【感想・ネタバレ】ラスト・ソング 人生の最期に聴く音楽のレビュー

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Posted by ブクログ


・家族が「もう心の準備はできてるよ。逝ってもいいよ」と伝えると、人は意外とすぐ逝くものだ。

・聴覚は最後まで残る感覚だ。だから、家族の方には患者さんがどんな状態でも話しかけてあげて欲しい。本人は必ずやあなたの言葉を待っている。

・人は死ぬ時この世で手に入れたものは持っていけない。死んだ後に残るのは、自分が他人に与えたものだ。
祖母のお葬式の翌日、この本を手に取った奇跡。
祖母からたくさんのものをもらった。それを会場にいるみんなに共有できた。

・「成功することに惑わされてはいけないよ。幸せになって」

・グリーフとは、大切な人を失った時に起こる身体上、精神上の変化を表す。
ーそうか、これは祖母を失ったグリーフなんだ。。

・愛することができる子どもなら悲しむことだってできる。子どもたちが安心して死やグリーフについて質問できる環境を。亡くなった人達は私の愛する人達。私は喜んでその大人の役目を果たそう。

・この本の前は「羊は安らかに草を食み」宇佐美まこと著を読んでいた。その中の、まあさんと本書の時子さんがあまりに重なった。
そして、時子さんに歌った歌…「浜辺の歌」は私の祖母の歌だ。そして「故郷」は祖父の歌だ。涙が溢れた。

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2022年06月17日

Posted by ブクログ

ホスピスで働く音楽療法士の著者による実話。

様々な患者の最期にまつわるストーリをつづっている。

音楽は時に、アルツハイマーや認知症などの人にも
かつての自分を思い起こす力がある。

忘れていた娘の名前を呼んだり、脳梗塞の人が一言ではあるが言葉を発したり。

その患者が音楽療法に適するか否かの見極めもするそう。
言われてみれば当たり前かもしれないが、すべての患者が対象とは限らないことを知った。

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2016年02月19日

Posted by ブクログ

音楽療法士の佐藤由美子さんが、音楽療法を通じて出会った患者さんの10編のエピソードがつまっています。

死を間近にした患者さん。
もう手を動かす力や目を開ける力もなく、話すことだって難しい。でも、聴覚だけは最期まで残る。
私だったら、人生の最期に何を聴きたいだろうか…と考えさせられました。
音楽には、様々な力があると思います。
落ち込んでいる時、悩んでいる時に元気にさせてくれたり、癒されたり、色々考えさせられたり…
まだまだ音楽療法士は、少ないと思います。私も最近知りました。
音楽の力をもっと医療の場に広めていけたらいいと思います。
今生きている自分の人生。改めて振り返ってみたいと思えました。
病院やホスピスで働く人々に限らず
一般の方にも読んでもらいたい本でした。

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2015年08月25日

Posted by ブクログ

某所読書会課題図書: 音楽療法士として活動するユミが担当した方々が、どのような形で死を迎えたかを記載した短編が10.音楽の力が死に直面した人の心を揺さぶることを実感できる.どのエピソードも素晴らしかったが、高校生のライアンと中学生のジョンを残して旅立つことになったハナにライアンの卒業式を企画する話が良かった.コーディネーターからのリクエストで、自分の葬儀で流してほしい音楽を選ぶことになっていたので、ベートーヴェンの交響曲第三番≪英雄≫の第二楽章 葬送行進曲を指定した.

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2022年12月02日

Posted by ブクログ

尊いお仕事だなぁと思う。強く、優しくなければできない。今度生まれ変わったら、音楽療法士になりたいと思った。

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2020年11月21日

Posted by ブクログ

アメリカで音楽療法士をしていた著者か出逢った10人の患者さんのお話。
じんわり目頭が熱くなる。

きっとシンプルな伴奏に透明感のある素直な音程の歌を聴かせてたのだろうなと、音楽を聴くように読めました。
そしてお話に寄り添うようなシンプルな挿絵も素敵。


人は死ぬとき、自分がこの世で手に入れたものを持っていくことはできない。死んだ後に残るのは、自分が他人に与えたものだけだ。
このフレーズが特に印象に残った。

私が死を覚悟した時に聞きたい曲は何かな。

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2015年03月08日

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