佐藤由美子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ啓発本としては、期待値を大きく上回りました。コーチングの知人(有名な作家の編集者の経験も有り)から紹介された書籍です。哲学的な解説はなく、シンプルで実践しやすい内容です。
著者のプロフィールを調べた所、数千円で北海道を飛び出し、新聞配達生活を5年間もしていた経歴があり…10秒スイッチの重みを感じました。
~メモ~
▪️「いま」の自分の気持ちに気付く
・「 世間の常識」や「他人の基準」を捨てる。
・自分がどうなりたかが明確な人ほど、何が必要なのかが分かるので、必要な行動を取ることができる。
・「いま」何を感じているのか。何を考えたのか。「意識して言葉にすること」が大事。感じたこと、ちゃんと -
Posted by ブクログ
・家族が「もう心の準備はできてるよ。逝ってもいいよ」と伝えると、人は意外とすぐ逝くものだ。
・聴覚は最後まで残る感覚だ。だから、家族の方には患者さんがどんな状態でも話しかけてあげて欲しい。本人は必ずやあなたの言葉を待っている。
・人は死ぬ時この世で手に入れたものは持っていけない。死んだ後に残るのは、自分が他人に与えたものだ。
祖母のお葬式の翌日、この本を手に取った奇跡。
祖母からたくさんのものをもらった。それを会場にいるみんなに共有できた。
・「成功することに惑わされてはいけないよ。幸せになって」
・グリーフとは、大切な人を失った時に起こる身体上、精神上の変化を表す。
ーそうか、これ -
Posted by ブクログ
あなたは2011年の今日何をしていたか覚えているだろうか?おそらく思い出せないだろう。でも、2011年3月11日の記憶はあるはずだ。
戦争経験者が80代90代になっても戦争の時のことを覚えているのはこれと同じだという。
人はそれらを人生の最期に必ず振り返る。
Taking it day by day. 一日一日を乗り越えてゆく。
I'm ready to go home. 旅立つ準備は出来ている。
この先、この言葉を頼りにすることは思わしくない。
でも人は必ずそう言う場面に出くわす。
2021年の最後にこの本に出会えたことを幸せに思う。 -
Posted by ブクログ
素晴らしい本だった。
日本人である著者が、音楽療法士としてアメリカで活動する中で出会う人々から聞いた「戦争」についての話を様々な角度から教えてくれる。
この第二次世界大戦は、国も立場もバラバラな人たちひとりひとりの心に、人ひとりでは到底抱えきれないほどの大きな影を落としたことが改めてわかる。
その大きすぎる記憶を心の中に押し込めてここまで生きてこられたことが、どれほど大変なことかは想像はできても本当の意味で理解することはできないだろう。
それでもここに書かれた人はほんの一部でしかない。戦時中に生きていた、なんの力も持たない国民は、皆このようにして今の時代まで生きてきたことを忘れてはいけ -
Posted by ブクログ
音楽療法士としてアメリカのホスピスで働いていた著者の、戦争当事者、ホロコースト当事者であった患者との対話の記録であり、患者たちが最後に言い残しておきたい、言い残さざるを得ない記憶についての考察。
彼らも私たちも人間なのだと、読み始めたら止まらなくなった。最近では頭でっかちに歴史が修正されていて当事者の声が蔑ろにされがちだけど、政治的意義は政治が、経験談は当事者や当事者と直接話した人がそれぞれに次世代に受け継ぐべきだと、この本を通し、思いをより強くさせられた。
また患者たちがこの世を去る直前にそれぞれに印象的な言葉を残していくが、それぞれの矜持がある。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ10秒スイッチ→10秒で2個ぐらいは褒められる。
シンクロリ~ン
■Lesson 1 いまの自分の気持ちに気づく
・自分の気持ちが理解できていないと、○○したいに気づかない→シンクロできない
・自分を理解できないと人にも理解してもらえない
・気づいた自分の気持ちを打ち消さない事!(私には無理。仕事があるからできない)
■Lesson 2 自分に自信が持てないとき
・「褒める」の定義を広げる/OKのハードルを下げる。なんでもすごい!
(会社に毎日通ってすごい。人の話をちゃんと聞いてすごい。自分にもできそうと感じている、OK
イライラしている自分に気付いた。すごい。シンクロリ~ン
一歩 -
Posted by ブクログ
魔法のことについて知りたくて読書。
同じフォレスト出版ということもあるかもしれないが、師匠の考え方に近い(もしかするとづながっているのかも)。
プラス思考、ポジティブシンキング押しは多くの日本人には合わない。だから実現しない人も多い。
現実を知り、認めて、外ではなく自分の中から答えを探す。魔法の言葉とは自分の心の声を書き出したもの。
自己客観視や自己分析を積み重ねることが基礎として必要で。その基礎があって初めて次のステップへ進める。
まだ取り組んでいないが、後半は実践的なワークがある。ぜひワークもやってみたいと思う。
読書時間:約30分 -
Posted by ブクログ
音楽療法士の佐藤由美子さんが、音楽療法を通じて出会った患者さんの10編のエピソードがつまっています。
死を間近にした患者さん。
もう手を動かす力や目を開ける力もなく、話すことだって難しい。でも、聴覚だけは最期まで残る。
私だったら、人生の最期に何を聴きたいだろうか…と考えさせられました。
音楽には、様々な力があると思います。
落ち込んでいる時、悩んでいる時に元気にさせてくれたり、癒されたり、色々考えさせられたり…
まだまだ音楽療法士は、少ないと思います。私も最近知りました。
音楽の力をもっと医療の場に広めていけたらいいと思います。
今生きている自分の人生。改めて振り返ってみたいと思えました。 -
Posted by ブクログ
アメリカで音楽療法士として働いていた著者が出会った人たちのエピソードを綴った手記。
やわらかく読みやすく、そして重い。
個人の経験を通した戦争と集合的記憶の話。
著者が働き始めたのは2002年だから当時の高齢者は戦争をしっかり覚えている人たちだ。
なかには日本人である著者をみて日本との戦争を想起する人もいる。
日本兵を殺したアメリカ兵、戦友を殺されたアメリカ兵、原爆開発にかかわったことに苦しむ科学者。
ホロコーストを生き延びたユダヤ人、目撃したドイツ系アメリカ兵、ヒトラーユーゲントだったドイツ兵。
日本の占領と中国の政変で故郷に帰れなくなった中国人、満州で日本人による暴虐をみた引揚者、南方