【感想・ネタバレ】ラーメン二郎にまなぶ経営学 大行列をつくる26(ジロー)の秘訣のレビュー

あらすじ

宣伝なしで、なぜオープン初日から大行列なのか?

ラーメン二郎はスゴい!
現在35店舗の直系店があるが、そのほとんどで大行列ができている。
「ラーメン二郎」はなぜそれほど人気があるのか。本書では26の視点でその秘訣を明らかにし、それを経営学に即して考えている。二郎という人気ラーメン店を通して、経営学のさまざまなトピックに触れることで、経営学、マーケティングの基本的な考え方やフレームワークが学べる。
業界環境分析、セグメンテーションとターゲティング、ポジショニング、コア・バリュー、チャネルとオペレーション、組織設計と組織文化、時代の変化を読み取るフレームワークなどがそんなに小難しいモノではなく、意外に身近なところで日々実践されていることがよくわかる。
二郎に学ぶことで、日本企業は、今までとは違う魅力の出し方、特徴の出し方、差別化の視点を得られるはずだ。

※本書は2010年12月に東洋経済新報社より刊行された『ラーメン二郎にまなぶ経営学』を電子書籍化したものです。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

二郎の提供価値は、
顧客への「達成感」と「修行の場」。
二郎×経営学のシナジーが斬新で秀逸、
超BIGコンサル出身の牧田さんは説明もロジカル・リズミカルで読みやすさも兼ねる。

本書のターゲットについて、経営学的に知識量のマトリックスでセグメント分けしてみた。
①二郎:多、経営学:多
② 二郎:多、経営学:少
③ 二郎:少、経営学:多
④ 二郎:少、経営学:少

①②は言うまでもない。
驚かずに聞いてくれ。本書は③④の貴方にも刺さる。
二郎をモデルとして、成功企業の原則が浮かび上がる、経営学かじりの私としてもピースがはまっていく感覚が心地よかった。

"We are Jirorian serving Jirorian.“

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2023年11月05日

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二郎という宣伝を全くやらずに、行列店、系列店を量産した稀有なラーメン店をビジネスの観点から分析
失敗の本質で書かれていた、二分でいくと日本側の成功例だと思う。経験的に成功したことを横展開して、再現性を職人的に高めるというパターン。
新しい敵が現れた時にこれを分析して対応でき変化を自分の力で実現できる企業体となるか注目していきたい。
のだが、変わったら今の人気は無くなるだろう。難しいね。

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2021年07月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

経営・マーケティング学を分かりやすい例に落とし込んで解説している良作。
ラーメン二郎を好きでなくとも楽しめる一冊。

二郎がまさかそこを狙って、考えて成功したわけではないと思うが…それでも成功企業には何らかの法則があると考えれば納得がいく。
著者・牧田氏の二郎愛が感じられる楽しい一冊でもある。

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■ラーメンは分散型事業

他の例としてはDVDなどのコンテンツ事業
→上記企業のシェアが低い

顧客は自分の嗜好にこだわりをもつ為、
特定の顧客の好みに応えれば収益席が高まる

逆にハンバーガーなどはマック・モスなどの大手のシェアで殆どを占める規模型事業
牛丼においても同じ
→価格、チャネル、プロモーションで差別化して勝負を決める


■差別化戦略ではターゲット顧客を明確にしなければならない


二郎は既存店舗の46%が"大学の近く"にある
→ターゲット顧客の中でも大学生が「大切」だから

三田本店は慶応の近くにある
ボリューム、濃厚さ、コスパなど大学生からは高い支持を得ている

→大学生は金銭を自由に使える"初めてのフェーズ"
 →その胃袋をつかむことでビジネスパーソンになってからもリピートする
  →ライフタイム・バリューの最大化に成功している

ex)近しい例ではベネッセ
たまごくらぶ・ひよこくらぶ
→こどもちゃれんじ
 →中学・高校講座
  …と囲い込みのエントリーポイントを前に前に設定している


■ロイヤルジロリアンには一見客320人分の価値がある

新規開拓ばかりに目を向けるラーメン店も少なくない
(フリーペーパー等でトッピングや大盛り無料のクーポンを出す店)

フリーペーパーで集客できるのは"チェリーピッカー"であることが多い
(別名:バーゲン・ハンター)

二郎はターゲット顧客を明確に、既存顧客への満足度を高めているので
効率的にリピーターを増やし、利益効率化を図っている


■購買行動

AISASモデルにおけるように、購買には「認知~興味・関心までが重要」

認知プロセスを機能させるためには通常、多大な投資が必要になる

ex)資生堂の「TSUBAKI」
 →田中麗奈、上原多香子、竹内結子、仲間由紀恵、広末涼子、観月ありさ…
  日本を代表する女優にSMAPの楽曲を合わせて大々的に打ち出した

 この際、資生堂は過去最高の50億円を投資している
 

一方で二郎はプロモーションをほとんど行わない
→ブログやSNSによるコミュニティマーケティングで成功している

*「突っ込みどころ」で顧客は動く
  顧客が動けば、興味・関心~検索プロセスは機能する

→突っ込みどころ満載のプロモーションで成功したのはソフトバンクの「白戸家」
 →おいおい、上戸彩の父親は犬かよ!?と突っ込むポイントを置くことで興味を惹く

二郎もまた、「なんだこの盛りは!?」「呪文!?」と突っ込みどころが満載

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2017年10月16日

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「ジロリアン」と呼ばれる熱狂的なファンに支えられている行列のできる人気店「ラーメン二郎」。この人気店の秘訣を自らもジロリアンである著者が経営学の観点からまとめた本。
二郎の戦略、方針が日本経済の打開策に繋がる部分があるのではないかと、大袈裟ではなく思った。
ラーメン好きな人にはもちろん、そうじゃない人にも興味深く読めると思う。

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2013年05月06日

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ネタバレ

言わずと知れたラーメン二郎の魅力を語った本。
これは経営学的な知見から書かれておるが、ファンならずとも興味をひく内容である。
呪文のように唱える注文や、あえて住宅街に出店している店舗展開の秘密、挑戦欲をあおるメニューなどこんなラーメン業界のマーケティングがあったのかと、唸ってしまう。

1日もあれば読み切れる内容である。

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2012年02月18日

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ラーメン二郎からみえる経営学の視点は非常に興味深く、その他企業の事例も含まれており、理解が早い。
経営学用語のわかりやすさを二郎の親しみやすさがわかりやすくしているように思える。すんなり経営学のフレームワークが頭に入っていく感じがする。

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2012年02月11日

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ジロリアンによる二郎について分析して書かれた経営・マーケティングの本です。行間から二郎への愛と脂が滲み出てきそうです。

これを読みながら、僕はクチの中につばが涌いて、もう二年以上二郎と対峙していないなという事実と、東京で週3~4回のペースで大ラーメンと戦い続けていた熱い日々の事を思い出して、胸が熱くなったことを覚えています。この本を書いた筆者も経歴にわざわざ「ジロリアン」と書くほどの二郎好きで,あとがきによると、この本を書くためにわざわざ二郎の全店を制覇したのだそうです。この本は簡単にいうなれば、ジロリアンによる
「なぜ二郎があれだけ流行るのか?」
ということを経営学・経済学的に徹底的に解説したものだ、と言えばよいのでしょうか?やはり、経済学の専門家であり、そして大のジロリアンが書く二郎論は実際に二郎を食べてきた人間には魂が共鳴できる内容であると思いました。

よくMBAをとっている人間よりも屋台を引いているラーメン屋の店主のほうがずっと「商い」をわかっている、という話をうかがいますが、まさにそのとおりだと思います。僕は三田にある本店で、総帥が自ら作る二郎を食したことは、恥ずかしながらありません。しかし、全ての店で作られる二郎の店主の背中に、総帥の魂を確実に継いでいるのだということを、この本を読んで思い出すことができたからです。そして、ブログやWebサイトで、二郎の「口コミ」から話題が作られるように、
「二郎はラーメンではなく、二郎という食べ物である」
という象徴的な言葉にもあるとおり、あれだけとんがったラーメンだからこそ、他のラーメン屋とは違う、「二郎」が各店で追求されているのだ、という事実に、改めて敬服の念を隠せませんでした。最後に、ラーメン二郎の社訓を掲載したいと思います。これがまた味があって、僕はこれが非常に気に入っているのです。

一、清く正しく美しく、散歩に読書にニコニコ貯金、週末は釣り、ゴルフ、写経
二、世のため人のため社会のため
三、Love & Peace & Togetherness
四、ごめんなさい、ひとこと言えるその勇気
五、味の乱れは心の乱れ、心の乱れは家庭の乱れ、家庭の乱れは社会の乱れ、 社会の乱れは国の  乱れ、国の乱れは宇宙の乱れ
六、ニンニク入れますか?

これからも、ラーメン二郎に、栄光あれ!!

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2011年11月30日

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我が知多半島には二郎は無い。
愛知県にも無い。
寂しいね。
インスパイア店の多さが県民の二郎への憧憬と渇望を示すとボクは思ってる。
想ってるんだよ!だから!!だからっ!!!
おっと失礼m(_ _)m

そんな二郎砂漠県にある名古屋商科大学にお勤めの先生が書かれた二郎本が本書。
日本屈指のMBAコースを擁する大学の経営学部教授の著書だけにフレームワークを駆使しあらゆる角度から二郎を分析した、、、知性と理性では抑えきれぬ愛に満々たジロリアンの信仰告白の書ね♪
文章は平易で構成も工夫され商品 店舗 組織 顧客 等々二郎の強さと素晴らしさを詳述。
二郎こそが小売飲食店の経営のお手本、師匠、教義、聖地、、、神だっ!の勢いだぞ。
ラーメン二郎を讃えよっ!との魂の叫びが行間から聴こえてくるようで実に微笑ましい(^^)
全編にわたって二郎無双を謳う素敵な著作なのですが、個人的には組織設計と組織文化の7章が秀逸かと。
ひとつの文化にまで昇華した飲食店チェーンを日本屈指の経営学者にしてヘビーユーザーが愛と情熱を込めて分析した類例ない怪書ですよ。

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2021年12月09日

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経営学としては初歩的な内容だが、二郎のこだわりの一つひとつがマーケティング戦略につながっていることが理解でき、面白い。また、身近なラーメン屋を題材にしているため、読みやすい。

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2021年11月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1.最近ポーターの競争理論を読んだのですが、現実ではどなように繰り広げられているのかと疑問に思いました。そこで、自分の好きなラーメンを事例に学ぶことに決め、この本を買いました。

2.この本は、経営学の理論を基に、「なぜラーメン二郎が人気なのか?」ということを述べています。結論を述べると、ラーメン二郎は圧倒的な魅力を備えているからです。(この本では、市場の細分化→ポジショニングが良いと述べています。)
また、著書がジロリアンなので、二郎をどのように思っているか、なぜ二郎を愛してしまうのかといったことも述べているため、硬い雰囲気で読まずに済みます。

※ジロリアン:ラーメン二郎を愛してやまない人々

3.経営学の理論と結びつけやすく、「経営学ってどんな学問?」と思う方にはピッタリの一冊ではないでしょうか。
また、顧客に愛されるためには、自分の信念を持ってビジネスに取り組むことが大事だと思いました。

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2019年03月24日

Posted by ブクログ

柔らかいタイトルだけど中身は経営学のメジャーな考え方を優しく解説してくれる内容でしかも読みやすかった。
また、筆者独自の視点で「二郎」の戦略を解説している部分も面白かった。
CoCo壱番屋の本よりいいかも

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2018年10月25日

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とてつもないジロリアンの著者。二郎への愛がこれでもかというほど溢れた一冊。その合間に経営学のエッセンスがやや強引に紐付けられている感じ。しかし、あまりの二郎リスペクトっぷりに、ついつい笑ってしまう!まとめは二郎のようにエッジの効いたぶれない、媚びない、強く魅力ある日本企業を求めると。二郎への想いの強さを感じながら、おつまみ程度に経営学の基礎に触れる。二郎は二郎であってラーメンではない。興味ないひとには辛いだろうなぁ~。あー久しぶりに二郎食べたい!

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2013年12月13日

Posted by ブクログ

読み始めてからタイトルを再確認。
「ラーメン二郎『に』まなぶ経営学」
納得。経営学の入門書としてはとても読みやすく、面白い。

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2013年08月19日

Posted by ブクログ

ラーメン二郎。

その名前を聞いたのはいつだっただろうか?すんげぇラーメン屋があるもんだ!と思ったのも束の間。

二郎にインスパイアされたラーメン屋がこちらにもいくつか出てきました。
本で書いてあることの通りだなぁと言うのが実感です。知らず知らずのうちに巻き込まれちゃうのは妙技。

まぁでもこの著者さん二郎について『何から何まで好きすぎるでしょ(笑)』とツッコミを入れたくなってしまうほど偏ってるように感じてしまうのは少し難かな(^^;;

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2012年09月28日

Posted by ブクログ

経営理論の初心者の私にとっては
非常に参考になりました。

池袋で毎日並んでいるのを見て
実際食べて見ていろんな意味で驚愕して以来
さっぱり足は遠のいているのですが

二郎ってこういうお店だったんですねw

ニッチマーケットの開拓と
プレミアム感の演出方法について参考になる一冊。

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2012年05月04日

Posted by ブクログ

二郎のなぞらえながら経営学について分かり易く説明されている。
行列してでもまた食べたくなる心理が改めて分かった。

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2012年04月03日

Posted by ブクログ

経営学と銘打っているが、非常に入門的。中学~高校あたりで読んだらちょうど良いのではないか。分かりやすい喩えと文章というのは簡単なようで難しい。

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2012年03月25日

Posted by ブクログ

経営学の本となっているが、ジロリアンにとっては二郎に行く度に感じることや、日頃思ってることの再確認と言ったところの内容か。
しかし面白い。そうそうって頷くことが多い。そして、読んでいる時から二郎へ行きたいと思わせる気持ちがふつふつと沸いてくる。著者はエヴァンジェリストとしての使命を十二分に果たしていると思う。
また二郎と対峙したくなってきた。

星4つは私がジロリアンのためというところが大きいと思う。ジロリアンでない方だとどう思うのだろう…

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2011年12月25日

Posted by ブクログ

ラーメン二郎という身近なテーマを、経営学的な視点から考察するという興味深い一冊。著者自身、熱狂的なジロリアン(=ラーメン二郎のファン)であり、本書から、ラーメン二郎のスープの匂いが漂ってくるかのようなシズル感がある。

◆本書に紹介されている、ラーメン二郎・成功の秘訣
・野菜、タレ、アブラ、ニンニクなどのカスタマイズができるが、一見さんには複雑でタイミングが難しい。これがヘビーユーザーの優越感を高め、ロイヤリティを高めている
・大学生を重要ターゲットにすることで、その後のライフタイムバリューを最大化している
・達成感、爽快感、店主・客との一体感という情緒的価値の提供が唯一無二である
・顧客の声を聞くのではなく、自ら顧客に尖りをぶつけている
・たっぷりで、こってりというコアバリューが明確。また、圧倒的な量の超極太麺、脂ギトギトのスープ、立方体のチャーシュー、円錐形のもやしなど、突っ込みどころが満載で、話題化されやすい
・新店オープンの初日は、各店の店主が勢ぞろいするオールスターチームで構成され、他店に真似のできない効果的なローンチ・プロモーションになっている。
・支店を出す際は一子相伝で修業をし、各店舗に味の裁量を渡し「自分の信じる最高の二郎」を作り上げるられるような組織作りを行っている
・社訓の一つは「ニンニク入れますか?」。ここに、”顧客ニーズに最大限こたえる”という経営哲学がある。

ラーメン二郎の行列のポイントを一言でいうと”顧客のファン化による積極的関与”ということに尽きると思う。すなわち昨今ソーシャルメディアでの企業PRかくあるべし、と言われることと実に共通点が多い。ラーメン二郎が提供しているのは、お客さんへの愛情のみであって、ストーリーを感じることも、ロイヤリティの構築も、意味づけ、マーケティング、その他のことは、お客さん自身が勝手にやってくれている。つまり、ソーシャルメディアを活用しようとしまいと、ビジネスとして大切なことの本質は変わらないという好例でもある。

とここまで平静を装って書いてきましたが、お腹が減って我慢できないので、ラーメン二郎に行ってきます!

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2019年01月16日

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ラーメン二郎をケースにした経営学の本。
経営学がラーメン業界でも、二郎という得意なラーメン屋でも綺麗に当てはまるということが実感できた。
好きな二郎だからこそ、スラスラと頭に入ってきて分かりやすかった。

いや、まぁだからといって二郎がこういった経営学的な視点を意識して経営されているかと言えば、そうじゃないんだろうけど。

二郎を唯一無二の存在足らしめる2軸とは何か?

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2019年01月16日

Posted by ブクログ

二郎ラーメンを題材に経営のフレームワークを取り入れながらジロリアンが形成される所以を紐解いていてイメージしやすく面白かった。
ラーメンは分散型事業モデル(スケールメリットが効かず競争変数が多い)のが、意外だったが、(差別化が勝負を左右する)
市場規模と業界トップ3の売上を比べて、ハンバーガー業界は市場規模の70パーセント以上をトップのマクドナルドが占めているのに対し、ラーメンはわずか20パーセント程度だったのが規模型と分散型の違いらしく、なるほどなと思った。
ハンバーガー、牛丼、衣料用洗剤業界は製品機能で差別化がしにくいコモディティ市場で、価格、チャネル、プロモーションが重要になる、という部分も基本的な所であるが勉強になった


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2023年01月03日

Posted by ブクログ

【気づき】

・著者のジロリアン愛が伝わってくる本。

・時々フレームワークも用いながら説明しているところが面白い。

・人が動くのは感情が動くときと言うことを改めて実感した本。
二郎のラーメンに惹かれる人が多いのは、その出てくるラーメンの大きさにドキドキワクワク心動かされるからだと納得。
この達成感と爽快感に惹かれて二郎に人が集まることがよくわかった。


Part1ラーメン業界はハンバーグ業界、牛丼業界と何が違うのか?

・ラーメンは麺の種類、具材、スープなど顧客の好みにも多種多様で、分散型事業モデルである。
そのため、顧客のニーズが多数存在する中で、限定性とストーリーに引き込まれる。

対してハンバーガーチェーン店や牛丼店は好みの分散が大きくないため、スケールで勝負が決まる。


part2二郎に行列しているのは誰なのか?

*part3なぜ二郎は二郎と言う食べ物なのか?
二郎の価値提供の1つは爽快感と達成感

part 4なぜ二郎はボリュームたっぷりでこってりなのか?

*part5駅から20分超える土地でも、なぜ大行列なのか?

・駅から20分を超える立地でも、ジロリアンは集まってくる。


Part 6宣伝なしで、なぜオープン初日から大行列なのか?

・二郎の注意・認知プロセスは、インターネットの影響が大きい。

・オープン初日から大行列ができるのは、ジロリアンにとってオールスターゲームだからだ。
オープン初日だけは各店の店主が応援に集まる。だから、ジロリアンは大行列に初日から並ぶ。

・二郎のラーメンはツッコミどころ満載。
そのツッコミどころで、顧客は動き、顧客が動けば、興味関心検索プロセスは機能する。


Part 7なぜ白は急成長しても、山田聡氏の経営哲学がきちんと受け継がれるのか?

・二郎の店主は、三田本店又は直系での修行をこなし、山田総帥の背中を見て、その思いを学ぶから。
・二郎のゴールドスタンドである社訓は、二郎店主のよりどころになっているから。


・35店舗に置いて、それぞれ微妙に味が違う。
0店主はプロフェッショナルであり、自分の信じる最高の白を作り上げている。

また、味に違いがあることで、ジロリアンの集中力と征服欲は果てしなく続く。


・二郎は2001年から急拡大した。
それは口コミの進化により、ジロリアンは急増した。

・2000年以降は市場成熟期とも呼ばれ、
商取引の情報量は企業よりも顧客側が多く持っている状態。その中で口コミを味方にしたのが二郎である。


Part 8なぜジロリアンは、身も心も二郎に魅了されるのか?

・最初の20秒で驚きを与えるのが次郎。
他のラーメンではありえない位のボリューム。
その20秒で顧客に強いメッセージを与え、ワクワク感ドキドキ感を食事の中で与えることができる。


・肉体的にジロリアンである事は難しい。しかし、精神的には永遠にチロリアンであることができる。
ジロリアンの消費者関与は、一般的に感情関与であり長期関与である。


Part 9時代の変化とともに二郎はどう変わっていくのだろうか?
・時代の変化とともに同じスピードで変化すれば変わらない
時代の変化よりも遅ければ退化
時代の変化よりも先に行けば進化になる。
(フレームワーク)

その中で、健康志向である現代もジャンクフードは支持されている。
二郎はジャンクフードに分類される。
その理由は、二郎征服の達成感は脳の報酬神経群が活発されるからである

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2021年02月22日

Posted by ブクログ

二郎を盲信している著者の発言が面白かった本。

端的に言うとプロダクトインとマーケットアウトの戦略方法についての談義本だけど、自然食の流れに逆行した二郎が人気になる秘訣ってやはりブランディングよなあ。

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2019年09月09日

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差別化で収益性を高めるには、どういう顧客に、どういうエッジを効かせるべきかを検討する
顧客は製品、サービス提供プロセスに参加することでロイヤリティを高める
ワクワク感ドキドキ感のある体験を通じて、人はエバンジェリストになる

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2016年07月02日

Posted by ブクログ

ラーメン二郎の競争力を経営学的に解説。熱心な二郎ファンはジロラーと称され、筆者自身もジロラーの一人。記載の半分はジロラーの生態本。

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2013年06月21日

Posted by ブクログ

勉強になりましたが、

やはり外部の方の考え方なので、

二郎の創業者の自伝が読みたいなと思いました。

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2012年10月03日

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'フェルミ推定'
'ライフタイムバリュー'
'レッドオーシャン戦略''ブルーオーシャン戦略'
'AISAS'
'コミュニティマーケティング'

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2012年02月14日

Posted by ブクログ

本当に多種多様なラーメンの中で、一際異彩を放つジローをネタに、経営学を解説するというコンセプトの本。いろいろな好みの客にあわせるのではなく、特定のターゲットに集中し、他に無い尖ったサービスを提供する。ハンバーガーでも牛丼でもなく、ラーメンだからその戦略が成立するんだそうだ。そんな経営学っぽい記述もあるけど「経営学をネタにジローを語る」といったほうが適当かも。全体を通じて著者のあくなきジローへの愛を感じる。そういう意味で著者もジローのエバンジェリストのひとりだ。でも、大盛りの麺が500gもあると聞くと、私には読んでるだけでお腹いっぱい。私はやっぱり「天一」のこってりで十分かな?

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2011年10月23日

Posted by ブクログ

ジロリアンである筆者の愛情が溢れている一冊。もう、四半世紀以上前だなぁ~私が二郎を一度だけ食したのは
思い出すのはたしかに、美味しいとかなんとかより、「女子高生が二郎に行った、あの行列に加わって友達に教えてもらった呪文を唱えた」という満足感です。

今度実家に行ったら人生二度目の二郎にチャレンジしてみたくなりました。まだ胃が元気なうちに(^_−)−☆

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2011年10月04日

Posted by ブクログ

少し強引なところもあるが、なかなか面白い分析に納得!ジロリアンではないが、今度二郎に勝負しに行きたくなりました。

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2011年09月14日

「ビジネス・経済」ランキング