関美穂子のレビュー一覧

  • 地の星 なでし子物語

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    私の中で、なでし子物語も終わり。
    『常夏荘物語』から始まり夢中で読んだシリーズ。

    耀子たちが会社を立ち上げる経緯などを知る。
    照子さん、龍治さん、立海さん、瀬里ちゃん。
    そして、耀子さん。
    彼らの足跡を辿る楽しい時間だった。

    〈峰生は昔から大事な人を呑み込む大きな墓場だよ〉
    P271、龍治の言葉が悲しい。

    みんな幸せに。
    できれば耀子と立海の人生をずっと読んでいたい。

    『常夏荘物語』を再読しよう。

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    2024年09月15日
  • 天の花 なでし子物語

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    『常夏荘物語』を読み
    『なでし子物語』(再読)から『天の花』へ。

    本作のテーマは親子かな、と思う。
    母と子(照子と龍治)
    父と子(立海と龍巳)(耀子と祐一)

    どの親子も不器用で
    それぞれを大切に思う気持ちを消してしまう。
    P175
    〈絆を断ってはいけない〉

    シリーズの間隔を空けず読んでみると
    見え方がハッキリとして良かった。

    さて『地の星』へ行きますか。
    終わってしまうのが寂しい。

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    2024年09月15日
  • なでし子物語

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    〈ぼくはときどきユゲになるのよ。ここにいるんだけど、いない。〉
    まるで、世間から取り残された様な撫子の咲く常夏荘。
    そこに住む人々の佇まいにいつしか引き込まれる。

    これは、2013年に単行本で読んだ時の感想。

    『常夏荘物語』を読み終え
    シリーズ一作目の内容をすっかり忘れてしまっていたので再読。

    立海と耀子の出会い。
    おあんさんと呼ばれると照子の過去。
    自立し、かおを上げ
    自律し、うつくしく生きる(生きた)人たち。
    ここに全て書かれていた。

    立海の可愛らしさ。
    『常夏荘物語』では立派な男性になられて。
    シリーズを順番に読まなくても
    十分に楽しめる作品。

    次は『天の花』『地の星』を読もう

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    2024年09月11日
  • なでし子物語

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    「自立」「自律」という言葉。
    大人に使う時と子どもに使う時でニュアンスが違っているのがいいなと思った。
    自立…かおをあげていきること
    自律…うつくしくいきること
    幼い頃に、こういう大切なことを教えてもらった子ども達がどんな大人になっていくのか、次作以降が楽しみ。

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    2024年09月01日
  • なでし子物語

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    伊吹さんの物語は、登場人物たちが本当に存在しているような親しみを感じさせる。
    母親に育児放棄された耀子が常夏荘で色々な人々と出会い、たくましく成長していく。
    立海と耀子のその後を読んでみたくなった。

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    2024年05月23日
  • 天の花 なでし子物語

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    龍治の魅力あふれる巻でした。
    『大切な人のために何かをすることを、迷惑だなんて誰も思わない』
    と耀子に真摯に伝える姿に、本当に大事に思っているんだなぁと感じました。耀子と立海が初恋同士だと気づいていても、それでも自分のところにおいでという、それでも好きなんだという龍治と耀子の関係がどうなっていくのか次作が楽しみです。

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    2023年12月22日
  • なでし子物語

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    どこか、現代の話ではないような、あるような、不思議な作品だと思います。没落していく資産家の田舎の豪邸で生活しているゆかりの人々を中心に、不幸な境遇の少女と当主の次男の少年の出会い、成長。続編もあるので、今後どのように物語が進むのか、楽しみです。

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    2023年06月25日
  • 地の星 なでし子物語

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    「なでし子物語」の3冊目。
    前巻から10年経っていて、28歳になった耀子が娘・瀬里とともに龍治と離れて常夏荘で暮らした1年のお話。

    遠藤家は時代の流れの中で凋落し、常夏荘も見る影もなくなってしまった中でパートの仕事に出る燿子。
    かつてなりたいと望んだ自分になれているのかと自問する燿子の姿は、かつて青井先生から教えられた「自立」と「自律」がずっと胸に刻まれ続けていることを示していて、この物語の芯を表す。
    その「自立」と「自律」を目指して燿子がパート先でもがく話は、山あり谷あり一筋縄ではいかない展開に加え、幼い頃互いに遠くから見合っていた由香里との関係が解れていく様が心地良い。
    少ししか描かれな

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    2023年06月17日
  • 天の花 なでし子物語

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    この前読んだ「なでし子物語」の続編。
    前巻から8年経っていて、18歳になった耀子が誰にも告げずに常夏荘を後にするところから始まる物語。

    耀子が思い出すのは、その4年前、久し振りに立海が峰生を訪れた、そして突然やってきた龍治も加わった、その夏の出来事。
    それぞれが複雑な思いを持つ3人が、龍治が暮らすガレージで打ち解けていくでもなく繋がっていく様子がとても良い。
    格好つけていても龍治が立海や耀子を気にかけているのが見え隠れするところが微笑ましくも切ない。
    終盤はドキドキ&驚きの展開だが、龍治の姿は当時の若者だと誰もが憧れたような格好良さ。耀子が龍治を意識していくのはよく分かるが、立海のほうはちょ

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    2023年05月20日
  • 天の花 なでし子物語

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    常夏荘の見えない人間関係に翻弄され、成長した立海と耀子。
    1巻を読み直せばもう少し理解できるかな?
    愛情とは、単純ではない。
    守りたいもの、守るべきものなのかと、切なくなる。

    で、皆美男美女設定なので、ドラマ化とか、映画化とか、期待。

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    2023年02月10日
  • 地の星 なでし子物語

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    もどかしい。
    耀子の生き方、立海、龍治、みんな。
    とりあえずもう1回、1作目、2作目を読まないといろいろ忘れてる…。

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    2023年02月05日
  • なでし子物語

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    時代背景が昔っぽいけど、意外と 自分世代のようで…。不思議な感じの地域感。
    いわゆる立場の違う二人の子供が互いを必要とし、強く生きて行こうとする。
    続きが知りたい。

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    2023年02月05日
  • なでし子物語

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    自立と自律
    自立…顔をあげて生きること。
    自律…美しくいきること。

    「どうして?」ではなく「どうしたら」

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    2022年11月11日
  • なでし子物語

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    伊吹作品を初めて読んだ
    まだまだ自分が寄り添える作家が埋もれていたことに気づかされた
    「どうしたら」良い言葉だ
    伊吹作品他もっと読んでみようと思う

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    2022年09月22日
  • なでし子物語

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    ネタバレ

    透明になりたかった。なんて悲しい言葉。父を亡くし母に置いて行かれた燿子ヨウヨ。愛人の子で身体が弱い立海リユウカ。学校のかわりの青井先生の授業が素晴らしい。自立と自律。どうして、って思いそうになったらどうしたらと言い換える。反省は大事。謙虚であるのも良いこと。だけどその前に自分を信じてやらねば。グズとかのろまとかそんな言葉は心を壊すだけ。たとえ世界中のみんながあなたにそう言っても、自分だけは自分にそう言ってはいけない。温かいおあんさん、おじいちゃんにも支えられハム兄弟もいるし進んでいけるだろう。やらまいか!

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    2022年03月14日
  • なでし子物語

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    ネタバレ

    人は大切にされないことで心が荒み愛されることで回復するということに改めて気づかされた。
    物語が途中で終わった感があるが、続きがあるのだろうだろうか?

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    2022年02月11日
  • なでし子物語

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    境遇の違う子どもたちの成長物語。立海と曜子やりとりが微笑ましい。
    作者は違うが「そして、バトンは渡された」のようにまわりの大人次第で、子どもってこんなに成長できるのかと感じた。
    舞台は天竜川上流地域。自分が浜松市出身だけに、読んでいて一層懐かしい気持ちになった。

    それにしても、伊吹さんの作品はどれも読み終えたあとに何とも言えない温かみが残る。
    伏線未回収っぽいところも多く、決してすべてがきれいに片付いていないが、それもまた味。
    ドリフとか、時代のキーワードを盛り込む巧さは最新作「犬がいた季節」を彷彿とさせた。 ★4.5

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    2021年12月02日
  • なでし子物語

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    ネタバレ

    常夏荘をとりまく人々、しきたり、地域の風習などが
    あまりにも昔のもののように感じていたら、
    1980年とそれほど前ではなかった。
    前時代的な雰囲気と、
    都会から持ち込まれる現代的なものとの違和感を感じた。

    複雑な家庭の事情を持ち、
    子どもたちからはいじめの対象となっている燿子と立海。
    2人が出会い、
    お互いの中に自分の安らげる居場所を見つけていくのが
    ほっとすると同時に、
    この状態がいつまでも続くとは思えないという気持ちで、
    ずっとドキドキしながら読んだ。
    突然の別れは、とても悲しくやりきれなかったが、
    立海のたくましさに救われた。
    次作もあるようだが、2人が再会できているといいなと思った。

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    2021年10月11日
  • なでし子物語

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    「どうして、って思いそうになったら、どうしたら、って言い換えるの」「『どうして』グズなの?この質問に答えは出ない。だけど『どうしたら』グズではなくなるの?この質問には考えれば答えがでる。 答えが浮かばなかったら誰かに相談してもいい」
    自立、かおをあげていきること。
    自律、うつくしくいきること。
    やらまいか。
    あたらしいじぶんを、つくるんだ。

    これは、父親を早くに亡くし、母親が男を作っていなくなってしまったことで、常夏荘に連れてこられた、燿子に、立海の家庭教師・青井がかける言葉だが、いい大人の私にも十分に響く言葉だった。
    それと同時に、子供にかける言葉は本当に大切で、安易に悪い言葉を使ってはい

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    2021年06月15日
  • なでし子物語

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    人物それぞれの物語があって

    じんわり 切なくてあったかくて
    いろんな要素が詰まってる

    方言が似てて「やらまいか」
    私もそうやって自分に
    発破をかけてみようか

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    2021年01月06日