須田慎一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
サラ金は2000−2006年の日本を象徴する悪である。2000年頃からサラ金の貸し出し量は急激に増加した。これは、竹中・宮内(オリックス)の規制緩和が影響している可能性が大きい。それがどのような物であったか実証的な検証を誰かがして欲しいものである。本書は、上の構造についての疑問に答える本では無い。だが、サラ金・ヤミ金の悪徳ぶりが十分描かれている。知り合いにサラ金の利用者がいたなら勧めたい本である。
サラ金は、2%以下の低金利で資金を調達し29%の高金利により、2割の貸し倒れがあっても儲かる仕組みである。「20代低所得」をターゲットとし、債務者に少しずつ借り増しさせ、完済の不可能な多重債 -
Posted by 読むコレ
すごく生々しい話で読み応えがあった。インタビュー形式であるため、金融腐食列島のさらに上をいくリアルさであった。
銀行員諸君!に続く言葉は、異端であれ!ということだ。会社にしがみつくだけの後ろ向きなサラリーマンではなく、他者でも通用する前向きなサラリーマンになれ(自分はそうであったように)、といっている。ただ、同時に愛社精神は必要だし、ここにいた証を残すくらいの気概は持たねばならないとも読めた。
銀行に限らず、業種ごとの専門性が高い方が社内で重宝がられるし、仕事もやりやすい。しかし、それだけではどうしても視野が狭くなる。今の仕事が他業種や一般常識に照らしてどう見えるのか、という視点は大切だと