小浜逸郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
子どもから大人への境目が曖昧ないま、「大人になる」とはどういうことなのか。
人はどのように成長の自覚を自らのうちに刻んでいくのか。
子どもが成長していくなかでの親との関係、思春期の性の目覚めや自立の問題などを、文学的素材や社会的テーマを通して考え、現代社会において大人になるということにどんな意味が潜んでいるのかを浮かび上がらせる。
自分はなにものかを問い、大人になりきれない思いを片隅に抱くすべての人におくる、新・成長論。
[ 目次 ]
序章 子どもへの接近
1章 成長のとらえ方
2章 記憶と身体
3章 成長の自覚―気づくということ
4章 成長の逸脱―思春期・青春期の問題
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
「弱者に優しい政治を」「差別のない明るい社会を」といった、だれも異議を唱えることのできないスローガン。
しかし、現代社会における「弱者」とは、ほんとうはどういう存在なのだろうか?
本書では、障害者、部落差別、マスコミの表現規制など、日常生活で体験するマイノリティの問題について、私たちが感じる「言いにくさ」や「遠慮」の構造を率直に解きおこしていく。
だれもが担う固有の弱者性を自覚し、人と人との開かれた関係を築くための考え方を「実感から立ちのぼる言葉」で問う真摯な論考。
[ 目次 ]
第1章 「言いにくさ」の由来(「弱者」というカテゴリー個別性への鈍感さ ほか)
第2章 「弱者」聖 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
ひきこもりやフリーター、ニートなど、自分の生き方が定まらず、あてどなく漂う若者が増えている。
こうした若者の「難民」化は、本人にとっても社会にとっても決して望ましいことではない。
だからといって彼ら/彼女らを非難しても意味はない。
いま本当に必要なのは、若者を絶望させないための仕組みを構築することである。
教育、法、労働という三つの側面からそのためのプログラムを構想する本書は、若者自身のよき生とよき社会を実現するための必読の書である。
[ 目次 ]
第1章 日本の若者問題とは何か(大人とは何か 大人は死を内在化している ほか)
第2章 「教育システム」はこう変えよ(「教育システ