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作品一覧 2022/10/28更新 美しき免疫の力 人体の動的システムを解き明かす 試し読み フォロー 人体の全貌を知れ――私たちの生き方を左右する新しい人体科学 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> ダニエル・M・デイヴィスの作品をすべて見る
ユーザーレビュー 美しき免疫の力 人体の動的システムを解き明かす ダニエル・M・デイヴィス / 久保尚子 免疫学とその研究の発展、研究の実際的な描写とその大変さ、研究の医学への応用の試みと失敗、研究者たちの個性豊かなエピソード、そしてなにより人間の体の圧倒的な不思議と神秘 全てがバランス良く描かれていて、読みやすく、面白い。 著者自身が免疫学の教授で豊富な知識を有しながらも、膨大な未知を有する人体へ...続きを読むの謙虚な姿勢も持ち、さらにそこにワクワクする心も持っている。本書で紹介される研究者の多く(紹介されない多くの研究者もおそらく)もそうである。こういう方がのびのびと研究をすすめられる環境が世界中にあってほしいと願う。 また本書は多くの研究者へインタビューを行い作り上げているとのことで、著者のその行動力、コミュニケーション力、文才にも驚く。 免疫という人間の体の中と研究という人間の活動、その両方にワクワクすることができる優れた本 Posted by ブクログ 人体の全貌を知れ――私たちの生き方を左右する新しい人体科学 ダニエル・M・デイヴィス / 久保尚子 ヒト生物学の6つの分野ー細胞、胚、臓器・器官系、脳、マイクロバイオーム、ゲノムーについて細胞を中心におきながら書かれている。 ヒト=人間の全体像を探り病気と健康とはを解明する科学の進展を解説している。 かなり専門的で分かりにくい部分もあるが考えさせられること新しい科学の進展を知らされる。 Posted by ブクログ 美しき免疫の力 人体の動的システムを解き明かす ダニエル・M・デイヴィス / 久保尚子 難解だけどmindblowing. 個々の免疫細胞の働きはほんとに小宇宙でただ驚きの連続。それらを理解し役立てようとする何十年もの研究の積み重ねの一方で、なぜ老化するのか?など答えがまだない問いも残っている。 「何を知っているかではなくその知識を使って何をしたか」が重要。 Posted by ブクログ 美しき免疫の力 人体の動的システムを解き明かす ダニエル・M・デイヴィス / 久保尚子 免疫を利用した治療の歴史が描かれる。 なかなか興味深かった。 日本人科学者も結構登場していて面白い。 日本も免疫研究では結構功績をあげているのだなぁ。知らなかった。 Posted by ブクログ 美しき免疫の力 人体の動的システムを解き明かす ダニエル・M・デイヴィス / 久保尚子 胚発生、神経系の生成、循環系の構築と維持、脳の環境に合わせた成熟 - 受精卵から成体に至り、その有機体を維持する仕組みがDNAによって構築と伝承が行われているのは奇跡のように不思議なことだ。 明らかになりつつある生体の免疫システムもそういった生物の奇跡のようなシステムの中のひとつだ。本書は、免疫シ...続きを読むステムに注目し、その解明の歴史とこれまでに分かっていることについて一般読者に向けて解説をしたものだ。 免疫システムの解明がここまで急ピッチで進んだのは、それが人の健康と寿命の維持に役に立ち、産業として利益を生む可能性があるからでもある。本書でも紹介されるコルチゾールなどはその事例の一つだろう。本書の中でも経済的に成功した人々が出てくるし、多くの研究者が新しく、そして役に立つ発見を目指して研究を進めていることがわかる。免疫システム解明の物語には、一般にはあまり知られていないが、この世界ではおそらくスターである研究者が何人か登場する。その中には坂口氏やノーベル賞を受賞した本庶氏など日本人も多く含まれるのである。 免疫システムは、がんと老化の克服という長寿化を達成した暁に人類が、次にアタックすべき山を攻略するための鍵になるものである。もしかしたら、もっと着目されてもよいのかもしれない。 本書の内容をきちんと理解するのであれば、T細胞、B細胞、マクロファージ、パターン認識受容体、樹状細胞、といったものが何ものであるのかを具体的なイメージを持って理解する必要があるのかもしれない。しかしぼんやりとしか理解していないながらも、本当にここに書かれたものが自分の体内で起きているのかと思うと全く不思議なことである。本書の原題は、”The Beautiful Cure”である。免疫システムの度を越えた精妙さは、まさに「美しい」という形容詞で表現するより他ないものなのかもしれない。 免疫システムがこれから我々が自分のことを理解するにあたって必須のものであるとするならば――おそらくは必須ものとなっていくだろう――ぜひ手に取ってもらいたい本である。 Posted by ブクログ ダニエル・M・デイヴィスのレビューをもっと見る