佐藤洋一郎のレビュー一覧
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パスタに蕎麦、うどんにそうめん、ラーメン、冷麦。麺類も大好き
だけれど、1日1回は口にしないと落ち着かないのがご飯である。
炊きたてご飯の香りは幸せである。最後の晩餐なら、最高の
日本米で作ったおにぎりを食べたいっ!あ…涎が。
でも、日本で食べられているお米だけが米ではない。世界には
いろんなお米があって、いろんな食べ方をされている。それを
ジュニア向けに書いたのが本書。
ジャポニカ米とインディカ米の名付け親って日本人だったのね。
そんなことも知らずに毎日、モリモリとご飯を食べてました。
すいません。
冷夏でお米が不作だった時、外国産の米がまずいやらなんやら
と話題になったが、そもそも -
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稲の起源を追い求め、30年にわたって海外調査を続ける筆者が書いた紀行文。
地理学や遺伝子学などを通して様々な考察が上がるが未だ結論は出ていないらしい。
結論は出てないにしろ好きなことを追い求める姿勢が羨ましく感じました。
日本の稲はなるべく低く、多収量な品種が好まれ、それが当たり前です。
しかし世界の棚田では敢えて稲の脱粒性が高い品種でそれが持続している場所もあり、肥料や機械、場所の問題と戦っていることを知りました。
いろんな品種を蒔き、成長がまばらで収穫時期が違うことが1日の労働を抑えたりなど、モノは考えようでいかにその環境で暮らすかという思想は今の消費社会より健全だと感じます。
稲も人もモ -
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ざっくりした感想は、ホモサピエンス全史を食に絞って書いたような本だな、というもの。社会の授業中に資料集を眺めまくり、民博に喜び勇んで行くタイプなので個人的には好き。
ユーラシア大陸の食事情がどのように発展していったのか、風土や周りとの関係がどのように影響を与えていったのかを紹介しつつ述べられていた。
個人的に印象強かったのは
・インド人がベジタリアンなのは人口密度が昔から高めだったため、環境負荷のかかる肉食を避けようとしたためでは。宗教の戒律は後付けでうまれたのでは
・モンスーン気候の東アジアでは稲を育てつつ周辺の野生動物(主に魚)を食べていたため、自然崇拝や多神教、天然物をありがたがる心 -
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この途方もない地球の歴史と、途方もない人間の欲求
狩猟採集、農耕、牧畜(遊牧)の起こりや、各々のふしぎな相互関係に触れつつ、
この地球のとても複雑な自然史と文化の要約を通して、人間の営みを省みる1冊です。
「世界の食文化についての雑学」くらいカジュアルな内容でないと私の頭では理解できないんじゃないかと心配でしたが、興味を失うことなく完読できました。
子供のころに保健の授業で習ったタンパク質や糖質の話と、社会科で習った地理学や風土、歴史で学んだ文化文明がごく自然につながることに感動し、今になって知る喜びを感じました。でも本来その繋がりは当たり前のことなんだよな〜と思い、若い頃もっと勉強に興 -
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<目次>
第1章 人類の食、日本人の食
第2章 こんなにもある和食材
第3章 東と西の和食文化
第4章 都会と田舎の食
第5章 江戸と上方~都市部の食
第6章 二つの海~日本海と太平洋
第7章 海と里と山~里海・里地・里山
第8章 武家・貴族・商人の食
第9章 はしっこの和食
終章 いくつもの「和食」を未来へ
<内容>
そんなに目新しいことはなかった気がするが、細長い、歴史も長い日本の食をうまく分類、分析しているのではないか?武士や商人の食を示してるのは斬新。「○○料理」は、ここ最近の呼び方であり、地域でもっと素晴らしい料理があったことを知る。 -
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考えるテーマの中心は「多様性」「実際にかかっているコスト」「絶対安全などない」といったところ。食の安心安全についてやたらと感情に訴えかけるだけの本とは違い、発信者の都合で出してないだけの情報の部分も良く考えた上で、最終的には各人が自己責任で判断すべきだ、ということを分かりやすく啓蒙している。東日本大震災の翌年に書かれている本で、各種専門家が「想定外」と軽々しく言うことに関しては「考えることと責任を放棄している」と手厳しく批判している。
「食の多様性」を守ることの大切さを改めて考えさせられる。文化を継承する大切さだけではない。近代でも欧州でジャガイモばかり効率良く作っていたため、ジャガイモが伝 -
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ネタバレ<目次>
はじめに
第1章 稲作がやってきた~気配と情念の時代
第2章 水田、国家経営される~自然改造はじまりの時代
第3章 米づくり民間経営される~停滞と技術開発が併存した時代
第4章 米、貨幣となる~米食文化開花の時代
第5章 米、みたび軍事物資となる~富国強兵を支えた時代
第6章 米と稲作、行き場をなくす~米が純粋に食料となった時代
第7章 未来へ「米と魚」への回帰を
おわりに
<内容>
タイトルは「日本史」だが、歴史家ではなく、農学者による日本での米がどのように扱われてきたか(作ることから食べることまで)を俯瞰した本。歴史科の視点ではないので、各章の区切り -
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食の確保が人類史を考える上での大きな視点であることは間違いない。「たかが食、されど食」なんと私たちは食の問題を卑小な問題と考えてしまっている事か!しかし人類の文化史そのものでもある。そして食べる行為を通して人間は社会性を高めていったということは否定できない!東西の交流において遊牧民の果たした役割について著者が極めて評価していることは、そういう意味で説得力がある。旧約聖書に出てくるいろいろな食べ物の名称もこのような観点では新鮮だ。ネアンデルタール人とクロマニオン人の接触の可能性などにまで及び、実に雄大な着想。和食文化がユネスコの無形文化遺産に登録されたこともこの延長線上で理解しやすい。しかし、今
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著者の佐藤洋一郎氏は、元総合地球環境学研究所教授・副所長の農学者。
本書は、ユーラシアの人類が進化し、文明化を遂げる中で、“食”に関してどのような歴史をたどり、現在に至ったのかを概観したものである。
その際、著者は2つの観点から、全体を整理している。一つは、生物としての人間の生存に欠かせない栄養素である「糖質」と「タンパク質」を何から摂取したのか、もう一つは、「狩猟・採集」、「農耕」、「遊牧」という大きく3つに分かれる生業のいずれから食料を得たのかという観点である。
そして、ユーラシアを、東の夏穀類ゾーンと西の麦農耕ゾーンに分けて以下のように分析している。
◆中央アジアの乾燥地帯の東側の地域は