玄上八絹のレビュー一覧

  • しもべと犬

    Posted by ブクログ

    【あらすじ】
    警視庁の非公式な部署に属する刑事・奥村智重は、人間の細胞から作られた人型の「犬」と呼ばれる生命体・石凪信乃を与えられ、組むことに。自らが傷つけられることなどものともせず、危険の中に飛び込む信乃。「主人」である智重を恋い慕う信乃に、智重は冷たい。時には身体を繋ぎながらも、信乃は智重との距離に心を痛めているのだが…。

    【感想】
    『千流のねがい』にリンクしている特殊な設定は、志水ゆきさんの漫画『是』にも通じるところがあるでしょうか。
    南総里見八犬伝の登場人物の名前を与えられた信乃(主である智重が拒否したので、名付け親は一水先生)の健気さがいっそ哀れなほどです。智重の過去もかなり痛いの

    0
    2010年01月06日
  • 千流のねがい

    Posted by ブクログ

    【あらすじ】
    満月の夜、神社の格子越しに美しい金色の「神様」を見て以来、神社に通う小学生の颯太。颯太が見たのは、「神」のレプリカ「きつね」だった。ある日、先代の跡を継ぐため社にやってきた「きつね」の凛は「神様」を呼ぶ颯太の声に我慢できず答えてしまう。やがて颯太と凛は心を通わせるようになる。存在すら知られてはいけない「きつね」と人間の恋の行方は…。

    【感想】
    征士郎(神主)に手作りの和菓子を強請る凛の可愛らしさに、ただもう撃沈 & 颯太の強運っぷりにひたすら脱帽。
    先輩《きつね》の鞘と征士郎の詳しい話は番外編で読めます。こちらはもう切なくて切なくて…。泣かされました。最後のほうでは、ちょっと

    0
    2010年01月06日
  • 茨姫は犬の夢を見るか

    Posted by ブクログ

    ●千流のねがい
    ●しもべと犬
    ●茨姫は犬の夢を見るか
    最初「千流のねがい」のとき、面白いけど・・・・ちょっと文面が私は読みにくいと感じましたが、「しもべと犬」そして「茨姫は犬の夢を見るか」を拝見したときに、ぜひ続きも拝見したいと思いました。
    ファンタジーな世界ですが、ちょっと切なく哀しい「犬」という存在が出ています。
    「犬」はご主人のために命をかける存在。
    とてもいい感じです。
    そして、何よりもいいのが、イラストです。
    竹美家らら先生という方のイラスト、すごくきれいです。

    0
    2009年11月02日
  • しもべと犬

    Posted by ブクログ

    【あらすじ】 警視庁の非公式な部署に属する刑事・奥村智重は、人間の細胞から作られた人型の「犬」と呼ばれる生命体・石凪信乃を与えられ、組むことに。自らが傷つけられることなどものともせず、危険の中に飛び込む信乃。「主人」である智重を恋い慕う信乃に、智重は冷たい。時には身体を繋ぎながらも、信乃は智重との距離に心を痛めているのだが…。

    0
    2009年10月04日
  • 篝火の塔、沈黙の唇

    Posted by ブクログ

    玄上八絹さんのデビュー作。
    完全に絵買いだったんですけど、思わぬ青田買いな気分を味わいました。
    文章自体は少し硬くて、人によっては様々な表現がいまいち…な人も出てきそうな、割と読む人を選ぶ文体でした。
    話自体はとても切なくて、はかなくて、現代版ラプンツェル(にしては割と殺伐かもしれないけど)を読んでいる気分でした。
    好き嫌いは別れるだろうけど、これからが楽しみな作家さんです。

    0
    2009年10月04日
  • 篝火の塔、沈黙の唇

    Posted by ブクログ

    えーっと、時代は明治初期ですねー。生花の御曹司が、薬物中毒で離れ小島に監禁されちゃってるお話です。・・・・地味にホロリときた;

    0
    2009年10月04日
  • 恋には金がいるらしい【特別版】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ...重い。
    このふたりの置かれた状況には1ミリも救いがない。
    なのにあんまりどんよりせずに読み進められたのは
    そこそこ突き放した筆致のおかげなのかも、と思った。

    静流とひかるの兄妹に関しては
    心情的な部分で光明が見えたかもしれないけど
    それ以外のところで根本的な問題は全く解決してなくて
    それでもバッドエンドではないような気がするのが
    不思議でもあり納得でもあり。
    うまいこと言えないけど
    生きてくのも案外悪くないと思える話ではあった。

    0
    2020年09月15日
  • 俺の初恋にさわるな

    Posted by ブクログ

    これまで実晴の前でかっこよくいるために、矩さんは頑張ってきたんだろうな。とその「努力」をちょっと見たくなった。好きな人によく思われたいのは当然かもしれないけど、結構無理してそう。崇拝されるのも大変。と思ってしまった。「理想の王子様」ではなく「現実の矩さん」を見るようになった実晴も少しずつ変わっていくのかな。遠回りしたけれど、楽しく暮らしていくだろう。と信じることができる2人だった。

    0
    2019年11月10日
  • 俺の初恋にさわるな

    Posted by ブクログ

    実晴の自己評価が低くてかなり面倒な性格。これは周りが甘やかした結果なのかなあと思うとしょうがないかも。最期には前向きになってて良かった。

    0
    2015年10月16日
  • 恋する座敷系男子

    Posted by ブクログ

    ★3.2
    思ってたより入りこめなかったし読みづらかった…微妙。もっとファンタジーで可愛らしい雰囲気かと思いきや、祖父の操との過去や消滅するとかわりとシリアスだった。消滅しない方法もなんか都合が良すぎる;カワウソには癒された〜。

    0
    2014年12月14日
  • 恋する座敷系男子

    Posted by ブクログ

    悪くはないんだけれど、ちょいと微妙な感じでした。 でも受が健気だし、富よりももっと堅実に~的な生き方だったのが良かったですね。 座敷おとこと祖父の思い出がすごく可哀想でちょっぴり切なかったです。

    0
    2014年09月24日
  • アンハッピーウエディング!

    Posted by ブクログ

    すごい話だなー。結婚を受け入れちゃったら親族の思い通りで癪だと思ったけれど、「私たち結婚しました」の写真入りハガキをバラ撒くのはとてもいい考えw幸せになってやった方が意趣返しになりそう。

    0
    2014年06月30日
  • 千流のねがい

    Posted by ブクログ

    キャラの心情がとても繊細に丁寧に書かれていて、颯太や凛の一途な思いがとても感動できます。ただ、丁寧に書かれている分、凛や鞘の苦しみや存在が物凄く痛くて個人的にしんどかったです。

    0
    2014年05月28日
  • トイチの男

    Posted by ブクログ

    地味にほのぼのさせられました。ものすごくニッチなお仕事ものww
    24歳の若さでひとり昔ながらの質屋を切り盛りする、しっかり者の悠。商売に関しては、コワモテ相手にひとつも引くところがありません。そんなところから、物事全てを値踏みして金に換算してしまう根っからの守銭奴のように見えてしまうのですが、実は彼にはそうならざるを得ない悲しい過去があります。

    その質屋の店先に、ある雨の日行き倒れていた正体不明の男、茅野。悠に助けられますが、介抱して世話をした見返りはトイチw
    10日で1割は、かなりの高利です。

    今ではあまり見かけない質屋の話にはもの珍しい商法、仕組みがいっぱい!BL的なことよりも、むしろ

    0
    2013年12月11日
  • プライベートフライデー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    背中を抱きたいのスピンオフ。主役は新倉さん。ハンカチプレイと呼んでよいのだろうか(笑)好きです!!!長年の一途な恋もぐっとくるものがありました。玄上さんの他の作品に比べるとディープな内容ではありませんが、切ないところもきちんとあり、楽しめて読めました。

    0
    2012年12月07日
  • ゴールデンハニー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    玄上さん「犬」シリーズの4作目にして、前作「ゴールデンビッチ」の続編です。

    行儀の悪さと下品な口調は相変わらずだけど、クラウディアが確実に成長してる!

    人間らしい複雑な感情を垣間見せ始めたことに感動しつつ、大吾の愛を求める姿はやっぱり動物的で可愛いくてたまらなかったです!!

    あらすじで予想してたのと違って、今回は飼い主の方がグラグラしてましたね;
    でも、試練をまた一つ乗り越え、愛が深まった様子で良かった♪

    クラウディアには是非卵を産んで欲しいです(笑)
    フォロワーさんに教えてもらって読んだ、先生のサイトに掲載されているおまけ、爆笑です!
    大吾には悪いが、あれは自業自得(笑)

    0
    2012年03月01日
  • 背中を抱きたい

    Posted by ブクログ

    美容師×料理人

    隠れゲイである主人公の楽しみは、月1のサロンでお気に入りのスタイリストに髪を切ってもらうこと。
    カサを借りたことからできたつながり。
    そんなときに、店でのちょっとしたトラブルからトラウマを思い出してしまい帰宅するハメになるが、その途中偶然お店に来ようとした意中の人と鉢合わせし、キスをされる。

    玄上さんらしい心理描写がとっても気持ちいい作品です。
    が、攻めがとっても不器用さんで言葉が足らないうえに行動でどうにかしようとするために「えぇ?!」「ちょっとまて!」と心配でたまらなくなるというか(笑)
    好き嫌いものすごく分かれる作品だと思います。

    0
    2011年10月09日
  • 篝火の塔、沈黙の唇

    Posted by ブクログ

    勝手に評価》
    嗜虐度★★★★
    切なさ★★★★★
    一途度★★★★★

    【下男×主・無理矢理・切ない・一途】

    0
    2011年07月10日
  • しもべと犬

    Posted by ブクログ

    非公式部署の刑事・奥村智重×人型の「犬」・石凪信乃

    人造人間?めいた登場人物有。

    人間の細胞から造られた、犬の特性をもつ信乃の一途な姿がいじらしい。
    大切だと伝えた相手が次々亡くなってしまった智重の過去も悲しい。

    あらすじ
    警視庁の非公式な部署に属する刑事・奥村智重は、人間の細胞から作られた人型の「犬」と呼ばれる生命体・石凪信乃を与えられ、組むことに。自らが傷つけられることなどものともせず、危険の中に飛び込む信乃。「主人」である智重を恋い慕う信乃に、智重は冷たい。時には身体を繋ぎながらも、信乃は智重との距離に心を痛めているのだが...。

    0
    2011年07月09日
  • 茨姫は犬の夢を見るか

    Posted by ブクログ

    五係シリーズ2
    元特殊部隊のエース・玖上禪×五係分析官・篠宮犬姫

    犬であるところの忠誠心に留まらない犬姫と信乃の主を慕う姿に、打たれます。
    禪のHは、ちょっといやだけど。

    あらすじ
    警視庁の非公式部署に所属する刑事・奥村智重には「犬」と呼ばれるパートナーがいる。「主人」である智重を守るため、危険に飛び込む「犬」・石凪信乃。ようやく想いが通じ合った二人だが、ある日、智重の先輩で元特殊部隊のエース・玖上禪が着任、禪の「犬」である五係所属の謎の多い分析官・篠宮犬姫とともに智重・信乃は任務に就くことに...。

    0
    2011年07月09日