志村幸雄のレビュー一覧
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世界を制した「日本的技術発想」
日本人が知らない日本の強み
ブルーバックス B1622
著:志村 幸雄
紙版
太古から技術大国であったニッポンはいまも健在であることということを誇る一冊
技術とモノづくりに関する、日本人が意識していない日本人を語る
こういう本なら、いくつかあってもよいと感じました
読んでいて、自分が日本人であることを誇ることが出来る内容でした
気になったのは、以下です
・本丸の技術要因はしっかりしていても、それを取り巻く、非技術要因にむしろ、問題が多い
・技術とは、いうなれば、アイデアや着想を、もの、に転換する方法論である
・伝える機能を超えた使う機能:日本 -
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750
志村幸雄
1935年北海道生まれ。技術ジャーナリスト。工業調査会相談役。早稲田大学教育学部卒業。工業調査会で半導体技術専門誌の編集に携わったのち、同社取締役編集部長、専務、社長、会長を経て2008年より現職。この間、産業技術審議会専門委員など政府委員、学協会役員を歴任。また早稲田大学理工学部、麗澤大学国際経済学部、名古屋大学経済学部の非常勤講師を歴任、現在は金沢大学共通教育機構で「ベンチャービジネス論」を講じる
第3章 ピカソとモネの作品を識別するハト
第4章 イヌとの対話を実現した犬語翻訳機「バウリンガル」
第5章 兼六園の銅像がハトに嫌われる理由の化学的考察
第6章 人 -
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[ 内容 ]
日本が「ものづくり大国」となったのは、決して「手先が器用で勤勉だから」だけではない。
独自の「技術」を生んだのは、どの国にも真似できない独自の「発想」であり、それを培った「文化」だった。
「ものまね大国」と批判するだけでは見えてこない、オリジナリティあふれる発想がなぜ生まれ、どう技術に生かされているのかを検証し、これからの日本が進むべき針路を見出す。
[ 目次 ]
第1章 日本的技術発想の突破力?携帯電話の事例研究
第2章 「発明」と「商品化」のあいだ
第3章 ものづくりに宿る「軽薄短小」技術
第4章 からくりをロボットに変える「合わせ技」
第5章 模倣を超える「工夫力」と「考 -
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<目次>
第1部 「笑う科学」の奇抜な司祭者
第1章 この特異なイグ・ノーベル賞
第2章 イグ・ノーベル賞に見る「パロディ性」と「科学性」
第2部 イグ・ノーベル賞大国を築いた日本人受賞者
第3章 ピカソとモネの作品を識別するハト
第4章 犬との対話を実現した犬語翻訳機「バウリンガル」
第5章 兼六園の銅像がハトに嫌われる理由の化学的考察
第6章 人々が互いに寛容になることを教えたカラオケ発明
第7章 バニラの芳香成分「バニリン」を牛糞から抽出
第8章 粘菌による迷路の最短経路の解法
第3部 「笑う科学」に未来あれ
第9章 イグ・ノーベル賞獲得のための実 -
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ネタバレイグ・ノーベル賞のことって知っているようでちっとも知らない。そんな賞かなと思うんだけど、それをもう少しだけ詳しく知ることができる本。
内容的に硬めではあるけど、イグ・ノーベル賞の性質もあり、非常に楽しく読み進めることができる。
一つだけ気になったのは、最後の受賞して欲しい科学者の話かな。この内容は、単なる作者の主観を紹介しているだけなので、個人的に不要だと思う。
そんなことはさておき、発刊後も毎年日本人受賞者が現れていることを考えると、本賞と日本人の相性は非常に良いのでは? これからも面白い研究を知ることができれば楽しそうだよね。と思わせてくれる一冊である。 -
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理科音痴の私でも、興味深く読めました。理科音痴だからこそ楽しめたというか。
イグ・ノーベル賞の存在は、バウリンガルが受賞したのをきっかけに知ったのですが、その当時は、バウリンガルがおもちゃだというのと、ノーベル賞のパロディだというので、何じゃそらーwwwと思っていたのですが。
良いとか悪いとか、役に立つ、立たないではなく、「まず人を笑わせ、そして考えさせる」、「真似が出来ない、またするべきでない」科学について真面目に笑わせる賞です。科学に大事なのは権威ではないという点でも、笑えると思います。
バウリンガル以外の日本人受賞者も紹介されてましたが、「バニラの芳香成分『バニリン』を牛糞から -
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イグ・ノーベル賞について書かれた本。
おれはこの本を読むまでイグ・ノーベル賞って名前は知ってたけど、実際にどんなものかは知らなかった。
イグ・ノーベル賞とは、ノーベル賞のパロディーとして生まれた賞。選考基準は「まず人を笑わせ、そして考えさせる」こと。この基準からもわかるように、ユーモアに満ち溢れてる。
過去の受賞研究が「落下するバタートーストの力学的分析」「ハトによるピカソとモネの作品の識別」「性交中の男女の生殖器と性的に興奮した女性のMRI撮影」とかだからね。
でも、それぞれの研究が、取っ掛かりは奇妙キテレツで、なんでそんなこと調べるのかわからんようなものなんだけど、その成果はなにかに応用で -
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[ 内容 ]
エジソンは白熱電球の25番目の発明者!?
ワットは単なる改良家!?
アークライトは発明の盗人!?
技術開発史を彩る発明者たちの本家争い。
[ 目次 ]
序章 なぜ発明者の特定がむずかしいのか
第1章 発明か改良かをめぐる攻防
第2章 特許裁判が分けた明暗
第3章 巨人の影に泣いた男たち
第4章 国の威信をかけた先陣争い
第5章 並び立つ発明者
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部 -
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ネタバレ素材自体が面白いので面白くないわけがない。
とはいえ、第一章と二章のイグノーベル賞の歴史背景や運営実態などはもっとコンパクトにまとめて、さらに具体的な受賞例に紙幅をさいてほしいかった。
日本人の受賞者が多いのでも有名なイグノーベル賞は真面目な研究の裏に潜む、意外性、パロディ性、バカバカしさにフォーカスした「笑える科学賞」です。
では、面白かった内容を挙げていきます。
まず、受賞者の受賞スピーチは60秒以内と決まっており、超えるとステージ脇の8歳の少女(Miss Sweetie Poo)が「Please stop.I’m bored.もうやめて、飽きちゃった」と繰り返し発言する。
以下は、日本人 -
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志村幸雄(1935~2020年)氏は、早大教育学部卒、(株)工業調査会で半導体技術専門誌の編集に携わった後、社長、会長などを歴任。また、産業技術審議会専門委員など政府委員、自然科学書協会理事長など学協会役員、早大、麗澤大学、名大などで非常勤講師を務めた。
私は、「イグ・ノーベル賞」のことをいつ、どのようにして知ったのかは覚えていないのだが、少し前に、英国人のトーマス・トウェイツ氏が、2016年の「イグ・ノーベル生物学賞」を受賞した、四足歩行できる人工装具を使ってヤギになりきる「GoatMan Project」について書いた『人間をお休みしてヤギになってみた結果』を読んでいたところで、偶々本書を -
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ハトはピカソとモネの絵を識別することが、、、できる。
犬に寄生するノミは猫に寄生するノミよりも高く飛ぶ。
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役に立たない学問を称して、「木の葉学問」と呼ぶ向きがある。字義どおりに解釈して、木の葉がひらひらと舞い落ちるのを研究しても何の役にも立たないというのだ。
しかし、決定論的カオスの研究で知られるエドワード・ローレンツ博士は、まったく逆の見方をする。博士は、1991年、京都賞受賞のため来日した際、紅葉が燃える京都・嵐山を目の当たりにして、「石が落ちればニュートンの古典力学の法則、木の葉がひらひら舞い落ちればカオス」と名言を吐いた。
博士は以前、自らの論文