久保尚子のレビュー一覧
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免疫学とその研究の発展、研究の実際的な描写とその大変さ、研究の医学への応用の試みと失敗、研究者たちの個性豊かなエピソード、そしてなにより人間の体の圧倒的な不思議と神秘
全てがバランス良く描かれていて、読みやすく、面白い。
著者自身が免疫学の教授で豊富な知識を有しながらも、膨大な未知を有する人体へ...続きを読むPosted by ブクログ -
ヒト生物学の6つの分野ー細胞、胚、臓器・器官系、脳、マイクロバイオーム、ゲノムーについて細胞を中心におきながら書かれている。
ヒト=人間の全体像を探り病気と健康とはを解明する科学の進展を解説している。
かなり専門的で分かりにくい部分もあるが考えさせられること新しい科学の進展を知らされる。Posted by ブクログ -
難解だけどmindblowing.
個々の免疫細胞の働きはほんとに小宇宙でただ驚きの連続。それらを理解し役立てようとする何十年もの研究の積み重ねの一方で、なぜ老化するのか?など答えがまだない問いも残っている。
「何を知っているかではなくその知識を使って何をしたか」が重要。Posted by ブクログ -
免疫を利用した治療の歴史が描かれる。
なかなか興味深かった。
日本人科学者も結構登場していて面白い。
日本も免疫研究では結構功績をあげているのだなぁ。知らなかった。Posted by ブクログ -
胚発生、神経系の生成、循環系の構築と維持、脳の環境に合わせた成熟 - 受精卵から成体に至り、その有機体を維持する仕組みがDNAによって構築と伝承が行われているのは奇跡のように不思議なことだ。
明らかになりつつある生体の免疫システムもそういった生物の奇跡のようなシステムの中のひとつだ。本書は、免疫シ...続きを読むPosted by ブクログ -
牛痘、トル様受容体、樹状細胞、免疫チェックポイント…。免疫学の興りから最新の話題までを、基礎研究から医学応用に至るまで幅広く紹介した良書だ。
免疫でよく登場する、自己と体外から侵入してきた非自己を区別し、非自己を攻撃することで自己を守るという概念。分かりやすい考え方ではあるが、自己免疫疾患のように、...続きを読むPosted by ブクログ -
バッタを扱った研究者らがバッタアレルギーになって、ハエに研究対象変えた件で爆笑!バッタアレルギー!あるんだそんなのw
第一部では以下過程が書かれていた
樹状細胞の発見、動態の解明、ワクチンの開発
インターフェロンの発見と応用
サイトカインの発見
第二部では、・・・難しかった
免疫システムの複雑さ...続きを読むPosted by ブクログ -
コネクトーム(脳の配線全体)の作成の話が、この本で紹介されていて、大変面白かったです。解析多色標識法と光遺伝子の発見を中心にどのように、作成のまさに解像度が上がっていったのか。アイデアとそれに至るプロセスが刺激的でためになります。
ブログで読んだ、興味を持った分野だったので、刺さりました!Posted by ブクログ -
血液検査の結果を見た時の感想が増える本。
私たちの体は、とんでもないバランスで成り立ち、わからないことばかりで、たくさんの生き物が存在している。作者の言う通り宇宙です。
難しいなと思うこともありますが、ストーリー仕立てで読み進めることができました。Posted by ブクログ -
耐性菌と闘う―感染症医奮闘のドキュメンタリー
著者のマット・マッカーシーはプロ野球マイナーリーグの経験もある医師。感染症医としての著者マットが抗菌薬ダルバマイシンの治験をプロモートしながら、さまざまな人物・患者を通して成長していく過程のドキュメンタリーがメインストーリーです。そして常に、マットの近...続きを読むPosted by ブクログ -
最近コロナウイルスが大流行しているが、一般的に人体に入ってきたこのような人体に害を及ぼすウイルスは人の免疫細胞によって駆逐される。
翻って、なぜ人の免疫細胞はこのコロナウイルスを「害を及ぼす」とわかるのだろうか?
また、麻疹や風疹は一度かかると免疫がつきそれ以降は発病しない性質を持つ。なぜか?
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ラルフ スタインマン教授の樹状細胞発見と治療応用の話を始め、稲葉カヨ、坂口志文、本庶佑など日本人研究者の貢献にも心を動かされる。
免疫研究の歴史を俯瞰できる良書である。Posted by ブクログ -
免疫システムに魅せられて今まで教科書類で調べてきて、どうしても理解できない、読み取れない部分がいくつもあったが、この本に出会ったおかげで、いくつか解決した。
免疫システムは想像しているよりも複雑で、「こうすればこうなる」とシンプルな一行では正しく伝えられない。
とてつもなく、深い。参考文献である論文...続きを読むPosted by ブクログ -
時間とは?重力とは?光とは?そして物理学とはなにか?誰もが一度は考えたことのある大疑問とその答え。
「BOOKデータベース」より
物理はロマンだーPosted by ブクログ -
十九世紀までの花形学問は天文学や科学であった。しかし二十世紀のスターは間違いなく物理学だ。相対性理論や量子学など神の領域に触れるアイデアが無数に生まれた。
我々の実感や常識と相容れない理論上の概説を、時に哲学的に、物理学は投げかけてくる。特に量子論の時間や空間を超越した同時性や無限のパラレルワール...続きを読むPosted by ブクログ -
■評価
★★★✬☆
■概要・感想
○生物学の最新の進歩を、その研究を飛躍的に進歩させた人のストーリーに乗せて、説明している本。
○マイクロバイオームについて知りたいと思い手に取った。他で言われているように、良い食品があるというよりもその人に合う食品が何かを正確に捉えるほうが重要。GI値は目安に過...続きを読むPosted by ブクログ -
病院でも耐性菌に関する対処がとられていますがまだまだ世間的には浸透していません。タイトルに惹かれて読んでみましたが、海外の専門家の自身の体験ベースで書かれています。そのため、単純に耐性菌に関する歴史と要素要素の知識だけ学びたい自分にとっては少し読みにくく感じました。しかし、耐性菌が生まれるにあたった...続きを読むPosted by ブクログ
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90年代以降の免疫学の成果
免疫機能にまつわる謎解きドキュメンタリーとして面白いはずだが、詳細過ぎ、情報量が多過ぎて門外漢の私には消化し切れなかった。読破は諦め。Posted by ブクログ -
時間とは?量子とは?重力とは?という物理の基本的な問いから始まり、数学や哲学的な問いにまで発展する展開が、物理と数学と哲学が関連しあった学問である事を表してると思う。
数学の本は割と面白かったが、物理は少し話が浅いと感じてしまったので、若干星は減らして。Posted by ブクログ