福原美穂子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ先に映画を観ているといっても全く安心できず焦燥感を抱えたまま最後まで読む手が止まりませんでした。なんということでしょう……面白かった。。
常に特捜部Qの一歩先を行く犯人だけれど包囲網を徐々に狭めていくのが良いです。そこが繋がるの!?という驚きがあります。映画とは違ってるので安心できない。
被害者となるカルト宗教信者の各家族、宗教的な排他ではあるものの、底には悲しみに共感できる心がちゃんとあるんだなと思えました。敬虔になる人は元々真面目だったり謙虚だったりするんだろう。。特捜部Qに呼び出されたりして犯行が続いているのを知るとちゃんと協力してくれる。
現在進行系の事件が間に合って良かった…けれど、両親は間に合えなかったのが悲しい。イサベルは回復したのかな。
大団円とはいかないけれど、最後の展開には救われた思いです。ミア…よかった。。
特捜部Qのわちゃわちゃももちろん。
ローセそうなの?と思いました。ローセのときもユアサのときも良い人だ。三つこぶのラクダ。
アサド。貴方がいなかったらカールは万事休すという場面が多々あったので、シリア人という以外はなにもわからないけど貴方は必要な人です。
カールって不器用で言葉が足りんと思ってたけど原作だとそうでもない。アサドとローセと一緒に特捜部Qとして事件に関わってきたり、ハーディとの生活で変わってきたのかな。
クリスとかいう心理オタクはまた出てくるのかな…モーナから彼にバトンタッチ?アサドもこの人も例え話がおしり系。
次は屈指の名作「カルテ番号64」です。映画は泣いた作品……あんなカールとアサドって(T_T)
読むのが楽しみです。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ映画観たので、3作目はカルト宗教ものだとわかっててもキツい。
ボトルメールが何年も放置されてて、でも特捜部Qに回ってきて良かったです。13年前だから経年劣化であれまなボトルですが今は食堂勤務の元鑑識官も手伝っててかなり捜査が進みました。
特捜部Qが、いつもの面々からローセの代わりに姉ユアサが加わっててもドタバタしているので、辛さと笑いが3:1なのがそんなに救いになってないです。カールのセンス良い毒舌は健在だし3人とも変わらず面白いけど。アサドいつも何食べてんだろ。
犯人サイドと被害者サイドはとてもつらい。犯人もカルト宗教育ちなら、被害者もカルト宗教信者のご家庭から選んでいる。上巻で犯人の動機も語られていました。
今回誘拐されてる子たちの母親と、犯人から利用された女性がタッグを組んで犯人を追いかけてるのはアツい展開です。イサベルは怒りに燃えてるけど、母ラーケルは信仰が篤いので下巻もハラハラさせられそう。エホバの証人かぁ。
アサドとユアサがヒントを掴んで、でも特捜部Qはボトルメール事件を追ってるからと他部署が捜査してる連続火災事件は絡んでくるのかなぁ。下巻も読みます。
-
Posted by ブクログ
未解決事件を調査するはずの特捜部Qのデスクに解決済みの兄妹惨殺事件の書類が置かれていた。犯人は自首して服役中なのだが……。カールとアサドは新メンバーローセとともに再調査を始めるが。→
シリーズ2作目。前作とは違い冒頭からわかりやすい展開。そして出てくる事件の関係者たちが全体的にクソオブクソ(お下品な言い回しで失礼します)
暴力描写がすごくて眉間の皺が濃くなりそうな感じなんだけど、特捜部Q側が逆に明るくて救われる。変人だけど仕事ができるアサドとローセ、最高→
正直前作に比べたら物足りなさはありつつも、特捜部Qメンバー(+α)が魅力的なんで、次も読んでいく!
個人的にはマークス・ヤコプスンとカールの絡みが大好きなんで、マークスにはずーっと課長でいてほしい(笑) -
Posted by ブクログ
特捜部Qを率いるカール警部補がどんどんまともに見えてくるアサドと新しい秘書ローセ
はみ出し者の警部補のはずが二人のペースに巻き込まれていく様がすごく楽しい
今回気になった(実は前作から)のはカールと襲撃事件により半身不随となったカールの元同僚ハーディのカウンセラーの心理学者モーナです
彼女無能すぎません?
彼女に絶賛片思い中のカール目線では彼女の魅力的な唇について語られることが多いので気付きにくいかもしれませんがカウンセラーとしては相当役立たずだと思うんですがこれってゆくゆくは何かの伏線になるんでしょうか?
ラストは新しい展開も迎えて次作への期待も増し増し!
それにしてもカールって人が良すぎると思うんですが…
クールでタフで他人を寄せ付けない組織のはみ出し者と思ってるのは本人だけかもw -
Posted by ブクログ
下巻、解説にもあるが
もう冒頭からノリに乗っているのである。
特捜部Qのカールとアサドは地道に調査
誘拐犯は犯行を着々と進める
問題は誘拐された、子供の母親
こちらが…大爆発している。
上巻で読んだ印象は吹き飛び、子供のために闘う。
そこから捜査チーム側につながり、犯人との攻防がカール達に引き継がれていく流れは怒涛でした…
解説の「メッセージボトルという小道具は"偶然"が付き纏うため危険」という話も納得、この作品では主人公カールはボトルに対して距離を置いていたし、ボトルの要素をうまく使っていた。
暗く重たいテーマ×少数チーム(イライラしてる主人公+謎の変人達)というバランス
シリーズモノでよく感じる「メインの事件」と「シリーズを通して追う謎、事件」「主人公のプライベートの問題」の前作「キジ殺し」の時よりバランスがよく、違和感がなかった。
唯一にして最大の謎はユアサの件…カールもアサドも"三つ目のこぶ"には触らなかったが、これは更に闇があるということなのか?変態性なのか?
余談:インスタントコーヒーの粉を入れすぎる度、特捜部Qや他の作品のグレーンス警部などの警察小説に出てくる「泥のようなコーヒー」ってのを思い出すようになりました。誤魔化そうとして砂糖を入れすぎると"アサドがいれたコーヒー"になるのだろうか… -
Posted by ブクログ
特捜部Qの三作目
二作目がちょっと微妙だったので警戒しながら読み始める。
海辺で見つかったメッセージボトル
中には「助けて」と言う書き出しと、解読出来ないくらいに文字が削れた手紙が
アサドやローセは、救助を求めているはず、と捜査を進めるがカールはなかなか乗り気にならない。
冒頭でメッセージを送った側の青年の視点が描かれていたので「おや?これは一作目のパターン(監禁された女性の視点と捜査チーム側の視点)と似た展開か?」と考えてしまったが、メッセージが投げ込まれたのはかなり前の話で犯人は捕まらずに、いまだに犯行を続けている点が違う。
今のところローセが勝手に休暇を取り、代役として派手目な姉のユアサが勝手に捜査に加わっている(警察なんだけど、自由なの?)という展開の意味がわからない。
下巻で何かが起こるのか?期待 -
Posted by ブクログ
ネタバレ特捜部Qの三作目。ボトルメールで幕を開けるが、今回はローセの代わりに双子のユアサが参加する。
特捜部Qを二冊読んで、3冊目のこの本を楽しみにしていた。ずいぶん遅くなってやっと読んだ。
北欧ミステリの「ガラスの鍵」受賞に輝く著者の最高傑作!と紹介がある。では勢いに乗ってGO!だったが。600ページ近くますます大部になっていた。
何しろ、奇人変人の助手のアサドともローセともすっかり友人気分、カール警部補とは同僚気分になって話に馴染んできた。
今回はボトルメールが始まり。波に運ばれたビンの中の手紙なんてロマンかも。
ケヴィン・コスナーのあのかゆくなるような悲恋映画が頭の中に顔を出したりした。
海に囲まれたデンマーク、入り組んだ湾のコペンハーゲンならこういう話も生まれるのかな。
特捜部Qに、未解決だった誘拐事件の証拠品らしい手紙が入った壜が届いた。スコットランドの北端で仕事をサボって海を見ていた警察官が拾ったものだ。
手紙は痛んでいたがかすかに文字が読み取れた。
書き出しは「助けて」
アサドとローセはこの手紙を拡大コピーして壁に貼り、何とかして読み解こうとしていた。二人は何を話しかけても夢中で壁のコピーを見上げている。
カールはしぶしぶこの捜査をすることになってしまった、もうこの二人に、ほかの事件の捜査は無理だとさじを投げた。
カールの方は、よその管轄であったが連続放火事件の方が気になって仕方がなかった。
ローセは体調が悪く双子のユアサがやってきた、これもまたローセに輪をかけて変人だったが顔かたちはローセにそっくり、さすがに双子。幸いにアサドとも気が合って捜査が進んで行く。
手紙には差出人はPとだけしか読めなかったが、海辺の小屋に監禁された兄弟らしい。
アサドは例によって「可哀想な兄弟をわれわれが」と息巻いている。
一方、子どものいる夫婦がいた。夫は仕事を口実に長期に家を空けることが多かった。
妻は夫の粗暴さを危険だと思っていたが、彼(この夫)こそ、兄弟を誘拐して大金を稼いできた犯人だった。
デンマークにも国教とは別に巷には小さな閉鎖的な宗教が多くあった。その中でもひときわ外部から隔絶した秘密結社的な宗教団体がいくつもあった。
彼はその中から子沢山の信者を選び、最初に二人の子どもを誘拐、身代金を受け取ると一人を殺し一人を親元に帰していた。
信者同士は家庭内のこのような事件は他人には恥だとして隠していて、外部に死んだ子は破門して追放した、というのを知っていた。財産のありそうな家族の中に入り込み、子どもを狙った犯人は常に成功を収めてきた。
Pもこうして誘拐された、手紙を書いた兄は殺された、帰されてきた弟は家族から離れた家に住んでいた。
しかしやっとここまで辿り着き、あとを追って来たカールたちには、家族ともども閉鎖的で協力しない。
手紙は優秀な科学捜査部門の処理と、二人の助手の活躍でほとんど解読され、カールの鼻は、手がかりを少しずつ嗅ぎつけ、追いつめながら犯人に近づいていく。
大筋はこうだが、その中には犯人との知恵比べのような部分もある。犯人の過去も現在も事件に深く関わっている。
夫を怪しんだ妻の追跡劇もある。
一方なぜか連続放火の話が入る。話は次回まで続いて持ち越しということらしいが、こんな話はどうも紛らわしく、何のかかわりがあるのだろうと思った。
そんなこんなで、少し捜査が多岐にわたり、すっきりしない部分もある。
犯人が早くから登場する倒叙ものは、話に厚みがあるが、今回は追跡劇など少しハードボイルドな部分が多い。
三作の中では一番の出来だと、裏表紙の力の入った紹介も分かる、標準以上の作品で読んでよかったのだが、比べるとどうも前作二つの方が面白かった。