宇丹貴代実のレビュー一覧
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アウシュビッツに高級服仕立て作業場が存在していたなんて全く知らなかった。生命の泉といいナチスドイツはホンマ実在したん?的な行為をやっている。
最初は所長のルドルフ・ヘスの妻のため、そして親衛隊員の妻や恋人、女性親衛隊、他の高官の妻など、顧客が増えるにつれ作業場もヘス邸の屋根裏部屋から独自の作業場へ。そしてお針子も増やされていく。お針子は全て経験を積んだ強制収容されたユダヤ人の女性、屋内で座れるまだ負担の少ない環境での作業で何人ものユダヤ人が命を繋いでいく。そして高級服に必要な生地などの材料は全て、収容されたユダヤ人の持ち物から作られた。作者はイギリス人の服飾史研究家なんですが衣服を通して違う切 -
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アメリカ合衆国メイン州の森で27年間、誰とも会わず一人で暮らした男のお話し。
彼が暮らしていた森の周辺は別荘地で、食料品や生活用品を調達するため不法侵入を繰り返していた。付近の住民からは森の隠者と呼ばれ半ば都市伝説化していたのだが、ついに地元の猟区管理官に捕らえられてしまう。
冬は氷点下30℃近くにもなる野外で、27年間も一人で生活するなんて常軌を逸しているように見えるが、社会生活や人間関係のわずらわしさから逃れて、十分幸せな暮らしだったのだと思う。作品中の印象的な一節を記しておきたい。
「あらゆる願望の成就ではなく、願望の排除によって人は自由となる」
「人は悟れば悟るほど、悟るべき事が -
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ネタバレロマンス小説といいつつアメリカらしい問題を多く含んだ家族の再生が大きな割合を占める。
スポーツ選手の広報担当としてキャリアを築いてきたヒロインは、クライアントであった恋人との別れから逃げるように深夜便に飛び乗って母のところへ向かった。そこでヒロインは、母が父の残した借金返済のためヒロインに内緒で由緒ある屋敷を下宿屋にしていたことを知る。
独立リーグで野球をしながらバーで働くヒーローは、メジャーリーグ入団のチャンスを掴んだところだった。しかし17歳の時に妊娠させたメキシコ系の恋人が不法滞在を疑われて収容されたため、一度も会ったことのない息子を急遽預かることになった。バーの上の住まいが高校生の息子 -
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〈レイクショア・クロニクル 3〉バツ1で2人の子持ち 新たな事業を展開しようとリゾートホテルを買ったヒーロー。夢破れホテル支配人となった元アバロン市長のヒロイン。
夢まで後1歩だった彼女の気持を考えるとヒーローを恨みたくもなるのだが このヒロインは子供の頃から自立心が強く未婚で子供を育てた 頑張りやで立派なシングルマザーだ。ヒーローとヒロインの娘達は親友だ。ヒーローが抱える娘や息子の問題や 互いの心の隙間をうめるように寄り添いはじめた2人の関係は大人のロマンス。
ロマンスよりも家族としての繫がりと 親元を離れ自立する子供達の心の葛藤やらもあり 楽しむというよりも深く読ませる1冊だったなぁと感じ -
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試し読み
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ネタバレコミックス既読。
離婚協議をしているヒロインとヒーロー。
しかし人工授精で双子を妊娠していると分かり、ヒーローのいるギリシアへ向かったヒロイン。
離婚の理由は色々あるけど、大きな原因はヒーローの亡き妻の妹が2人の間に蔓延っているから。
ヒーローを狙うこの女性の真意にも悪意にも気付かない鈍感ヒーロー。
ヒロインを手に入れた喜びで周りが見えていませんでした。
ヒロインはヒロインで自分に自信がなくヒーローに相談することもできず内に篭りがち。
結婚カウンセラーの力を得て2人とも意思疎通ができていなかったとわかる。
夫婦再生ものが好きなので、2人が遠回りしても少しずつ丁寧に解決していくのが書かれて -
- カート
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試し読み
購入済み結婚カウンセリングが新鮮。
カウンセリングの場面でのヒーローの心境から、亡妻とのもっと突っ込んだ関係を吐露するかな?と期待してたけど、それが無かったのは肩透かし。亡妻とヒーローがこの上ない夫婦だったとの周囲の言葉とか未練を心配するヒロインに大きな誤解だ!みたいに思ってるのに、その後の否定はしないのでアレ?って感じ。亡くなって2年でヒロインにゾッコンになり3ヵ月で結婚したのをカウンセリングで指摘されても、ヒロインが欲しい言葉は言わなかったので何か物足りない。
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購入済み
★2.8
ハーレクインのヒーローとは思えない病んだ軟弱者でした。
ヒロインはしっかり者でしたが、ヒーローはすぐ吐く!チョット幻滅でした。
吐くヒーローって初めてでした。