関美穂子のレビュー一覧

  • なでし子物語

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    境遇の違う子どもたちの成長物語。立海と曜子やりとりが微笑ましい。
    作者は違うが「そして、バトンは渡された」のようにまわりの大人次第で、子どもってこんなに成長できるのかと感じた。
    舞台は天竜川上流地域。自分が浜松市出身だけに、読んでいて一層懐かしい気持ちになった。

    それにしても、伊吹さんの作品はどれも読み終えたあとに何とも言えない温かみが残る。
    伏線未回収っぽいところも多く、決してすべてがきれいに片付いていないが、それもまた味。
    ドリフとか、時代のキーワードを盛り込む巧さは最新作「犬がいた季節」を彷彿とさせた。 ★4.5

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    2021年12月02日
  • なでし子物語

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    ネタバレ

    常夏荘をとりまく人々、しきたり、地域の風習などが
    あまりにも昔のもののように感じていたら、
    1980年とそれほど前ではなかった。
    前時代的な雰囲気と、
    都会から持ち込まれる現代的なものとの違和感を感じた。

    複雑な家庭の事情を持ち、
    子どもたちからはいじめの対象となっている燿子と立海。
    2人が出会い、
    お互いの中に自分の安らげる居場所を見つけていくのが
    ほっとすると同時に、
    この状態がいつまでも続くとは思えないという気持ちで、
    ずっとドキドキしながら読んだ。
    突然の別れは、とても悲しくやりきれなかったが、
    立海のたくましさに救われた。
    次作もあるようだが、2人が再会できているといいなと思った。

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    2021年10月11日
  • なでし子物語

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    「どうして、って思いそうになったら、どうしたら、って言い換えるの」「『どうして』グズなの?この質問に答えは出ない。だけど『どうしたら』グズではなくなるの?この質問には考えれば答えがでる。 答えが浮かばなかったら誰かに相談してもいい」
    自立、かおをあげていきること。
    自律、うつくしくいきること。
    やらまいか。
    あたらしいじぶんを、つくるんだ。

    これは、父親を早くに亡くし、母親が男を作っていなくなってしまったことで、常夏荘に連れてこられた、燿子に、立海の家庭教師・青井がかける言葉だが、いい大人の私にも十分に響く言葉だった。
    それと同時に、子供にかける言葉は本当に大切で、安易に悪い言葉を使ってはいけない、と改めて思った。自分をグズだなんて、嫌われる子だなんて、思わせてはいけない。悲しいときに大声で泣けない子にしちゃいけない。

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    2021年06月15日
  • なでし子物語

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    8月-20。4.0点。
    田舎の名家、使用人の孫娘(母親が逃げ、学校でもいじめられていた)、跡取り(身体弱い)、跡取りの兄嫁(兄は死亡、屋敷の管理)の三人の物語。出会い、別れ、成長が詰まった、やさしい物語。

    心に残る、いいお話。跡取り専属の家庭教師がとてもいい味を出していた。

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    2020年09月25日
  • なでし子物語

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    感想
    子供が成長する話。子供を信じて育てることが大事。


    あらすじ
    耀子は母親が蒸発して、小4の頃、峰生の祖父がいる常夏荘に間借りすることになった。照子は夫を早くに亡くし、義父や息子とソリが合わないことから峰生に住んでいたが、義父の再婚でできた次男で小1の立海の面倒を見ることになった。

    耀子と立海は学校でいじめられるも常夏荘で、青井という家庭教師に従い、仲良く勉強する。耀子はグズな自分を卑下するも青井に諌められて心を入れ替える。そのうち耀子も立海も、地元の六田兄弟と仲良くなる。

    耀子は初めてのクリスマス会を立海と友達と楽しむ。しかし、次の日に立海は父親である龍已に無理矢理東京へ連れて行かれる。立海が計画していた耀子の誕生会は常夏荘の面々と照子で準備をして執り行う。立海と耀子は青井を通じて連絡を取り合うのだった。

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    2026年09月27日
  • なでし子物語

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    少し前の時代背景で、それぞれに不遇な人物たちが生活をしている常夏荘。最初は掴みどころがなく読み進めたが、照子の新婚時代の龍一郎との回想あたりから輪郭が見えてきた。だんだんと前向きな気持ちになっていくリュウカとヨウヨの続きを知りたいと思った。

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    2024年05月25日
  • 地の星 なでし子物語

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    正確には3.5かな
    悪くない。文章もあらすじも結末も
    ちゃんとまとまっていて分かりやすい。
    ただ読み始めに感じた恋愛部分が、実際にはほとんどなくて、ちょっと肩透かし
    決して悪い意味ではなく
    いい意味で
    これなしに物語として成立させたのだから
    むしろ立派

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    2024年03月21日
  • なでし子物語

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    いい話なのかもしれないけど、悲しくて、やりきれなくて、苦しかった。そんな簡単に心は戻ってこない。負けない強さも少しの先延ばしにしかならない。この子たちみたいに本当に生きられたら、救われるんだろうな。

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    2022年03月09日
  • なでし子物語

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    ネタバレ

    引き込まれる文章で最後まで読めた。
    面白かった。

    自己肯定感が低い主人公が、友や心ある大人によって、前向きに生きて行こうとするストーリーだ。

    ハイジ、赤毛のアンなどが思い浮かぶエピソード、設定もあり、オマージュ?なのかな?

    時代設定が1980年代だが、もっと昔のような感じがする。どうしてこの設定なんだろう?


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    2021年08月01日