川崎悟司のレビュー一覧
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動物や生き物に感心がある中学生や小学生にはおもしろい読み物だろうと思います。
前著『ウマは1本の指で立っている!くらべる骨格 動物図鑑』では、動物の体の構造と同じ構造を持つ人間がいたら、という想像が描かれていますが、今回は「伝説の・想像上の生き物の骨格」を実在の動物からの進化の結果発生した種と想定して骨格を描いています。
ひとくちに「ドラゴン」といってもそのデザインによって「ワニから進化したもの」「恐竜から進化したもの」さらには「恐竜への分化以前に発生したものなど細かく分類しています。
モデルとなった動物の骨格が、どのように想像図に落とし込まれたのか、対応する骨に色を付けて図示するなど読みやす -
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<目次>
第1章 爬虫類・両生類
第2章 哺乳類(陸上)
第3章 哺乳類(水中・地中・空中)
第4章 鳥類
第5章 部位別比較
<内容>
イラストが豊富だが、開くとすぐに異常な人間の姿が…。これはその生き物のと特徴的な身体の部位を、人間に当てはめたもの(例えば、亀の甲羅は肋骨の変形、発達したもの)として描いたもの。気持ち悪いが、わかりやすく、これがこの本のヘソ。文が少ないので、すぐに読めるし、その生物の特徴もよくわかる。たとえば、ウマなどの俊足の動物は、つま先立ちなのだとか、クジラなどは、水を掻くために手首の曲がり方が人とは反対だとか…。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ骨格と進化から読み解く、伝説動物の図鑑と副題にあるように、ドラゴンやらユニコーンやらコカトリスやら、某魔法映画に出てくるような幻想動物を進化の観点からすると、こういう動物が祖先で、形はこんな感じ、という解説が、1動物あたり数ページで記載されているもの。
個人的には、タイトルがドラゴンだったので、もっとゴリゴリとドラゴンのみに焦点を絞って、少し空想科学読本的な感じでまとめて欲しかった。
東洋の伝説である青竜をドラゴンを分けて書いてあるだけでなく、玄武・麒麟など志向が同じ人には、少しニンマリとするようなものも取り上げられていて、好きな人は多いかもしれません。
伝説の人類で、エルフ・ドワーフまでは良 -
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Posted by ブクログ
亀の甲羅は、人間でいうと肋骨にあたるものが発達し、身体全体を守ることができるように大きくなったもので、肩甲骨は肋骨の内側に移動している。
と言った具合に、様々な形態をもつ動物について、例えば象の鼻や、馬の蹄などが、人間の身体でいうとどの部分にあたるものが、発達し、変形しているかわかりやすく例示している。
ふーん、へー!、ほーっと驚いたり感心したりしながら読める一冊。
面白い人には面白いと思うし、子供の頃本書に接したら、動物の身体とか、進化とか、いろいろなことに興味を持つ大人に育つかもしれない。
ということで、面白いことは面白い以上の感想はなく.... -
Posted by ブクログ
爆発的に多様な種類の生物が誕生した
5億年前のカンブリア紀から現代までに絶滅した
興味深い生体構造をした生きものを113種、紹介するイラスト図巻。
紹介されている生物が現代に近づいてくると、
まだ現代に生きている生きものに形状が近かったりし、
眺めていてファンタジー感くらいの感覚を受けるくらいなのですが、
何億年前だとか、何千年前だとかの生きもののイラストを眺めると、
まったくそこに可愛げを感じず、
人間がそもそも持っている感覚であるバイオフィリア(自然、生きものを好む性向)
が働かず、バイオフォビア(自然、生きものを嫌がる性向)のほうが発動します。
獰猛で凶暴で、知性を感じないというか、
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読書録「絶滅した奇妙な動物2」3
著者 川崎悟司
出版 ブックマン社
P183より引用
“ただひとつ、動物の体の大きさを比較するためモデル風女性イ
ラストを添える点について、一部で芳しくない評判をいただいて
おりますが、そのような貴重なご意見に耳もかさず本書もまた、
モデル風女性イラストを起用するという著者のわがままをお許し
ください。”
古生物の研究家である著者による、化石の写真などをもとに描
いた復元予想図を使い古生物を紹介する一冊。
ウロコだらけのトゲまんじゅうといった生物から大きいなまけ
ものまで、オールカラーで描かれています。
上記の引用は、あとがきでの一文。
どんなこ -
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読書録「絶滅した奇妙な動物」3
著者 川崎悟司
出版 ブックマン社
P41より引用
“それほど危険性があるわけではなく、ヒトに多大な害を及ぼす
わけではないにもかかわらず、ゴキブリは、黒光りするその体色、
長い触覚、トゲトゲの脚、垂直の壁でも素早く走りぬける機動性、
停止しては突然走りだす予測不可能な動き……。そんなこんなで、
生理的嫌悪感は絶大だ。”
古生物研究家である著者による、化石の写真等をもとに描いた
復元予想画を使い紹介する一冊。
ドレッドヘアのような軟体動物から20世紀に入ってから絶滅し
たリョコウバトまで、オールカラーで描かれています。
上記の引用は、ゴキブリ、カマ