施川ユウキのレビュー一覧

  • バーナード嬢曰く。: 1

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    ネタバレ

    告白します。
    これを読んだから私は、オーウェルの『1984年』を読んだのです。

    バーナード嬢は、長い本を読まずに読書家ぶりたい!という相反する欲望を抱いているちょっと恥ずかしい感じの子ですが、
    本を愛する人ならみんな、多かれ少なかれぎくっとするような行動が、彼女に凝縮されているのではないでしょうか。笑

    バーナード嬢のいいところは、知ったかぶりするためなら手段を選ばないこと。
    通っぽく見えるふるまい に全力をかけているわけです。
    そんな彼女をとりまく読書家もキャラが濃い。
    世間から忘れ去られたころにベストセラーに手を出す少年や、
    ハードなSFファンの神林さんや、
    シャーロキアンの図書委員ちゃ

    0
    2015年10月28日
  • バーナード嬢曰く。: 2

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    ネタバレ

    だんだんド嬢と神林、どちらが主人公かわからなくなってきているような…
    前作同様、本好きあるある満載で、苦笑いしたりウンウンと頷いたり。
    なかなか読書について語るような機会がない人にとっては、いい友人になってくれる一冊だとおもいます。
    それにつけても神林萌えです。
    熱いSFマニアであり、乙女でもあり。
    濃厚な読書体験についてさわ子に説教するセリフはシビれました。
    小難しいことは考えず、本に没入すること。
    読書の基本ですね。

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    2015年09月09日
  • バーナード嬢曰く。: 1

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    雑誌ブルータスの「読書入門」で出会った本。
    難しそうな本読んでる自分カッコいい、だれだってそんな気持ちになったこと、一度くらいはあるでしょう?あるよね?
    そんなある意味黒歴史、中二病的なスポットを、決して強く否定することなく、朗らかに突っついてくる一冊です。
    個性的なキャラクターも魅力的。
    今まで読んだことなかったけど、SFも読んでみようかな。

    0
    2015年09月09日
  • バーナード嬢曰く。: 1

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     名著について、名言を取り扱ったり、あれこれ話しあったりする類の話である。正確に言うと、前半は名言を扱った話を書いていたが、途中から本そのものやSFファンについてを扱っていった印象である。
     全体的にはSFの話が多く、それだけに個人的にはピンと来ない話が多かったのが残念だった。この辺は、読書好きであってもその守備範囲で大きく差がある点は否めないだろう。その点は注意が必要かもしれない。
     とはいえ、読書好きのウザさが出ている神林のキャラなどはよくできている。わからないからこそ、わからない立場の主人公によく共感できるところもある。

     このネタでどこまで進められるのか、一話一話で存外濃い内容なので

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    2015年09月01日
  • バーナード嬢曰く。: 2

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    1巻にまとめ感想。思い付いたくだらない追記。
    「メロス」「激怒した?」の正答は「メロス」「脱いだ?」じゃないだろうか

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    2015年08月20日
  • オンノジ

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    世界滅亡系日常漫画
    女の子が誰もいない世界で好き放題やって周りの状況をひねくり返った視点で突っ込む。
    途中でフラミンゴのオンノジが出てきていちゃらぶ?しまくる。

    0
    2015年07月18日
  • おかえりなさいサナギさん 1

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    「ゼツメツキグシュ」って言葉…
    絶滅危…グシュ!
    「グシュ」で最後の一匹が殺されて絶滅してるカンジがするね…

    この人は天才か。
    着眼点と言葉へのこだわり。

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    2014年12月13日
  • バーナード嬢曰く。: 1

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    本好きには結構頷ける。
    ここまで極端ではないけど、難解な本を読んでないと恥ずかしいというのは確かにあった。年とって大分見栄張らずに「読んでない」と言えるようになったけど。
    この作者は私より若いから、読んでいる本はちょっと違う。
    イーガンなんて私が若いころはなかった。

    持ってるサンリオSF文庫の値段をネットで確認しちゃった。高いって書いてあるから。
    私が持っているのはたいしたことなかった。(それでも買った時の値段より高い)
    旺文社文庫の内田百閒はかなり持ってるんだが、あれはいくらくらいだろうとか、売る気もないのに検索した。
    まあ長いこと本読んでるといろいろありますよね。
    こういうマンガは本好き

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    2014年11月29日
  • オンノジ

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    人が居なくなってしまった世界にほおり出されるというシビアな状況から始まる4コマ作品。色々と斬新でオドロク。そこで知り合うオンノジとこれまたビックリの結婚までしてしまうのだから、これは続きが気にならない訳がない。

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    2014年05月21日
  • オンノジ

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    絶対的に縋ることができる存在が、それを知ってしまったからにはもう戻ることができないという弱さを呼ぶことを教えてくれる。

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    2014年03月16日
  • 鬱ごはん 1

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    他人事として読んでいれば、くすっと笑える。
    でも、自分と重ねて見ちゃうとちょっと切ない、だけどあるあるネタでやっぱり笑っちゃう。
    毎日のご飯、手間を考えたらやっぱりめんどくさいけど、こういう風に鬱々と考えてる人がいるんだなぁって思ったら、それもいいかなって。笑

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    2014年03月14日
  • オンノジ

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    1巻で過不足なくぴったり収まった感じ。

    他には誰もいなくなった町で、おっとりポジティブな少女ミヤコと元男子中学生で現何故かフラミンゴのオンノジが一緒に生活していく。

    オンノジが中学生男子のままでなく、フラミンゴというところがとてもよい。昔の写真も見ないし、本当の名前も分からない。ミヤコはただ「オンノジ」として彼を受け入れている。

    オンノジは多分繊細な男子中学生だったんだと思う。だから、明るくてお気楽なミヤコがまぶしく見える。反対にミヤコにとっては物知りで何でもできるオンノジはいるだけで安心できる人。お互いにとってお互いがかけがえのない大事な存在である。基本は4コマなのに、繊細な恋愛物を読

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    2014年02月16日
  • オンノジ

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    ネタバレ

    「このマンガがすごい」にランクインしたので読んでみた。
    施川先生の新作。
    ある日,世界からあらゆる生き物が消えた。
    残されたのは,一人の少女と,一匹のフラミンゴ(元々は少年)。
    リアルに考えるといろいろ重い話だし,
    リアルに考えるといろいろよくわからないところもあるんだけど,
    四コマギャグ漫画の形式と,絵のせいで,ライトに読める。
    最後まで,消えてしまった生き物は戻ってこない。
    それでも,誰もいない世界でも,
    一人だけ仲間がいれば,希望が見いだせるし,
    私たちは生きていける。そういう話。
    最後はちょっと泣ける。

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    2014年02月01日
  • オンノジ

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    え…何なに不思議な感じ。
    かわいいのに、ゆるいのに、バカバカしいのに、
    時々あれ?と思うほど深さを感じます。

    しかし、こういうお話は設定でつまづくと先へ進めませんね(^^;。
    最近そういう状況設定のお話が増えてるような気がします。
    この作品とは直接関係ないですけど。

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    2014年01月21日
  • オンノジ

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    借り物。
    絵とか内容の温さに、最初はどうしてこれが人気作ジャンルに置かれているのかと悩みましたが、何気にじわじわ来ました。
    温いのにたまに響いてきたりしました。
    読んでいる時よりも、あとから思うマンガだと思います。

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    2014年01月20日
  • サナギさん 1

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    これを読んだ後は、日常の様々なものごとが面白く見える!
    ・・・かもしれない可能性に満ちていることを教えてくれる一冊です。
    キャラがかわいいところもお気に入りですね~。(´∀`*)

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    2013年11月04日
  • オンノジ

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     ネルヤの小林さんがオススメしていたので購入。1人と1羽しかいない世界で動き続ける毎日を描いた作品。

     当たり前のように続く毎日。自分以外誰もいない不思議な世界で巡りあった1人と1羽。不安に駆られることも、くだらないことで笑いあったときも、意味不明なものに出会った時も自分以外の誰かがいたからこそ生き続けられた。ただ無作為に一連の行動を描いているように見えて、自分以外の誰かがいて、その毎日が続いていく楽しさや嬉しさを描いていた面白い作品でした。

     世界の変化についていくのは大変ですが、漠然としていても明日はくるもので、そんな毎日をのらりくらいや危なげにでも歩いていければなぁと思える作品でした

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    2013年07月19日
  • 鬱ごはん 1

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    「孤独のグルメ」とは逆に、食べることを楽しめない主人公鬱野クンの淡々と食に対する思いを巡らしながら食べるというマンガ。

    同じ考えがよぎることもあり、個人的には好き。

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    2016年11月22日
  • 鬱ごはん 1

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     レジを打っていて非常に気になったので購入。自分の現在と絡めながら見ているとお腹の真ん中あたりがキューとなって、これから食べるメシが非常にまずくなりました。

     食マンガの逆を行く作品。普通は食を扱う作品ならば最大限食べ物の美味さを描いていくと思いますが、この作品はまったくの逆。メシを最大限悲惨なものにして、一人で考えすぎる男の鬱屈な思想を垂れ流し、こちらにその思想をぶっかけてくる。考えすぎだろと思う反面、多少わかってしまう自分が憎くなるほどイヤになりました。自分の冷しゃぶカーペットに転がしてホコリだらけ毛だらけの肉を水で洗って食った思い出がフラッシュバックしすぎて…あの時の気持ちがどんどん心

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    2013年05月17日
  • 鬱ごはん 1

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    そう、言葉なのだ!旨そうに喰うマンガもあれば、本作のようなうだうだ言ってるマンガもある。が、しかし!ひとり飯のときに立ち昇る言の葉こそ金言!激しく惹かれてしまうのだよなぁ。

    主人公の食に対するスタンスも大変チャーミング。
    「食を楽しめない」と言ってはいるけど、作成工程は苦ではないみたいですし、むしろ道具に凝ってみたりとか。

    そして、ゾーリンゲンの爪切りがめっちゃ欲しくなってもうた。

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    2013年05月01日