須田慎一郎のレビュー一覧

  • 日銀 利上げの衝撃

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    タイトルには利上げの衝撃とあるが、実際には気鋭の4人の論客が日銀の出口戦略について語る。毀誉褒貶相半ばするアベノミクスについての評価は分かれているものの、当面緩和を継続した上で徐々に金利引き上げに踏み切るべきという点については基本的に意見が一致する。

    この本の良いところは、玄人向けに見えて実は素人にもわかるようにかなり平易に書かれている点だと思う。例えば金利と債券価格の関係等についても説明を割愛しない。生きた経済学を学びたいなら、小難しい教科書に加えて一冊手元に置いておいてもいいのではと思うくらい。

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    2023年05月13日
  • 下流喰い ――消費者金融の実態

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    人生生きる上で金融に学ばなくてはならない。特にサラ金の実態については絶対に知るべきだ。そして、ダメ、ゼッタイ。これはドラッグだけじゃない。キャッシングという行為に対しても言えることであることを実感するだろう。

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    2009年10月04日
  • 自民党財務省政権 崩壊への最終宣告 「増税脳」の呪縛を解く

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    日本のディープステート財務省。解体するべき。オールドメディアの偏向情報にも辟易する。ネットの情報を見ないと、事実がわからなくなっている。テレビのニュースは信用しない。

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    2025年09月18日
  • コロナ後の日本経済

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    コロナによる日本経済の今後をリーマンショックとも比較しながら分析した著書。飲食店といった直接的な影響を受けている現場から金融業界の動き、米中新冷戦の影響といった多角的な側面からの分析があり、新書ながら深く説得力のある本。

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    2021年01月01日
  • 「階級格差」時代の資産防衛術

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    ネタバレ

    著者はジャーナリスト、須田慎一郎氏。

    フィールドワークの幅は広く、本書でもセレブ地帯から大阪西成の釜ヶ崎地区まで人々の生活を対比しながら、危険な金融・投資商品に警鐘をならしつつ、家計を守る資産運用を勧めている。

    ポイントは以下3点。
    ①年金は老後の生活を支えるベストな商品。
    ②銀行はかつての銀行とは違う。銀行自身の利益を優先する。銀行が勧めるからといって、信用してはいけない(投資型年金商品、不動産投資など)。
    ③債券投資、とりわけ米国債投資が最も望ましい資産運用。

    これだけだと面白みの無いアドバイスになるが、アパート投資の失敗例や旧三菱銀行の変額保険問題などを交えて、”うまい話は無い”と

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    2018年09月12日
  • 下流喰い ――消費者金融の実態

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    世帯調査(貯蓄ゼロと回答が全体の23.8%、生活保護世帯が100万世帯を突破 2005) 自己破産件数(2005年は184000人を上回った) フォーブス(日本の富豪リストにサラ金経営者が含まれていた) ロールオーバー 福田吉孝(アイフルの創業者。「銀行を買収したい」と発言) 貸金業規制法と出資法の一部改正法(ヤミ金規制法) アイフル被害対策全国会議 全国信用情報センター連合会 三件規制(原則として他社利用は三社以内までとすること) クレサラ被協連 グレーゾーン(種と利息制限法の間に立っあるもの) みなし弁済規定 テラネット(全情報連とは別のデータベース組織) 護送船団方式 ゼロ金利政策(デフ

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    2014年09月12日
  • 下流喰い ――消費者金融の実態

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    ネタバレ

    かねてから、この業界のキャンペーンCMコピー「ストップ借り過ぎ」には非常に違和感を覚えていたが、本書を読んでその意を強くした。「営業努力」という名の押し貸しにはまさに「ストップ貸し過ぎ」のコピーがふさわしい。
    「ご利用は計画的に」の一言で全てを押し切ろうとする業界の独善はさすがに金融庁をはじめとする当局の怒りを買い、グレーゾーン金利の撤廃という事態にまで発展したが、忘れてならないのは提携や買収により巧みにこの分野に進出したメガバンクの理念なき経営体質である。本書で描かれる下流消費者~闇金融~大手消費者金融と連なる食物連鎖ピラミッドの頂点が、今や空前の利益を稼ぎ出しながら法人税すら納めない彼らメ

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    2013年12月22日
  • 下流喰い ――消費者金融の実態

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    読んだあと、憂鬱になるような消費者金融の手口。多重債務者は個人の問題でなく、カモにするため多重債務者が作られ、絞るだけ絞った後は...。いやはやなんとも。

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    2013年10月16日
  • 銀行員諸君!

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    [ 内容 ]
    二〇〇三年三月、みずほ銀行築地支店長を最後に、作家・江上剛は二十六年間の銀行員生活にピリオドを打った。
    なぜ、彼は愛する銀行を志半ばで辞めなければならなかったのか―。
    信頼するジャーナリスト須田慎一郎とともに、入行からの銀行員生活を振り返りながら、銀行の過去を検証し、今後のあるべき姿を探る。
    銀行の現実を知り尽くした二人による異色の銀行論。

    [ 目次 ]
    第1章 金は簡単には貸さなかった―江上剛、銀行に就職する(成り行きで第一勧銀へ;女子行員とのつきあい ほか)
    第2章 全ては六行で決めていた―江上剛、本店に勤務する(一回目の選別;全銀協の仕事 ほか)
    第3章 みんな呪縛をかけ

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    2011年05月23日
  • 下流喰い ――消費者金融の実態

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    ヤミ金の本質は業界間での客のキャッチボールやらババ抜きらしいようで、だいぶとんでもない。
    満足度7

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    2011年04月21日
  • 下流喰い ――消費者金融の実態

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    若干借り手の立場に立ちすぎではありますが、
    知識としてはかなり有用かと思います。
    この本を読んで、
    「サラ金なんて使わない」と感じられたらいいんじゃないですかね。

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    2009年10月04日
  • 下流喰い ――消費者金融の実態

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    全く知らない世界が描かれていました。
    読書の動機は、いわゆるBOPを理解する前に・・・とかそんなレベルだったのですが、
    読書後はものすんごい疲労感に襲われました。

    今では武富士やアイフル、プロミスやアコムなど大手消費者金融が悪に見えて仕方ありません。
    これまで悪いイメージがなかったのは、CM効果なんでしょうか。
    そう考えると、コマーシャルやメディアのパワーって絶大やな。

    実際、極悪非道なことをしている(とこの本では説明されている)彼らですが、
    貧困層やお金に困っている人たちを救っているのも、またひとつの事実。
    大阪府橋本知事が、多重債務者向けに対策協議会を立ち上げましたが、
    その背景にはこ

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    2009年10月04日
  • 下流喰い ――消費者金融の実態

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    著者の広範な知見と精力的な取材で、大手消費者金融といわゆるヤミ金に二分化が進む消費者金融業界の闇を鋭くエグる一冊。生々しい事例としてヤミ金のおそるべき手口、規模、背景が描かれる様は圧巻で、思わず引き擦り込まれる面白さ。自分には関係の無い世界と思いがちだが、実は皮一枚へだてた向こう側に過ぎないという事実を思い知らされる。アイフルやプロミスからお金を借りる前に、必読の一冊。

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    2012年10月20日
  • 下流喰い ――消費者金融の実態

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    ★消費者金融は一歩踏み出すとまっ逆さま★融資枠を押し付けてさらに借りられますよと言われると、確かに借り手は借金なのか貯金なのか判然としなくなるだろう。年利29.2%ならいくら返しても元本が減ることが少なく、まさに著者の言う通りサラ金は「悪魔的ビジネスモデル」。調達コストを抑えられる大手か、非合法なほど高利な闇金へ二極化していると指摘する。上限金利を下げると借りられなくなる人が増えかえって闇金問題が広がるという業界のいい分に対しては、それ以前にすでに大手のビジネスモデルが闇金への入り口となっていると述べ、とても納得した。弱者を絞り尽くす意味で、題名はすばらしく当を得ている。

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    2009年10月07日
  • 下流喰い ――消費者金融の実態

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    「どうする?アイフルー♪」なんていってる場合じゃない!ということを気付かせてくれる本。サラ金が丸儲けする仕組みの解説が詳しい。喰われる側・喰う側の現場のルポルタージュも参考になる。

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    2009年10月04日
  • 自民党財務省政権 崩壊への最終宣告 「増税脳」の呪縛を解く

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    高橋氏の本は今までに40冊以上読んでいます、今回は高橋氏の最新本です。内容は今までの著作に書かれていた内容と重複している部分も多いですが、大事なポイントなのでこの本で復習させてもらいました。日本の官僚機構のエリートである財務省が日本の行先を決めているようですね、それに争おうとした総理は今まで数名のようで、殆どの方は全てお膳立てしてくれる財務省に従っているようです。

    これをヨシとしなかった高橋氏は立派だと思いますが、彼ほどの能力を持っていなければ独自路線を貫くのは難しいのだともわかりました、社会人生活を30年以上経験した者として。日本の本当の姿を具体的な数字で示してくれ続けている高橋氏の発信す

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    2025年09月01日
  • なぜカリスマ経営者は「犯罪者」にされたのか?

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    うわ面白くねえ!検察がこんな事件を手掛けてきましたよこんな思惑があったと思いますよって書いてあるだけ。昔話ばっか。で、なんなの?検察や特捜部は正義ではない、って結論?内容の信憑性とか以前に本の書き方が与太話レベルなんだよ。力ある調査報道とかに比べると内容がスカスカでほとんど何も得られなかったしジャーナリズムの醍醐味も感じなかった。へえってなる面白い点もあったけど、どちらかと言うと何々のスケープゴートに誰々が逮捕されたとか陰謀論に近くない?この須田って人ジャーナリストとか言ってYouTubeとかで見かけるから読んでみたら完全に損した。

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    2025年02月01日
  • 「階級格差」時代の資産防衛術

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    手数料がかかる銀行のホストコンピュータ型決済が、手数料0の仮想通貨のブロックチェーン型決済にいずれとってかわられる。
    10年前よりも所得や収入がダウンしている。自動車、電気、機械産業の制度疲労。
    一億総活躍社会=一億総労働社会。
    仮想通貨やアリペイ、ラインペイの台頭により、銀行に集中していた購買履歴が穴あき状態になる。楽天は携帯だけでなく決済プラットフォームを目指している。
    不動産投資はリスクが高い。
    貯蓄社会から資産運用社会へ。自己責任。
    年金は高利回り商品。スキルアップ=給料アップは幻想となった。日本全体が居心地のいいスラム地域となる。海外からは日本に出稼ぎ労働者が多くきているが、地盤沈下

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    2019年07月07日
  • 下流喰い ――消費者金融の実態

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    金融会社が都合の良い債務者に狙いを定めてお金を搾取する実態が生々しく書かれていた。金融会社からしてみれば商売だから仕方ないのかもしれないが、やるせない気持ちになった。もしローンなどを組む時も、金融会社のいいなりにならず金利計算などは自分できちんとすることが重要だと感じた。

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    2018年01月14日
  • 内需衰退 百貨店、総合スーパー、ファミレスが日本から消え去る日

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    2011年の本。ここで持ち上げられているマクドナルドの衰退ぶりを見るにつけ、本書に書かれている内容の信憑性が怪しくなるのはさておき、人口減少による百貨店をはじめとする流通業界の凋落は年々、深刻になる。つい最近、そごう西武は地方2店舗の閉鎖を決定したばかり。このグループのことをミレニアムなんて呼んでいたことでさえ懐かしい。

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    2016年08月05日