久保尚子のレビュー一覧

  • 動物には何が見え,聞こえ、感じられるのか 人間には感知できない驚異の環世界

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    ネタバレ

    人間に見えているものだけが世界ではないし
    人間の世界以外は劣っているという訳でもない。
    ともすれば忘れがちなことを教えてくれる本。

    紫外線が見える鳥、赤外線で獲物を追うヘビ、電場で狩りをする魚、磁気を感じて渡る鳥。
    ユクスキュルの「環世界」という概念の、圧倒的な実例集になっている。
    人間の感覚を基準にして、それより優れているか劣っているかで測るのではなく、それぞれの動物がそれぞれの必要に応じた世界を持っている。
    ライオンは失明寸前でも夜に狩れるなら問題ないし、比較で語れるものではない。

    感覚汚染の章が印象に残った。
    光害で渡り鳥が迷い、人間の作り出した光や音が動物たちの環世界を壊している。
    新型コロナの流行が示したのは、社会が本気で人々を動機づければ感覚汚染は軽減できるということだった。
    公園の人気区域にランダムなスケジュールで静寂ゾーンの標識を掲げると、
    騒音レベルが3デシベル減少したという。
    ただ、著者が釘を刺す通り、個人の責任能力で社会の無責任のつけを払うことなどできない。
    本当に減らすには、もっと踏み込んだ社会の側の対策が必要だ。この現実的な視点が良かった。

    そして、他の環世界に入り込む能力こそ、私たち人間が持つ最も偉大な感覚スキルだという結びに納得した。他の動物になりきって実際を知ることはできない。
    それでも、彼らの世界が自分たちのものと異なると知っていて、観察やテクノロジー、科学的手法、好奇心、想像力を使って、その世界に入り込もうと努力することはできる。この、想像力で他者の知覚に歩み寄ろうとする営みそのものが、人間の特別さなのだと思う。

    知識としても面白く、姿勢としても学ぶところの多い本だった。

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    2026年08月01日
  • 動物には何が見え,聞こえ、感じられるのか 人間には感知できない驚異の環世界

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    大ヒット。環世界といえばノミの世界だが、それを現在の生物学の最前線に照らしてどうか、ということを示してくれている。紫外線や超音波はまだ理解できるが、磁場や電気、タコの神経統合の話など、まさに異なる環世界をこれでもかと教えてくれる。
    想像はできない。だが想像ができないからこそ尊いと思わせてくれる。最後の感覚環境破壊の話も切実。

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    2026年06月07日
  • 動物には何が見え,聞こえ、感じられるのか 人間には感知できない驚異の環世界

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    これは世界の見方が変わる本。今まで自分の見てる世界が本当の世界だと思っていたけど、他の動物からは全然違う世界が見えている。読みながら、え?本当に?とびっくりしながら読んだ。

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    2026年06月04日
  • 動物には何が見え,聞こえ、感じられるのか 人間には感知できない驚異の環世界

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    まず、32ページに渡る動物たちの写真と簡潔なコメントがある。
    20ページに渡る「はじめに」は最初の写真と密接に結びついており、本書の内容の全体像を示している。

    本編は、以下のような順番で話が進む。
    匂いと味、光、色、痛み、熱、感触、圧、振動、音、超音波、電場、磁場、感覚の統合

    鳥、魚、哺乳類、爬虫類、虫…などなど
    これらの動物それぞれが異なる感覚能力を備えている。
    ヒトには超音波は聞こえないし、紫外線や赤外線は見えない。
    私はヒトとしての感覚しか知りえないので、他の動物たちが何を感じてどんな世界で生きているのかわからない。
    人は動物を見ると擬人化して自分と同じ感覚を持っている(特に視力と聴力)と勘違いしている。

    最初のカラーページの70種類ほどの動物たちの持っている能力が順番に明かされる。
    いろんな動物それぞれが感じている(だろう)世界が具体的に書かれていて、とても好奇心をくすぐられ面白かった。
    ただ本書の物量は半端ないので、一般の素人読者の能力レベルでも読み易いように考慮されていることに感謝したい。
    単に説明するのではなく、語りかけてくる感じが目の前で話を聞いているようで親しみやすかった。

    この本は人間が感じることのできない世界について具体的に述べている。
    断定的に「こうだ」と言い切る説明が多く、頻繁に「本当?」と思う。
    十分な証拠がなく仮説に過ぎないかも知れないが嘘だとも言い切れない。
    特に電場と磁場については、あまり論じられていないので新鮮な情報だった。

    人間は空気を汚染し、夜でも光で明るく照らし、騒音やら電波やら匂いをまき散らかす。
    動物たちが生きる環境が人間によって荒らされていることも強く感じた。

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    2026年03月12日
  • 動物には何が見え,聞こえ、感じられるのか 人間には感知できない驚異の環世界

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    「ほかのいきものには、人間のようには見えていない」ことから始まり、想像もつかない感覚にも言及する。また研究者による裏付けもある。
    第6感どころではない、地球上のいきものが持っている多数の感覚、またそれを前提とした進化など、同じ地球上の生物でもここまで違うのかと、非常に興味深い。分厚い本だが、まったく飽きることなく最後まで読み進められた。

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    2026年02月05日
  • 動物には何が見え,聞こえ、感じられるのか 人間には感知できない驚異の環世界

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    動物の嗅覚、味覚、視覚、聴覚、触覚などに関する研究を通じてどのように世界が見えているかを投げかけてくる。自分か見えている世界とは違った世界を見ているという認識にたつと、人と人が価値観の違いで見えている世界が違うという認識に立てるような良い本。子供に教えたい。

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    2026年02月02日
  • 動物には何が見え,聞こえ、感じられるのか 人間には感知できない驚異の環世界

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    人間の世界の多様性では抱えきれない膨大な多様性が、生物の世界にはある。それぞれの置かれた環境での生存戦略は、進化の枝の先にいるそれぞれの生き物が、同じ世界の中に生きているにも関わらず、全く異なる世界を感じるくらいにそれぞれの感覚を研ぎ澄ましてきた。
    匂いと味、光、色、痛み、熱、接触と流れ、表面振動、音、エコー、電場、磁場、そしてそれらの感覚の統合。人間の耳には聞こえない音や人間の目には見えない光といったある程度存在が想像できるものから、水の中の魚が通った軌跡を僅かな水の流れで感じる力や、地球の磁気を感じて方角を把握する力のような人間からは想像のつかない能力まで、わかりやすく興味を引く文章で、この本を読むまで意識したこともなかった生物の環世界(Umwelt)のことを垣間見させてくれる。

    500ページ超だけど長さを感じなかった。というよりも一つ一つの章が見たことも聞いたこともない世界への旅のようで、SF小説を読むように全く違う世界のことを経験するような読書体験だった。

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    2026年01月29日
  • 動物には何が見え,聞こえ、感じられるのか 人間には感知できない驚異の環世界

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    この本は間違いなく僕の今年読んだ面白い本ベスト5に入る。とっても面白い。動物の知られざる能力、人間を超越した素晴らしい能力に圧倒される。

    サメやカモノハシは微かな電場も感じとれる。コマドリやウミガメは磁場を感知できる。アシカやアザラシは目には見えなくても魚が泳いだ痕跡を追求できる。クモは飛び回るハエが生み出す気流を感じ取っている。げっ歯類やハチドリは超音波を発する。ガラガラヘビは赤外線が見える。鳥やミツバチは紫外線が見える…
    動物が生きる環世界は人間の環世界とは大きく異なっている可能性がある。
    すべてを感知できる動物はいないし、すべてを感知する必要のある動物もいない。だからこそ、すべての動物に独自の環世界が存在する。

    動物の能力を匂いと味、光、色、痛み、熱、接触と流れ、表面振動、音、エコー、電場、磁場などの観点からこれでもかというくらいに詳しく語る。
    特に、電場や磁場の章については、人間は全く感知できない(感知できる人もいるかも知れないが)せいか、特に面白く読むことができた。

    人間の尺度で見た動物の桁外れな能力を知ることができ読書の醍醐味を思いっきり感じることのできた1冊でした。

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    2025年09月24日
  • 美しき免疫の力 人体の動的システムを解き明かす

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    免疫学とその研究の発展、研究の実際的な描写とその大変さ、研究の医学への応用の試みと失敗、研究者たちの個性豊かなエピソード、そしてなにより人間の体の圧倒的な不思議と神秘

    全てがバランス良く描かれていて、読みやすく、面白い。

    著者自身が免疫学の教授で豊富な知識を有しながらも、膨大な未知を有する人体への謙虚な姿勢も持ち、さらにそこにワクワクする心も持っている。本書で紹介される研究者の多く(紹介されない多くの研究者もおそらく)もそうである。こういう方がのびのびと研究をすすめられる環境が世界中にあってほしいと願う。

    また本書は多くの研究者へインタビューを行い作り上げているとのことで、著者のその行動力、コミュニケーション力、文才にも驚く。

    免疫という人間の体の中と研究という人間の活動、その両方にワクワクすることができる優れた本

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    2023年02月11日
  • 人体の全貌を知れ――私たちの生き方を左右する新しい人体科学

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    ヒト生物学の6つの分野ー細胞、胚、臓器・器官系、脳、マイクロバイオーム、ゲノムーについて細胞を中心におきながら書かれている。
    ヒト=人間の全体像を探り病気と健康とはを解明する科学の進展を解説している。
    かなり専門的で分かりにくい部分もあるが考えさせられること新しい科学の進展を知らされる。

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    2022年11月07日
  • 美しき免疫の力 人体の動的システムを解き明かす

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    難解だけどmindblowing.
    個々の免疫細胞の働きはほんとに小宇宙でただ驚きの連続。それらを理解し役立てようとする何十年もの研究の積み重ねの一方で、なぜ老化するのか?など答えがまだない問いも残っている。
    「何を知っているかではなくその知識を使って何をしたか」が重要。

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    2022年05月05日
  • 美しき免疫の力 人体の動的システムを解き明かす

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    免疫を利用した治療の歴史が描かれる。
    なかなか興味深かった。

    日本人科学者も結構登場していて面白い。
    日本も免疫研究では結構功績をあげているのだなぁ。知らなかった。

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    2021年08月21日
  • 美しき免疫の力 人体の動的システムを解き明かす

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    胚発生、神経系の生成、循環系の構築と維持、脳の環境に合わせた成熟 - 受精卵から成体に至り、その有機体を維持する仕組みがDNAによって構築と伝承が行われているのは奇跡のように不思議なことだ。

    明らかになりつつある生体の免疫システムもそういった生物の奇跡のようなシステムの中のひとつだ。本書は、免疫システムに注目し、その解明の歴史とこれまでに分かっていることについて一般読者に向けて解説をしたものだ。

    免疫システムの解明がここまで急ピッチで進んだのは、それが人の健康と寿命の維持に役に立ち、産業として利益を生む可能性があるからでもある。本書でも紹介されるコルチゾールなどはその事例の一つだろう。本書の中でも経済的に成功した人々が出てくるし、多くの研究者が新しく、そして役に立つ発見を目指して研究を進めていることがわかる。免疫システム解明の物語には、一般にはあまり知られていないが、この世界ではおそらくスターである研究者が何人か登場する。その中には坂口氏やノーベル賞を受賞した本庶氏など日本人も多く含まれるのである。

    免疫システムは、がんと老化の克服という長寿化を達成した暁に人類が、次にアタックすべき山を攻略するための鍵になるものである。もしかしたら、もっと着目されてもよいのかもしれない。

    本書の内容をきちんと理解するのであれば、T細胞、B細胞、マクロファージ、パターン認識受容体、樹状細胞、といったものが何ものであるのかを具体的なイメージを持って理解する必要があるのかもしれない。しかしぼんやりとしか理解していないながらも、本当にここに書かれたものが自分の体内で起きているのかと思うと全く不思議なことである。本書の原題は、”The Beautiful Cure”である。免疫システムの度を越えた精妙さは、まさに「美しい」という形容詞で表現するより他ないものなのかもしれない。

    免疫システムがこれから我々が自分のことを理解するにあたって必須のものであるとするならば――おそらくは必須ものとなっていくだろう――ぜひ手に取ってもらいたい本である。

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    2019年07月15日
  • 美しき免疫の力 人体の動的システムを解き明かす

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    牛痘、トル様受容体、樹状細胞、免疫チェックポイント…。免疫学の興りから最新の話題までを、基礎研究から医学応用に至るまで幅広く紹介した良書だ。
    免疫でよく登場する、自己と体外から侵入してきた非自己を区別し、非自己を攻撃することで自己を守るという概念。分かりやすい考え方ではあるが、自己免疫疾患のように、細かい点を見ていくと例外も多くある。筆者は、免疫は多くのシステムが寄り集まったものであり、その全体像を一つの概念・原理で言い表すことは不可能とまで言い切る。本書は、その不思議な免疫学の、不思議さそのものを味わうことのできる本だ。
    自分は一通り免疫学を大学で勉強した身だが、それでも、本書で初めて知ることもあり、勉強になったし読んでいて面白かった。筆者も冒頭で書いている通り膨大な免疫学の知見を本書で全て網羅できているわけではないが、そのかわり研究者へのインタビューを通して発見に至る経緯を紐解いたり、研究者どうしの人間関係に切り込んだりしているところは、教科書では知ることのできない内容であり興味深かった。要は、教科書で紹介している免疫学が知識を得るためのものであるとするならば、本書で語られているのは、免疫学という学問の、今に至るまでの物語なのだ。また、本書を読むと、教科書にさも常識のように載っているような内容も確立されたのはごく最近だということが分かる。免疫学という分野がいかに最近の発展が目覚ましく、また現在も新たな知見が次々と生まれている分野だということを教えてくれる。

    本の構成について少し。巻末に注がたくさんあるが、注釈・補足的内容と、出典を表した内容が混在していてちょっとわかりにくかった。注釈は読みたいけど出典はそんなに興味ない、という読者もいると思うので、分けて書いてくれた方がわかりやすかったかなと。
    あと、タイミング的なこともあり宣伝としては本庶先生のPD-1が分かる本という紹介をされていたが、免疫チェックポイントは最後の章に出てくるだけだし、医学的応用についても多く書かれているわけではない。単純にPD-1について知りたいということならそれを専門に特集した本がたくさんあるのでそちらを読むべきで、本書はもっと広く免疫学全体を俯瞰し、その複雑さと素晴らしさを味わうための本だと思う。
    と、周辺の所には少し思うところがあったが、本筋の所の素晴らしさは上述の通り。医学応用の話も語られているが、個人的には、基礎研究の面白さを味わえる本としてぜひおすすめしたい。

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    2019年03月06日
  • 動物には何が見え,聞こえ、感じられるのか 人間には感知できない驚異の環世界

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    五感をこえた生物のあらゆる感覚について、非常に詳しく解説してある。実験データによる裏付けもあるが、筆者目線での感想も多い。内容は濃いが、一般の読者に向けて平易に描かれている。磁力をどのように感じているのかなど、実に興味を引く話題に溢れている。量も量なので、読破すれば生物についての雑学博士になれること間違いなし。

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    2025年05月27日
  • 動物には何が見え,聞こえ、感じられるのか 人間には感知できない驚異の環世界

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    嗅覚 タンパク質が嗅覚センサー
     匂いは残留し、先に漂う
     フェロモン=同じ種の個体間でメッセージを伝える化学的シグナル
     味 :もって生まれた再帰的な性質 五味
     匂い:経験と関連付けるまで何の意味も持たない
      犬 息とは別の通路から人の2倍の嗅上皮と数10倍のニューロン
      蛇 二股の舌でステレオ式に化学物質を収集する 餌を味わない
      ナマズ 全身に味蕾 猫も甘いものに反応しない

    視覚 オプシン:光を吸収する分子を捕まえるタンパク質
     どこが良く見えるか どこを見ているか 
      見回すのは限られた視野しか持たない人間やハエトリグモだけの行為
      家畜は水平方向を見渡せるが上下の視野は狭い
      高い解像度で見るには大きなエネルギーが必要
     犬には青と黄の二種類の錐体しかない  赤は見えず、くすんだ黄色に
     紫外線は白っぽい青? 多くの生物は青色/UV錐体で感知
     誰の目から見た色? 獲物が見やすい色 天敵から見た色

    触感(機械受容体) 触角は最も研究が進んでいない 
     人間の指先は感度では最高の部類 ラッコの手は1/5秒で判断、人間の30倍
     ホシバナモグラの鼻の触覚 脳まで10ミリ秒 視覚より速い
     マナティの体毛 アザラシのひげ 周囲の伴流の痕跡を判断
     魚の側線やワニの顎の縁の突起物も同様  鳥は毛状羽で空気を読む 
     クモやコオロギの毛 特定の周波数にのみ応答 
     節足動物は気流や水流を感知する毛を持っている

    表面振動
     カエルの卵 胚が悪い振動を感知して孵化のキッカケに 蛇に襲われた時など
     ツノゼミ 植物を介して振動を伝える 空気中より減衰しない 
     人間の骨伝導 地べたに座り、大地の力を感じる? モグラ サソリ アリジゴク
     クモとその監視システムである巣

    聴覚
     フクロウは顔が外耳 左右非対称の耳の高さ 水平垂直両方の音源の位置が分かる
     多くの昆虫には耳がない 触角や弦音機関
     鳥は人の3倍 1ミリ秒の音の抑揚が分かる  音節の順序は気にしない
      時間解像度か 音の高低の聴覚かいずれかを高める 季節の目的で
     クジラは超低周波で歌いながら反響音で海底の地形を地図として把握する
     反響定位 目の見えない人間も舌でクリック音を出して

    電場
     デンキウナギ 100層の500~1万の発電細胞 最強860V
     弱電気魚 電場の乱れで全周囲1inchを感知、仲間のシグナルは数ftまで 
     サメやエイ 受動的電気受容 近くの獲物の電場を感知 1ナノボルトを感知 
     ハナバチ  花の電場  クモ 巣の電場

    磁場  センサー未発見
     ボゴンモス 夜飛ぶ  ウミガメ 地磁気の傾斜度と強度を感じ海洋地図に 

    光汚染 騒音汚染 
     人間は知覚できないが 他の生物の感覚を狂わす

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    2025年05月16日
  • 動物には何が見え,聞こえ、感じられるのか 人間には感知できない驚異の環世界

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    動物の感覚、環世界についてのガイドブックという感じの本。
    一般に感覚というのは、五感という形でまるめられているが、これはあくまで人間の主観からなるものであるということを丁寧に実例をあげて紹介と解説をしている。2025年3月発行で、訳者のあとがきが2025年1月とあるから情報としてかなりフレッシュな内容だとわかる。本文には、通説が否定されていたり、通説の裏付けが説明されていたりして、かなりエキサイティングで面白い。600ページを超えるボリュームだが、そのうちの100ページは引用や参考文献の紹介なので、あまり怯まないでも大丈夫だと思う。差し挟まれる注釈も洒脱で面白く楽しい本だ。時間を作って読み返すのが楽しみな本でもある。

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    2025年04月24日
  • 動物には何が見え,聞こえ、感じられるのか 人間には感知できない驚異の環世界

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    人間以外の生き物の、人間には感知できない世界が多数紹介されていました。
    ナマズは「泳ぐ舌」で体全体が味覚を判別できる、トゥンガラガエルは鳴き声で相手を選ぶ等、それぞれの生き物だけの多彩な世界が興味深かった。

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    2025年04月18日
  • 美しき免疫の力 人体の動的システムを解き明かす

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    ネタバレ

    バッタを扱った研究者らがバッタアレルギーになって、ハエに研究対象変えた件で爆笑!バッタアレルギー!あるんだそんなのw

    第一部では以下過程が書かれていた
    樹状細胞の発見、動態の解明、ワクチンの開発
    インターフェロンの発見と応用
    サイトカインの発見

    第二部では、・・・難しかった
    免疫システムの複雑さ、さまざまな条件下での面気質手もの変化、見たいの薬について書かれていた。

    盛り上がったのは、樹状細胞を利用したワクチンの利用
    研究者スタイマンガ肝臓がんになり自分の体で臨床実験するところが熱くなった。寿命数週間から数カ月と言われていたが、4年以上も持ちこたえたのはやはり何かしら効いていたことを指名しているのではないだろうか?
    また新しいワクチンをFDAに緊急申請し、それに数日でOKを出したくだりも胸が熱くなった。さすがアメリカ。
    ここでは日本人女性研究家の存在も書かれており、おぉって思った。今は京大にいらっしゃるらしい。

    正直内容を理解するのは難しかった。
    もう一回読み直してが概略が浮かんでくるだろうなと感じた。細切れに読んでいったのが問題だったのかもしれない。最終章に、富豪が出資し、6つのがんセンターをくっつけ、情報共有をし研究する施設が紹介されていた。やはりアメリカ、規模が違うなと感じた。この施設、やはり日本の施設は入ってないんだろうなとも。

    オーダーメイド免疫治療にも触れており、今後も経済的格差により医療格差が増大するんだろうなと感じた

    以下ライブ感想文
    ワクチン ラテン語の牝牛が語源となる。初めの試みは、1721年天然痘の患者の皮膚や膿を被験者(囚人)6名に塗り込むなどして生き残るか実験した。被験者は回復し、死刑判決と天然痘から解放された。これをもとに英皇室が摂取をしたことで巷で有名になった。1796年エドワード・ジェンナーが「牛の乳しぼりに従事する女性は天然痘に罹らない」を証明した。ブロッサムという牝牛から天然痘を移された女性、サラ・ネルメスから膿を採取、8歳の少年ジェームス・フィリップスに接種し。後に天然痘患者の膿を摂取したが発症しなかった。この後大規模な実験を続け、75ページに及ぶ長編論文を自費出版で発行し大成功を収める。数年後ジェンナーの友人がラテン語の牝牛を語源にワクチンと命名した。28

    アジュバンド ワクチンの働きを助ける効果のある添加物。免疫賦活剤。補助するというラテン語が語源。
    ジフテリア毒素に対してアルミニウム塩。水酸化アルミニウム。

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    2023年04月13日
  • 人体の全貌を知れ――私たちの生き方を左右する新しい人体科学

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    コネクトーム(脳の配線全体)の作成の話が、この本で紹介されていて、大変面白かったです。解析多色標識法と光遺伝子の発見を中心にどのように、作成のまさに解像度が上がっていったのか。アイデアとそれに至るプロセスが刺激的でためになります。

    ブログで読んだ、興味を持った分野だったので、刺さりました!

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    2022年11月12日