関美穂子のレビュー一覧
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あぁ 良かったなぁ
その心地よい余韻が続く
そして、
その作品がずいぶん前に
世に出されたものであり、
なんと
その続編が出ている
そのことを 知った時には
あぁ また あの「場所」に行くことができる
その思いが また嬉しい
イギリスの児童小説を
専門にしている知人がいるのですが
彼(彼女)たちは 至上のモノは
サトクリフさんであり、フュージョンさんであり
ランサムさん、アトリーさん
むろん それはそれでよいのでしょうが
この「なでしこ物語」の紹介をしても
まず 「日本のものでしょ」と木で鼻をくくったような
表情になり 話が拡がっていかない
本当に残念なことである -
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ネタバレ評判のよい作品なのはわかっていましたが、長く積ん読していて、ようやく読めました。
たくさんの方に読んでほしいと思う反面、あまり広まってほしくないような、世間の垢に触れず大切に大切にしてほしいようなお話でした。
愛を与え合う、愛を育むことは、本当に本当に大切で、だれかに大切に扱われたことは、その後のその人の人生にどんなに強く影響することか。それは、子どもでも、大人でも同じです。
ヨウヨとリュウカ、ずっとずっとこのままがいいです。ようやく子どもでいられるようになった2人なのに、もっとゆっくり子どもの時間を過ごしてほしかった。そうさせてあげたかったです。
続編が2冊出ていますが、私はこのお話だけでい -
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読みながら何度も表紙の絵を眺めました。出逢えて良かった、と思える作品でした。
学校でいじめにあっている四年生の耀子と一年生の立海。友だちがいない二人は、お互い友だちになりたくてもうまく表現できなかったり、またいつもみたいに嫌われたらどうしよう‥‥と、もう一歩が踏み出せなかったり。その気持ちに読んでいて本当に胸が痛くなりました。
立海の家庭教師の青井に耀子も勉強を教わるようになり影響を受けていく。
自立、かおを上げて生きること。
自律、うつくしく生きること、あたらしいじぶんをつくること。
『どうして』と自分を責めずに『どうしたら』と前に進もうとする、世界中のみんなが自分を悪く言っても自分だけ -
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「良かったなぁ」しみじみとそう思える作品。
登場人物3人がそれぞれ自分だけの重荷を抱え周囲の人と関わりながら、少しずつ、静かに前に進んでいく。
読み進める程にどんどん物語に引きこまれていきました。
自分のことをグズでバカで何も出来ないと思い込んでいた不登校の耀子。でも決してグズじゃない。丁寧で言葉にするのに時間がかかるだけ。
青井先生の言葉が優しく心に沁みる。
そんなふうに受けとめて、言葉にするまで待ってあげられる大人が、今いったいどれだけいるだろう。
耀子が青井先生と出会えて本当に良かった。立海と耀子も出会えて良かった。
とても温かい物語。また読み返したい一冊です♪ -
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三人の出会いがそれぞれの人生を少しずつ動かしていく温かい物語。登場人物の視点に移りながらの展開。
それぞれ重荷を抱え周囲の人と関わりながら、少しずつ、静かに前に進んでいく。
読み進める程にどんどん物語に引き込まれていきました。クスッと笑えて面白くて、子供の頃の懐かしい感覚を思い出しました。そして心もほっこり。
自分のことをグズでバカで何も出来ないと思いこんでいた耀子に、青井先生がかけた言葉が優しく心に沁みる。
耀子が青井先生と出会えて本当に良かった。立海も耀子と出会えて良かった。
とても温かい物語。
良かったなぁ。しみじみとそう思える作品でした♪また読み返したい一冊。
『自立、かおをあげ -
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伊吹有喜さんの新刊“常夏荘物語”が、シリーズものだと知って“なでし子物語”から読むことに。
序盤、物語になかなか入っていくことができなくて時間がかかりました。中盤から青井先生や照子、千恵や耀子のおじいちゃん他 皆 温かくて…涙が…
境遇が違うけれど耀子と立海、これからどんな成長を辿っていくのか楽しみです❗
ーーー印象に残ったーーー
•自立、かおをあげていきること。
自律、うつくしくいきること。
あたらしいじぶんを、つくること。p112
•『どうして、って思いそうになったら、どうしたらって言い換えるの』p376
•『どうして』と自分を責めない。『どうしたら』と前に進もうとする。やっぱりそれ -
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ネタバレ間宮耀子
龍一郎の秘書をしていた間宮裕一の娘。母が出て行き、父のふるさと峰生に預けられる。
耀子の母
男と一緒に逃げた。
遠藤照子
家の跡継ぎだった夫、龍一郎を亡くした。
龍一郎
病弱で三十七歳で亡くなる。
遠藤龍巳
遠藤家の本家の当主。親父様。若い愛人との間に次男・立海をもうけた。
龍治
照子の息子。大学生。
間宮裕一
浜松の進学校に学び、遠藤家の援助を受けて一橋大学に進学した。卒業後は遠藤家の地所を管理する会社に入り、龍一郎の秘書の一人だった。龍一郎亡き後に会社を辞め、その数年後に亡くなった。
立海
龍一郎と同様に病弱。
間宮勇吉
遠藤家の山の管理をしていた耀子の祖父。