えすとえむのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「何か上質な映画をみているよう」なえすとえむさんの作風に対してダイレクトな1冊。
表題作『キネイン!』を中心とした短編集だ。
要素だけあげるなら
・青春キュート!
・おっさんズ!
・和服の色香!
・境界線!
そして、
・ラブ!
という感じ。
えすとえむ さんですから当然、絵ももちろんのこととして、
ストーリーも言葉のチョイスも、
全てがオシャレ感に包まれた、けれど生活臭も漂う作品だった。
以下、作品ごとの感想。
【キネイン!】+【XXX】
双子の兄妹(たぶん姉弟ではないと思うのだが…)と、幼なじみ男子との三角関係。
の、話なのだけれど、
ドロドロ感とか一切なし。
そして、3 -
Posted by ブクログ
表紙のチカがイケメンすぎて、
1巻にも増して読む前からドキドキが止まらなかった。
読んでみて、ますます。
1巻では、正直「変な度胸だけはあるただの病んだ少女」な空気が満載だったチカが
こんなに凛々しい目をできるなんて。
「行く」と決めて、
そして与えてもらった「ゴロンドリーナ」(燕)という呼び名。
黒く、空を裂いて
あたたかい場所へと向かって行く鳥。
小さいけれど、強い鳥だ。
素晴しい名前じゃないか、と思わずにいられない。
ゲイの友人セチュは相変わらず心からイイヤツで、
どうなの? と思っていたヴィセンテは
すごく真っすぐで、キュートでクールな青年だった。
登場人物がみんな魅力的。
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Posted by ブクログ
ネタバレうどんを食べたくなって恋もしたくなる、そんな不思議な読後感を味わえます。
うどん一つの注文に惑わされる村田と、うどんに性的な魅力さえ見出してしまうことになる木野くん。
心理描写はラブコメの定番ですが、すれ違いを「うどん」をつかって表現しているのはこのマンガくらいでは?
絵柄はちょっとシリアスっぽいのですが、そこがかえって内容とのギャップを際立たせて、良い味だしてます。
また、年上のおばちゃん(?)と美大生との恋、という意味では、映画にもなった「人のセックスを笑うな」と雰囲気が似ているかもしれません。
この映画を見て気に入った人は確実に楽しめると思います。が、やはり特異点は 「うどん」です!