前田安正のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
現在,生成AIの使い方が盛り上がっている.実際に使ってみると立派な回答が出てくる.そうすると人間の役割は?オリジナリティとは何か?という疑問が出てきていた.そんな中,書店でこのタイトルに出会って「これだ!」と思い,その答えを求めて読み始めてみた.
今まで意識して使い分けていなかった「文書」と「文章」という言葉の対比がキーポイントの用だ.「文章」は書き手の思いや考えが含まれた完結した文,それに対して「文書」は客観的な事実が羅列した文,とのこと.
AIと比べて人間ができるのは自らの体験を組み入れることだ.その影響で自身の変化を表に出していくのが重要となる.それにより読み手にも何かしらの変化を促すか -
Posted by ブクログ
レポートなどで何百、何千もの文を一応書けてはいるが自分の文が果たしてしっかりした文なのか?と不安になった際に、基本をしっかりと理解したいと思いこの本を手に取った。
すごく明快に、どうすれば分量•質を上げることができるかが書かれており大変理解しやすい本だった。
『なぜ?』という感情を読み手に与えない文を重ねていくことが重要なのだと分かり、個人的には本当に参考になった。
本は2センチほどの厚みがあるが、文字が大きい上に内容も易しいので一週間の通学時間で読破できるレベルの本。
是非文章を書くことに不安をもっていたり、基本に返りたいなと思っている人に読んで欲しい本だった。 -
Posted by ブクログ
レビューを拝見して知った本です。ありがとうございます。
私は本のレビューを書くときに、あらすじはなんとか書けるのですが、自分の感じたこと(感想)が、まさに3行くらいしか書けず、この本にとびつきました。
とても、簡単で、基本的なことを述べてある本ですが、今まで書けなかった、自分の感想をこの本を参考にすれば、少しは書けるようになるかと思いました。
以下要点をまとめました。
第1章 3行以上書くための基本
・5W1Hを武器にする。
・5つめのWは「WHY=なぜ、どうして」。この「WHY」を忘れているので、書くべき要素を見失ってしまうのです。
・「WHY」の要素を中心に書き加えていくと、自然と文 -
Posted by ブクログ
ネタバレ接続詞を使った方が接続助詞を使うより文章が短くなる。
「仕事が不規則なので、普段、家族との団らんがなかなか持てないので、夏休みくらいは家族とゆっくり過ごす時間が欲しいと思うが、最近は子どもも大きくなってきたので、クラブ活動なので忙しいので、時間のすりあわせが難しくなっっているが、今年はクラブ活動が休みの時になんとか一緒に過ごせそうだ。」
「そのワインは安いがおいしい」そのワインは安い。しかしおいしい。対比がはっきりする。
接続詞でその後の文章の風景が変わる。
「犬がいる。だから、うちの犬を近づけないようにしよう。
犬がいる。おかげで、癒やされる。
犬がいる。そのため、その路地を避けて投稿して -
Posted by ブクログ
一部にビジネス文章も含まれてどっちつかずな印象もあるが、基本的にもの書き向けの本。
主に文章に詰まる人や「書いたは良いけど今ひとつだ」と感じている人に向けた内容。
たった数文字の文章が二百文字程度まで膨らむ様は爽快感すらある。
重要な要素は、1つはすごく単純で、いわゆる「5W1H」。特に「Why」をとことん掘り下げる。
もう1つは、自分が当然と思っている事を第三者が分かるように書くように注意する事。
小学校の読書感想文なんかにも使えそう。
第三章までは良いのだが、第四章からものすごい長文がいきなり登場してきて、「んんんん?」となりながら読んだ。 -
- カート
-
試し読み
-
Posted by ブクログ
自分ことなのに作文などの文章が2行しか書けない…そのような経験は誰にでもある。
書く経験を積まないと、文章を書く能力が向上しない。
しかしながら、チョットしたコツをしっているかどうかで伝わる文章が書けるかどうかが劇的に違ってくる。
そのチョットしたコツをレクチャーしてくれるのが朝日新聞編集担当補佐でもある著者による本。
言ってみれば、日々文章を読んでいる仕事をしている文章のプロ。
5W1Hを意識して書くことで、単純すぎる一文すら詳細に書けるし、文字数だって200~300文字は簡単に増やせる。
詳細には無味無臭な一文では表現できなかった『彩り』も出てくることでしょう。
そうすれば細 -
Posted by ブクログ
現代において、AIの進化と競争と発展は著しく、今後多くの職業や専門職がAIに代わるのではないかと騒がれている。それは起きるだろう。人類の歴史がそうであったように。
さて、本著では、AIでは真似できない「書く」という行動と意識と哲学が述べらている。人間をAIが完全に理解することはまだ遠く先の未来になるだろう。私たち人間も人間とは何なのかを完全に理解しているわけではない。
そして、AIという新たな隣人ができて、私たちはその「新たな隣人」と良い関係を築かなければならない。近い将来にAIも人間と同じ社会活動を独立して行う未来が訪れるであろう。
人間という存在は、湧き上がる何かを「書く」とき、膨大な変数 -
Posted by ブクログ
文章の書き方に関する本は数多くありますが、昨今話題の生成AIと絡めたものは少ないので、読んでみました。
出てくるのは経験や共感というワードで、言っていることはこれまでの文章術本と大して変わらないので、文章ハウツー本としての価値はあまりないかなあと思います。
ただ、生成AIに対抗できるのはやはり、人間の感情とか共感である。
そのことを改めて感じさせる内容ではありました。
新しい技術が出てきても、文章の書き方は変わらない。
それは、感情の籠もった文章にそれだけ価値があるということだと思います。
この本では、文章は情報であって、読み手の意識や行動を変化させるツールという考え方が根底にあります。