若田部昌澄のレビュー一覧

  • ネオアベノミクスの論点 レジームチェンジの貫徹で日本経済は復活する

    Posted by ブクログ

    副総裁になられた方の2015年の著書を読んでみた。ザ・ボイスで高橋さんやら、宮崎さんが散々語ってきた理論や学者の名前がたくさん出てきてニヤリとします。
    後半は60年代の成長期の経済政策を巡っての石橋湛山と都留重人の争いに触れらてますが、これが面白い。このころから日本的な経済的な左右がイデオロギー的な左右と一致していくのだなと理解。
    僕は若田部さんの考えに同調し、成長なければ格差は埋まらないと強く思います。
    若田部さんが副総裁になったってことは増税凍結の布石だなー。

    面白かった。

    0
    2018年04月09日
  • ネオアベノミクスの論点 レジームチェンジの貫徹で日本経済は復活する

    Posted by ブクログ

    2015年刊行ですが、当時のアベノミクスに対するよくある間違った批判に対しての第2章でその答えが記されています。これからの、アベノミクスがネオアベノミクスとして効果を表すための処方箋や、過去のリフレ政策の歴史も学べるようになっています。

    0
    2017年12月27日
  • ネオアベノミクスの論点 レジームチェンジの貫徹で日本経済は復活する

    Posted by ブクログ

    副題にあるとおりレジームチェンジの貫徹で日本経済は復活するという主張。コンパクトな新書ながら、アベノミクスにおける消費税増税の失敗からいかに脱却し、新しいアベノミクス(ネオアベノミクス)を実現していくかについて、池田勇人の時代に実現した「オープンレジーム」(詳細は、117ページの表3−1を参照)を基本的な政治経済体制(レジーム)としつつ、3つのR、すなわちリフレーション、リフォーム、リディストリビューションを実行すべしと論じられている。

    高度成長期の歴史を論じた4章では、笠信太郎と石橋湛山の思想の相違が「花見酒の経済」を例にしつつ明確にされ、続く部分でも都留重人対下村治の話が読者を惹きつける

    0
    2016年04月11日
  • 伝説の教授に学べ! 本当の経済学がわかる本 勝間和代が本気で勉強したかったとても大切なこと

    Posted by ブクログ

    勝間さんは表紙の角度が一番美しいと思います。 それは置いといて。

    イェール大学名誉教授の浜田先生が今回の増税に対するコメントを時事ドットコムに曲解された、という勝間氏のブログからリファレンス。浜田先生が、かつての教え子にあたる前日銀総裁 白川氏にあてた書簡で幕を開け、高橋是清にはじまる日本の近代経済政策史もサラッと学べる非常にお得な一冊。

    国内の経済学者は、日本銀行に対する批判になった途端口を閉ざし、日銀内での「失敗を許されない」エリートの構造的問題をして、異学の禁と断じ、ハイパーインフレを盾に政策の硬直を唱える保守的で無責任なコメンテーターを、柿の種で国民からオニギリを取り上げるサルかに

    0
    2013年08月21日
  • もうダマされないための経済学講義

    Posted by ブクログ

    とても面白い経済講義の本です。マスコミ受けするタレント経済評論家とは違い学術的に経済の流れを説明して見えます。今の経済を語るのは、トレードとインセンティブなんですね。30年前の経済学とは偉い違いです。アベノミクスを理解するためにもご一読あれ。

    0
    2013年04月13日
  • 本当の経済の話をしよう

    Posted by ブクログ

    モロ文系の自分にとっては、この本を読んでいたことで、12月16日の衆議院選挙の課題を理解することができた一冊だった。これを読んでいなければ、Twitterで「とにかく選挙に行こう」としか騒ぐことしかできなかった人々と同じことしか考えられなかった気がする。お二人の語り口、ユーモアも大変おもしろく、栗原裕一郎さんがわかりにくいところを上手に確認して噛み砕いてくれたので最後まで読み通すことができた。すっかりお二人のファンになってしまった。

    0
    2013年01月13日
  • もうダマされないための経済学講義

    Posted by ブクログ

    先日出た『本当の経済の話をしよう』(ちくま新書)の一人版といった位置づけであり、ここでも基本的な経済学の考え方が紹介されている。ただしこちらで大部分を占めているのは学説や近現代史、そして近年の円高の解説であり、人文系の一部の議論を意識し、なおかつ時事的な話題が多かった前著に比べて、こちらは一般向けの色彩が強いように思える。もちろん内容はよくできているのでおすすめではある。

    0
    2012年10月10日
  • もうダマされないための経済学講義

    Posted by ブクログ

    まさに新書の経済学。
    この先生の授業をとらなかったことを後悔する。
    ちょっとカタいけれど、なるべく客観的に、議論があるところは明記して、わからない(結論が出ていない)ところはそのように記述してあるので、「短絡的な答え」を求める人には向かないと思う。
    しかし、その「短絡的な答え」こそがダマされるということにもなるのだよということでもある。

    これは経済だけに言えた話ではないと思うけれど。

    0
    2012年09月27日
  • 本当の経済の話をしよう

    Posted by ブクログ

    経済学が、物事の捉え方・考え方を教えてくれる学問だということを、平易で明快な文章で教えてくれる本。
    「少し厚目の新書」というサイズにもかかわらず、経済学で扱う問題をフルカバーしているので、時間がないサラリーマンが頭の整理をするために読むのにも最適。

    0
    2012年09月16日
  • 本当の経済の話をしよう

    Posted by ブクログ

    経済学とは?経済学と経済の関係は?今の経済の状況は、問題はどうなの?
    というような疑問に正面から答える本。

    経済の入門書ではあるけれど、私のような中途半端な知識がある人が読んで再度理解し直すという意味でも素晴らしい本。

    0
    2012年08月21日
  • 本当の経済の話をしよう

    Posted by ブクログ

    経済学者と文芸評論家による、「インセンティブ」「トレード・オフ」「トレード」「マネー」の4つのキーワードを基に経済学の基本概念を解説した本。対談本なので読みやすいし基本的な事項を確認する上では最適なのだが、データなどの裏付けに若干乏しいこと、あと本書が主に人文系の論客が陥りやすい誤りへの批判を軸にしていることから、人文系の議論を知っていないととっつきにくいところもあるかもしれない。それでも人文系の知ったような経済論よりも読む価値はある。

    0
    2012年08月10日
  • 伝説の教授に学べ! 本当の経済学がわかる本 勝間和代が本気で勉強したかったとても大切なこと

    Posted by ブクログ

    普通に面白く書かれてるけどね。リフレについて簡単にまとめある。勝間嫌いの評価は低いようだけど、勝間さんが出ても、特段気になることはないけどね。

    0
    2012年08月04日
  • 伝説の教授に学べ! 本当の経済学がわかる本 勝間和代が本気で勉強したかったとても大切なこと

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    社交辞令の嵐です。

    「浜田先生は、勝間氏に教えることを通して、広くあまねく多くの人々に経済学の知見を伝えようとしました。」

    本当でしょうか。勝間さんが,人から素直に教えてもらうことができるのであれば、
    もっといい本がかけているはずです。

    経済学の本ではなく、経済評論の本かもしれません。
    社会科学との距離は大きいような気がします。
    評価は経済評論として星5つとしました。

    0
    2012年03月15日
  • 伝説の教授に学べ! 本当の経済学がわかる本 勝間和代が本気で勉強したかったとても大切なこと

    Posted by ブクログ

    デフレの原因は何か?解消するためには何が必要か?がわかりやすく書いてあった。
    印象的なこと
    ①「名目金利」と「実質金利」の違いはなるほどと思う。名目はただ単純に金額の上下に対して、実質はインフレだと金利が低くなり、デフレだと高くなる。今日の100万円と1年後の100万円は価値が違うってこと。
    ②「ミクロ」(家計)と「マクロ」(社会一般)の違い。ごっちゃに考えるのはNG。
    ③デフレで得するのは、富裕層や公務員(給料一定)。損するのは弱者(若者や女性)。
    ④日銀は国民のためでなく、短資会社(OBが多い)のために金融政策をやっている。昭和恐慌の経験から、インフレを恐れていて、デフレは容認?

    ・・な

    0
    2010年09月29日
  • 伝説の教授に学べ! 本当の経済学がわかる本 勝間和代が本気で勉強したかったとても大切なこと

    Posted by ブクログ

    浜田先生と言えば経済学を心得ている人なら知らない人はいない。現日銀総裁白川氏に教鞭を奮っていた経歴も持つ。その浜田氏が白川総裁、日銀に対して金融緩和政策の怠慢についてのプロローグから現代経済の問題について語る。勝間氏、若田部氏もまた違う観点から切り込む。やや中級から上級の経済学が中心なので、理論を理解していないと難しい部分もある。しかし、これほど著名人が日銀批判をするのは中々珍しい。日銀には然るべき金融政策に取り組んで頂きたい。

    0
    2010年07月21日
  • 伝説の教授に学べ! 本当の経済学がわかる本 勝間和代が本気で勉強したかったとても大切なこと

    Posted by ブクログ

    経済学とは何か?

    私ははっきり言って全くのド素人なのですが、この本は発売後すぐに手に入れて読みました。
    最近経済学、特に政治の世界において財政政策と金融政策について語られていると思いますが、金融とはなにかが良くわからずいつも頭の中には”?”がいっぱいでした。

    勝間さんや経済評論家の森永さんが金融政策で「日銀がお金をいっぱい刷って市場に出せばデフレは止まる」といった類の意見をテレビ等でおっしゃっているのを聞き、「なんでお金を刷ればデフレが止まるのか?」がいまいちよく理解できませんでした。

    しかし、この本の中で貨幣と物、資産(サービス)についてそれぞれ需要と供給があり、どれかの需要が高くなる

    0
    2010年07月16日
  • 伝説の教授に学べ! 本当の経済学がわかる本 勝間和代が本気で勉強したかったとても大切なこと

    Posted by ブクログ

    文句なく、現在日本が直面している問題を憂い、解決策を模索する人にとって必読の一冊。

    間違った現実認識からは誤った解決策しか導かれない。
    世に流布する誤った俗説を盲信せずに、本書のような問題の本質に切り込んだ上で解決策を提言する良書を手に取ることをお薦めする。

    もう一つ。目下の問題を正しく認識するためには、やはり歴史を正しく認識し、そこから教訓を得るべし、というのは本書の重要な提言の一つだ。

    0
    2010年07月09日
  • 伝説の教授に学べ! 本当の経済学がわかる本 勝間和代が本気で勉強したかったとても大切なこと

    Posted by ブクログ

    2010年、民主党政権でデフレに対する日銀の金融政策が中途半端だとの意見を提示した1冊。浜田教授のおっしゃる経済学理論については、素人の私にはおそらく半分も理解できていないが、消費者は貨幣とモノを比較して、合理的と感じる方を選んでいる(消費するか、貯蓄するか)という考え方は、なるほどと目から鱗であった。また、若田部教授の経済学の歴史に関する説明も、難しいところはあったが、勉強になった。ところで、勝間さんは最近はあまり見かけなくなりましたが、どうされているのですかね?

    0
    2021年11月26日
  • 伝説の教授に学べ! 本当の経済学がわかる本 勝間和代が本気で勉強したかったとても大切なこと

    Posted by ブクログ

    浜田教授、若田部教授、勝間さんの特別講義と称した対談集。これまでの日銀の政策が、デフレを生みだし、日本を不景気に追いやったことを、学問的、歴史的に解き明かしている。個人的には、昭和恐慌の井上準之助
    の確信的なデフレ誘導と高橋是清のデフレからの劇的な脱出から暗殺に至る経緯が非常に興味深かった。

    他注目点
    ・あまりすぐに他の人の仕事を見るとアイデアが枯渇してしまう。まずは自分で精一杯考えろ。

    0
    2018年11月12日
  • ネオアベノミクスの論点 レジームチェンジの貫徹で日本経済は復活する

    Posted by ブクログ

    リフレ政策支持の経済学者が、2014年の消費税増税後のアベノミクスの指針について意見を述べた本。アベノミクスとは何かを知るには悪くないけど、引っかかる点も多かったので、良かった点と読んでいて引っかかった点を箇条書きにまとめる。

    良かった点

    ① 第一章の「第一次アベノミクス」が何だったのか、第二章の金融緩和に対する俗な批判についての反論が、手際良く整理されている。特に「円安なのに輸出が伸びない」という批判について「Jカーブ効果」で反論している箇所は勉強になった。

    ② 経済学の新しい知見を教えるのがうまい。例えばP.27でピケティの主張、P.129で名目GDP水準目標について端的に説明してい

    0
    2017年11月14日