩に惚れ込まれ、強引に体を奪われ
あっという間に恋に落とされ溺れる受け。
自分の存在が、受けの詩の才能を潰すからと
切り捨てられた彼が、苦しみ再起していくお話。
標題と攻め目線の2編あります。
世間知らずで危なげだけど、とにかく
スパルタな攻めに大して、健気で一途な受けを描くのは
ひのもとさんのお得意。
再起までは、ホントにダメダメなんだけど
攻めの想いをきちんと理解し、上を向いてからの受けは
攻めじゃなくてもきゅんきゅんします。がんばれー!とね。 -
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購入済み
健気受けが好きな方に。
自分になんて興味がないと思いながらも一途に想い続ける受けが健気で胸がギュッとします。
ただ、ちょっと卑屈すぎるかな〜という感もややありなので星4つ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレカップリングは小田島達朗(経営者一族の副工場長)×佐倉治樹(家具メーカーの工場勤務)です。
これはひとえに攻めと受けのキャラを好きになれるかどうかにかかってきますね。面食いで無神経攻めと、ネガティブ受け。
ちなみに私は攻めは好きでしたが、受けがどーにも女々しくて。恋愛脳過ぎるというかなんというか、いちいち体調や仕事に影響出しまくるのは如何なものかと。健気と言われればそうかもしれませんが、恋愛体質のゲイなだけな気がします(笑)
しかし面白いんですよね~。久々に読み直しましたが、止まらない!!
治樹には同じ会社に務める、幼馴染の三津(美人)がいるのですが、その彼を狙っていた小田島に誘われるよう -
Posted by ブクログ
幼馴染で、そつない身勝手年上攻×不器用健気受でした。
終始攻め視点で、嫌な人だな。と思いつつも、こうも極端じゃないけれど、より良く見せたいとか、なんとか誤魔化したいとかは、自分にも覚えのある気持ちで、ヒヤリとしたり、思い出して恥ずかしい気持ちになったりしました。
なので、何としても受け入れてくれる、透君は得難いな。と思うのと、むしろ彼の方が柔軟で潰しのきく男の子なんじゃないかと思いました。
受け攻め逆の方が好みかもしれません。
後、文句なく地味なイケメン奥園君に幸あれ。
お好みからは外れているので星1つ減ですが、この方の文章がすごく好きなのです。
他の作品も読みたい。 -
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Posted by ブクログ
ソネットとは14行から成る西洋の詩の定型のひとつらしいです。ということで、今回主人公の仁科は芸大の学生で詩人を目指しています。就活もせず現実離れした生活適応力ゼロな仁科と、いきなり彼の前に現れたフランスからの留学帰りで年上の同級生広尾との話です。
ストーリーが地味だしマニアックだし高尚だし、ということで読み始めは正直とっつきにくかったですね。途中で挫折しそうに。特に、「詩人」というところで怖気づいたわけです。
しかし、このセンセは恋するオトコの心理描写が上手い。読んでるうちに、いつの間にかぐいぐいひきつけられていました。
二人の関係に紆余曲折あって、一体どうなるのと心配させられたり、仁科の気 -