玄上八絹のレビュー一覧

  • 篝火の塔、沈黙の唇

    ネタバレ 購入済み

    うるうる

    こんなに救いようのない話だったとは…
    椿のおかれている境遇があまりにも可哀想で、うるうるしながら読みました。腹違いの兄達に散々な目にあわされても屈せず、十左が下男として来てからは唯一の光として矜持を持ち生きる姿に強さを感じました。

    0
    2022年08月22日
  • 銀とシュガースノー

    Posted by ブクログ

    最初は反発してばかりだった秋彦。カミカの態度を見れば当然だけど、そのカミカも戸惑っていたと思うとちょっと楽しい。人と関わるのがこんなにも苦手なのに、なんで預かることにしたのかな。とは思ったけれど。カミカへの気持ちを自覚してからの秋彦はとにかく真っ直ぐで心配になるほどだったけれど、見ていると気持ちが通じるといいな。と応援したくなる。秋彦と一緒にいれば、カミカも幸せになれそう。と思えたから。

    0
    2020年09月07日
  • アンハッピーウエディング!

    Posted by ブクログ

    円佳のことを考えると、尋斗の反応に文句を言いたくなるけれど、高校生の尋斗が同性と結婚させられることになったなんて驚くのは当たり前。とも思う。いくら円佳が「いい奥さん」だとしても受け入れるのは難しいかもしれない。それでも円佳の健気さを見ていると、応援したくなった。
    これまで家族との暮らしに恵まれたとは言えない2人には、幸せになって貰いたい。

    0
    2020年01月15日
  • プライベートフライデー

    Posted by ブクログ

    リーマンもの。かなり好物なストーリーでした。ところでこれ、スピンオフだったんですね…知らずにうっかりこっちから読んでしまいました。でも、前作のcpがチラッと登場していて、簡潔に関係性がわかるように構成されていたので、大体これまでの経緯は想像つきました。安堵。
    全編攻視点で描かれているので、大事なことに気付かされないまま、最後に攻と一緒の気持ちになってああそうだったのか…としみじみさせられます。
    この展開は、火崎センセの作品を読みなれていると早い段階で気づくことになります。火崎センセも攻視点の話が得意ですよね。

    偶然その手の夜の街で男と一緒に歩く会社の部下、中谷を目撃してしまった新倉。社内では

    1
    2013年12月18日
  • 虹の球根

    Posted by ブクログ

    「トイチの男」スピンオフ。醒花堂の硅太郎と銀示cpの過去編です。
    銀示のイメージがかなり違っていて、ちょっとびっくりしました。それでも、この10年前の美大生だった銀示は、浮世離れしていて危なっかしくて、ほっとけないかんじでとてもかわいいです。硅太郎の気持ちがものすごくよくわかります!感性もすばらしいです。まさしくアーティスト。

    硅太郎は日本画を専攻する美大生で、実家の会社を継がずに絵で身を立てようとがんばっているのですが、自分には天性がないと苦しんでいます。自分が凡庸であることを思い知らされたのは、銀示の描く作品に出会ったから。
    見知らぬ銀示に嫉妬と羨望を抱いてしまう硅太郎。
    でも、実際に硅

    0
    2013年12月11日
  • トイチの男

    Posted by ブクログ

    攻めも受けもお互い何かを抱えてて『一体なに?』ってモヤっとしてたんだけれど、そういうこっとね。
    割と好きよ、そうとは気付かず相手の足りないピースを持っていて出会う関係って←若干乙女思考だけどw。 
    ラストに明かされた猫のトイチの秘密もニヤリ。

    0
    2013年09月15日
  • 失恋コレクター

    Posted by ブクログ

    久しぶりに玄上さんを読んだのですが、良かったです♪ 棗がすごくいいですよね。切ない!の一言に尽きるんだけれどジメジメしてないし、こういう受けは大好き! それに引き換え朋哉のヘタレぶりが目立つ! もう好きなら好きって言え! 言えないなら諦めるがひたすら棗のように片思いだ過ごすかにしろ!って言いたくなるほどの 駄目駄目ぶりでしたねぇ。 もう最後の告白はなんだんだそれぇ~って感じで笑っちゃいました。

    0
    2013年06月01日
  • 茨姫は犬の夢を見るか

    Posted by ブクログ

    すごかった・・・・・・
    多大な知識がなければ書けないストーリーです。
    しかしえろは好みでなかったです。
    この本の世界に圧倒させられました。

    0
    2012年12月08日
  • 千流のねがい

    Posted by ブクログ

    可愛いんだけれど、切なくてそして攻めの颯太の壮大な夢を長い間思い続けて叶えたっていうのがすごく素敵な純愛モノでした。 そこから出る事が出来ないし、自分の存在意義すらないような狐の凛をずっと欲してくれた、存在意義を与えてくれていたのは颯太ですからね。 神様でありクローンで狐の凛。詳しい事は全然知らないくせにそれでも凛だけを思い続けた、求め続けた颯太に拍手を送りたいですね。

    0
    2012年07月26日
  • しもべと犬

    Posted by ブクログ

    警察と警察犬の話。
    愛されないと死んでしまうわんこと、愛した人が皆死んでいった人間。
    忠犬可愛い・・・!

    0
    2012年07月10日
  • ゴールデンハニー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前作同様、文章の読みづらさはありましたが、「犬」という特殊な設定がやっぱり面白いなと思います。徐々に明らかになってくる黒幕と秘蔵っ子の狙いはなんなのか?過去を乗越えたことによりより信頼関係が築けた2人が真実を知ってどうするのか?と、続編が楽しみです。
    個人的には、最後に分かるチェスのくだりがとてもよかったと思います。

    0
    2012年02月16日
  • プライベートフライデー

    Posted by ブクログ

    背中を抱きたいのスピンオフ作品。

    すこし痛々しいくらい初心で純真の想いの中谷が読み深めるに連れて可愛く思えて来た。
    そつなくこなすプレイボーイ風な新倉との勘違いのすれ違いも、想いのきっかけも焦ったくもきゅんときた。この後の中谷の変わり様がみてみたくなる。

    0
    2011年12月01日
  • 背中を抱きたい

    Posted by ブクログ

    「あの。木ノ下さんは、名前、なんていうの?」
    ――――一人でするときに、ちょっと考えたい。
    「木ノ下」
    「いや。えーと……」
    (※本文抜粋)

    無口な美容師×無害なゲイの板前、の話。
    出だしが読みにくかった!
    文中でも抽象的な表現が多くて、それが綺麗だと感じるところもあったのですが、時々意味が判らなくて困惑しました。
    でもそれを凌駕するほど面白かった!
    特に美容師の言葉足らずっぷりと行動がもう、主人公と一緒に「!?」「!?」の繰り返しでした。

    それにしても新倉さんのその後が気になる。。。

    0
    2011年10月24日
  • プライベートフライデー

    Posted by ブクログ

    「背中を抱きたい」スピンオフ

    会社員・新倉修司×部下・中谷聖

    そんなに奇をてらったお話ではなかったけれど、聖の長い片思いがかわいらしく、現在の行動はいじらしい。
    新倉は、「背中を抱きたい」の時より、悪い大人な感じ。
    お話のタイプの割りに、Hシーンが濃いかな?そこは嬉しかったりして…。

    主語、述語を使わなかったり、倒置法的な文章が雰囲気を作ってる文体なのですが、時々読み迷ってしまう。
    文章中に使われている単語が、逆説的?っぽい時も、そんな風に彼が思ってるなら幻滅…、とか感じても、文脈からは、私がこうあってほしいと思ったので合ってるようだったり。

    0
    2011年08月20日
  • プライベートフライデー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『背中を抱きたい』のスピンオフです

    環に告白し、もう少しで上手くいく感じだったかわいそうな彼が主役です
    新倉は環が女性と想いを通わせた…と思ってるのと
    環が「タンポポのような人」というので、最初はこれがスピンオフと
    全く気づかなかったとういう…

    んで、こちらの話は、受け様の方がお気の毒…です

    こちらのお話もハッピーエンドです♪

    0
    2011年08月20日
  • 背中を抱きたい

    Posted by ブクログ

    トラウマ持ち同士のLOVEなお話です

    「爆発しません第二弾」だそうで…


    お互いに好きなのに、どうにも不器用な二人です
    鈴倉温さんのほんわかしたイラストもピッタリです

    0
    2011年08月20日
  • 篝火の塔、沈黙の唇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    痛くて、痛くて、痛いお話。
    運命に翻弄されるとは、こういった事か?
    十左の心情に揺さぶられる。
    千代の忠誠心に感服。
    異母兄たちからの暴行シーンは…。

    あらすじ
    島の灯台に幽閉され、腹違いの兄達の慰みものにされている椿は、敷島子爵家の嫡男として生まれた。しかし生まれてすぐ盲目となったため、家を継げず、今は兄二人に嬲られる日々を送っている。ある日、椿のもとに十左という男がやって来る。十左は椿を救おうとしたとはいえ、椿から父の庇護を奪った男だった。名を隠し椿の世話係となった十左は、兄達に仕込まれた薬で苦しむ椿を慰める。やがて二人は心を通わせ始めるが...。

    0
    2011年07月20日
  • 銀とシュガースノー

    Posted by ブクログ

    両親の離婚によって、血のつながらない叔父の家に居候することになった秋彦は、大学進学かパティシエになるため専門学校に進むかで頭を悩ませている高校生。だが居候先にいたのは、予想以上に若い叔父・守柯だった。ピアノの調律師である守柯は、5つしか歳の違わない秋彦を子ども扱いして冷たくあしらう。そんな守柯に孤独の影を見た秋彦は……。

    ヤることメインな小説より、ストーリー重視な方がやっぱりイイ!と再確認。
    理想を詰め込んでる感じだったけれど、それが不自然じゃないストーリーの進め方でした。

    0
    2013年03月18日
  • 銀とシュガースノー

    Posted by ブクログ

    玄上さんが普通のBLを書いている…!
    なんだかいつもよりクセのない読みやすい文章になってるような。

    両親の離婚と母親の渡米のため、高校最後の半年を血の繋がらない叔父の家で過ごすことになった秋彦。叔父は23と若くて愛想がなく家事に一切興味のないピアノの調律姉、カミカ。

    お菓子が好きで漠然とパティシエになりたいとは思うけど、努力だけではどうにもならない道であることも知っているので思い切れない。大学進学したら良いのだろうか。それとも母について行って渡米したらいいのだろうか判らなくてぐちゃぐちゃな秋彦の進路についての葛藤。

    そしてカミカが過去と向き合い、誰かとの未来を考えるようになるまでを、2人

    0
    2010年12月03日
  • 篝火の塔、沈黙の唇

    Posted by ブクログ

    かなり痛い話ですけど、脇役の千代が…
    かなり出来た女性なんだけど、鬼気迫る描写ですごかったです。彼女の口惜しさが伝わってきました。引き際の潔さも見事で彼女に椿が幸せになった姿を見届けてあげさせたかった。

    0
    2010年07月29日