牧田幸裕のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
経営戦略の策定と実行を理解する本。
経営戦略の全体像→個別のフレームワークを使いこなすためのポイント→戦略を実行するための要件(組織・個人)の順に書かれていてわかりやすい。
戦略策定の能力を上げるというと、知っているフレームワークの数を増やすことに主眼を置きがちだが、この本は単なるフレームワークの紹介に終わらず、①それぞれの位置づけ②何をどこまで分析すればよいかにいて触れられている点が非常にためになる。また、戦略の策定とどまらず、実行のためのポイントについても書かれておりこの点も非常に参考になった。
自分の業務に引き付けて考えると、何をどこまで分析するのかがあまり理解できておらず中途半端な戦略・提案になっていることが多いと感じた。特に、市場や競合のデータが手に入りにくいため入手しやすい自社の分析に偏りがちという指摘は耳が痛い。ただどのようにこれらの部分について信頼性の高い情報を入手するかという点は答えがなく非常に難しいか出汁である。加えて、普通に企業に勤めて日々の業務を一生懸命こなしているとどうしても内向きの意識にこもりやすくそれがよい戦略を策定できない原因になっているということだ。外に目を向けることの重要性を実感。
これだけフレームワークが一般に知られるようになってもコンサルの人たちの仕事が減っていかないのは、フレームワークを使いこなせる人は増えていない(一般的なフレームワークの紹介本を読んでもつかいこなせるようにはならない)ことと内向きの意識にとらわれて考えることが習慣化しているためではないかと思った。
内向きのマインドを変えること必要な情報にアクセスできる方法を確立することが正しい戦略を立案するにあたっての当面の課題と認識。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ非常にわかりやすく本質がしるされている名著
<メモ>
・経営戦略が成功しない=策定がきちんとできていない✖︎実行できていない✖︎継続できていない
・3Cが必要なのに取り組みやすさから自社情報が中心になってしまっている
・フレームワークとは情報をMECEに整理する枠組みのこと
・全社戦略の策定とは、経営資源配分を決めること、事業領域を決めること、成長戦略を決めることの三つからなる。
・BCG PPMは独立採算の壁を取っ払って資源配分を考えるときに用いるもの。一事業部などで用いるものではない。
・成長戦略はターゲット拡大、サービス転用などが主。
・情報収集は現状改善につながる問題点のあぶり出しができて始めて役に立つ。視点、示唆を抽出すること。
・分析できない理由 ①フレームワークを使わないため情報整理できない②仮説をもたないから、視点や示唆が出てこない③限られた情報から判断する勇気をもてない。
・SWOTの、外部内部は自社がコントロールできるかどうか。
・現状分析は3CとSWOTからはじまる。市場分析でPEST分析で外部環境を業界分析で5F分析を
・競合分析でバリューチェーン分析を行う。3Cでは市場、競合、自社の順に分析を行う。目的は自社の弱点をあきらかにすること。市場動向から自社の目指す強みを見つけること。
・OT分析で機会に貢献できる機能は優れていて、対応できないものは劣っていることになる。
・市場分析は市場の変化、それによる自社や競合への影響、そして、市場の変化に伴う成功要因を明らかにするために行う。
・マクロ環境、競争環境、顧客環境の三つを分析する。
マクロ環境分析は自社に最も影響がある要因について、未来を予測するために行う。
顧客分析は現状分析、顧客奪取、顧客拡大の順に分析をすすめる
競合分析はまずゲームの結果、パフォーマンスを明らかにしてから、その原因をバリューチェーンなどでさぐる。
・中期経営計画を現場で腹に落とさせるために 必要性を感じるか、実行して損しないか、自分でできると思えるか。
・必要と思うには、ゴールの妥当性とそのための手段がまっとうなものと感じることが必要
・wbs タスクは事前にゴールと成果評価基準を、決めておくべき
・戦略立案者に求められるスキル
現状分析力 戦略策定力 戦略実行力 実行継続力 自分の軸と自信が必要
・競合分析により自社のビジネス構造を、理解するトレーニング。強み、弱み
・様々な業種のビジネス構造を比較するトレーニング
問題を創造するトレーニング。新聞記事などをヒントに背景を考えるなど。
伝え続けること。 -
Posted by ブクログ
【目的】 主に戦略立案の担当者向けに、経営戦略の必要有無、経営戦略が機能しない理由、戦略が機能していない場合にどうしたら機能するのかを明らかにする。
【収穫】 今まで全く意識しなかったフレームワークを使う目的とタイミングを意識するようになり、戦略リテラシーが向上した。
【概要】 本書は、全50問からなる問題集の形式をとり、経営戦略の策定から実行にかかるプロセスにおける必要要素や課題を考えていくことで、理解が深められるようになっている。
PART1 : なぜ経営戦略は機能しないのか?
PART2 : なぜ現状分析は機能しないのか?
PART3 : なぜ戦略策定は機能しないのか?
PART4 : なぜ中期経営計画は計画通りに実行されないのか?
PART5 : 経営戦略を機能させるための必須スキル
例えば、なぜ経営戦略が機能しないのかという問いに対しては、以下のいずれかがうまくいかない場合に戦略は機能しないという解が与えられている。
・戦略を正しく「策定」できない
・戦略を正しく「実行」できない
・戦略を「継続」する根性がない
この次には、それぞれがなぜうまくいかないかという問いが出てくる。例えば、戦略を正しく「実行」できない理由を考えると、経営戦略が他人事だったり、戦略リテラシーの欠如という原因が出てくる。そうすると、それをどうすれば解決できるかという様に、連続した問いによって経営戦略を機能させる勘所を明らかにしていくことができる。
【感想】 非常におすすめ。戦略論に関する本ではなく、戦略の目的からそれを策定し実行するプロセスにおいて必要な要素を解説したものだが、フレームワークを使う目的・タイミングをきっちり理解するということは今まであまり学習しなかったこともあり、参考になる話が多かった。また、経営戦略という大きな範囲だけでなく、目標と達成プロセスの提示などは、チームや自分自身の活動に応用可能とも感じた。 -
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ジロリアンによる二郎について分析して書かれた経営・マーケティングの本です。行間から二郎への愛と脂が滲み出てきそうです。
これを読みながら、僕はクチの中につばが涌いて、もう二年以上二郎と対峙していないなという事実と、東京で週3~4回のペースで大ラーメンと戦い続けていた熱い日々の事を思い出して、胸が熱くなったことを覚えています。この本を書いた筆者も経歴にわざわざ「ジロリアン」と書くほどの二郎好きで,あとがきによると、この本を書くためにわざわざ二郎の全店を制覇したのだそうです。この本は簡単にいうなれば、ジロリアンによる
「なぜ二郎があれだけ流行るのか?」
ということを経営学・経済学的に徹底的に解説したものだ、と言えばよいのでしょうか?やはり、経済学の専門家であり、そして大のジロリアンが書く二郎論は実際に二郎を食べてきた人間には魂が共鳴できる内容であると思いました。
よくMBAをとっている人間よりも屋台を引いているラーメン屋の店主のほうがずっと「商い」をわかっている、という話をうかがいますが、まさにそのとおりだと思います。僕は三田にある本店で、総帥が自ら作る二郎を食したことは、恥ずかしながらありません。しかし、全ての店で作られる二郎の店主の背中に、総帥の魂を確実に継いでいるのだということを、この本を読んで思い出すことができたからです。そして、ブログやWebサイトで、二郎の「口コミ」から話題が作られるように、
「二郎はラーメンではなく、二郎という食べ物である」
という象徴的な言葉にもあるとおり、あれだけとんがったラーメンだからこそ、他のラーメン屋とは違う、「二郎」が各店で追求されているのだ、という事実に、改めて敬服の念を隠せませんでした。最後に、ラーメン二郎の社訓を掲載したいと思います。これがまた味があって、僕はこれが非常に気に入っているのです。
一、清く正しく美しく、散歩に読書にニコニコ貯金、週末は釣り、ゴルフ、写経
二、世のため人のため社会のため
三、Love & Peace & Togetherness
四、ごめんなさい、ひとこと言えるその勇気
五、味の乱れは心の乱れ、心の乱れは家庭の乱れ、家庭の乱れは社会の乱れ、 社会の乱れは国の 乱れ、国の乱れは宇宙の乱れ
六、ニンニク入れますか?
これからも、ラーメン二郎に、栄光あれ!! -
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ネタバレ書店の経営学コーナーに、「フレームワーク○○」とか「○○のフレームワーク」という書籍が、ここ1-2年ほど平積みされているが、私の実感では、本書が出て以降だと思う。
実際、初版の発行日付を見ると、本書が2009年12月24日となっているが、これ以外の本は、それから半年とか経ってから発行されていたりする。
でも、残念ながら本書は平積みはされていない。
私は本書が書店に並んですぐに着目していたが、時間がなかったため読みたいリストに入れてしばらく時間が経っていたが、大学院経営学研究科がスタートする前に会社の先輩の勧めもあり、購入。
内容については、すばらしいの一言。
他の方もレビューに書いているので、割愛するが、
『どのフレームワークをどのタイミングで使うべきなのか?』をわかりやすくレクチャーしてくれている。
PPM、SWOT、3Cなどについて、自分が如何に理解していなかったかを痛感させられた。
なぜ、書店で平積みされていないかと言えば、おそらく世の中の人はもっと具体的な答え(How To)が欲しいからではないかと思う。よって、本書のような本質に迫る本は、たくさんは売れないのかな・・・もったいない。
これから、経営学を学ぶ人は先に読んだ方がいいかもしれないと思う一方、先に読んでも理解できない気もするので、一つ一つのフレームワークを、ふむふむと学習してから読んで本質を学習した方がいいかもしれないとも思う。
「なぜ中期経営計画は計画どおりに実行されないのか?」という切り口での分析もあるため、企業の戦略部門に属する方、特に戦略とは名ばかりで、戦術立案部署になっている方には読んでもらいたい。
自分は、本書の主要ポイントをExcelシートにメモをとって、事あるごとに見直してます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ5フォースやPPMなどのフレームワークって知ってはいるが、きちんと使いこなす事って難しいですよね?
そもそも何の目的でこれらがあるのかを考えれば考えるほど、深みにはまってしまったりします。
私が読んだこのの本は、上記に共感して下さる方に最適です。
難しい事は一切書いてなく、経営戦略を立案する為には、各フレームワークをどのように使うのがよいのか、また、絵に描いたモチではなく、実行できる経営戦略の描き方みたいな事も書いてあります。
フレームワークを使う入門書としておススメします。この本で、日々色々な切り口を意識しながら考える癖がつきました。
切り口を意識しながら、物事を考える事でMECE(もれなく、だぶりなく)考える事が可能になります