嵐山光三郎のレビュー一覧

  • 文人悪妻

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    初めての文人シリーズですが、案外楽しめました。

    世の中には「良き妻であること」のみ向いてない女性がいることがよく判ります。
    きっとそのような女性ほど、人並み外れて魅力的なのでしょうね。
    規格外のバイタリティを持った女性列伝を読むと、人間の可能性の大きさを考えさせられます。

    いつになく筆者のコメントが皮肉で辛辣に感じられますが、常識的な男性にとっては当然の感想なのでしょうね。

    元気になってみたい女性には、面白く読めるかと思います。

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    2012年07月28日
  • 文人悪食

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    色々な文人の色々な食のお話。参考文献数にただ唖然とするばかりです。文人の裏話的性格などが書かれているので、話を読んで、その著作を読みたくなる作家、こんな人だったのか?と、読まないでおこうと思う作家、色々な先入観が出てしまいます。これから読んでみるかと思っている作家さんが出てくる箇所は、もしかしたら読まないほうが精神衛生上いいかもしれませんよ? そういった部分から離れて読むと、とても読みやすく、楽しめるエッセイです。

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    2013年05月11日
  • 転ばぬ先の 転んだ後の「徒然草」の知恵

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    兼好の名言集です。
    人生を生き抜くヒントがあります。
    学生時代には見向きもしなかった古典に対して、親しみを感じることができそうです。

    無常変易の移り変わり、つまり死と生の境界は、あるようでなく、始めも終わりもない (第91段)

    「無常とは、ひと言で言えば、死ということだ。死、あるいは死期。」
    「吉と凶は全ての時間に共存し、大切なのは、人間の覚悟である。」

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    2012年04月29日
  • 文人悪食

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    いろんな作家について書かれているので、どういう作家について書かれているのかを把握して、それらの作家の書籍を読んでからこの本を読むともっと面白かったように思う。

    クオリティが高い感じがする。文人ってのはぶっとんでるなぁというのがよくわかった。そんな一冊。作者のドヤ顔がなんとなく浮かんでくる。とてもよく調べて書かれたのだと思う。

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    2012年02月29日
  • 文人悪食

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    ネタバレ

    文士の皆さん、どうしてこんなにも食にまつわるエピソードが豊富なのだろう。それが一番の謎。近代日本文学の有名どころをほぼ網羅しており、かつその一人ひとりがネタに事欠かないなんて。大抵の業界ではちょっとこうはいかないのでは。
    全編を通して、作家の食を作品に上手く絡めて描いている。読んだことのある作家が出てくると、なるほどあの作品の背後にはこんな食べ物があったのねー、と膝を打つこともしばしば。まさしく"You are what you eat."である。文豪たちもものを食って生きる一人の人間だったんだなぁとしみじみ。おなかがすく。

    ちなみにこの本、文壇の交友録としても読める。今

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    2011年12月13日
  • 悪党芭蕉

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    現実の芭蕉はこんなもんだろう。俳聖として作られた虚像。後世に残る様な俳句を創るのだから両刀遣いが丁度かもしれない。

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    2011年06月21日
  • 山口瞳「男性自身」傑作選 熟年篇

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    山口瞳の小説を読んだことはない。

    だから、僕にとって、エッセイストという印象が強い。

    晩年の連載を抜粋したものであるが、
    入院したときに、親しい人の死を知るというのは、
    なんとも不思議な因縁だな、と思う。

    それから、向田邦子に関する記述は興味をそそられる。
    なんとも魅力的に描かれているのだから……

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    2011年04月03日
  • 妻との修復

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    [ 内容 ]
    できる男ほど妻とアブない
    しょせん夫婦は薄皮1枚でつながっている。
    妻は年を追うごとに化けていく。
    家庭という地雷原を駆けぬけよう。
    妻の機嫌をとる50ヵ条から、先人たちの修羅場の研究まで、男性必読の書。
    家庭という名の地雷原を駆け抜けろ!

    [ 目次 ]
    ●悪妻の愚痴に耐える精神力を日ごろから養っておく
    ●妻がいなければ、別の女と恋愛したって楽しくない
    ●妻との旅は3泊4日が限度である
    ●妻に経済力があればあるほど生意気になる
    ●友人の妻に手を出してはいけない
    ●いちいち妻のいうことをきいている男のほうが、離婚を言い渡される確率が高い
    ●離婚は当人どうしだけでなく、その夫婦をと

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    2010年11月25日
  • 日本一周 ローカル線温泉旅

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    [ 内容 ]
    いとしい日本列島をスイスイとのし歩こうではないか。
    安くておいしく贅沢な快楽旅行虎の巻大系。

    [ 目次 ]
    第1部 北上編(宇都宮から日光、会津へ 氷見から能登、山中温泉へ 村上から酒田、新庄、盛岡へ 青森から函館、長万部、登別へ ほか)
    第2部 南下編(清水から浜松、琵琶湖へ 米子から萩、山口市へ 四国一周 博多から佐賀、唐津へ ほか)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参

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    2010年11月20日
  • 山口瞳「男性自身」傑作選 熟年篇

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    山口瞳の手による「男性自身」というコラムがあり、それは31年の長きに渡って週刊新潮に連載されていた名物コラムであった、ということは知っていたけれども、私は週刊誌を全くと言ってよいくらい読まないので、実際に読んだのは、この文庫本が初めてのことだ。身辺雑記に近いものなのに、また、特に劇的なことが何か起こるわけでもないのに、飽きずに最後まで読ませる本、たいしたものだな、と思う。

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    2011年07月25日
  • 「不良中年」は楽しい

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    あのころは こちらも現役で 中年風を 吹かせていましたが。。。。
    昨今は 繁華街にもご無沙汰です。 
    銀座 新橋 赤坂 六本木 イーテウオン やら アプクジョンドン シンチョンと元気なあの頃と
    あの頃のお友達が懐かしい。。。。
    と言っても それほど羽目を外した 記憶がないのが寂しい。

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    2009年10月04日
  • 文人暴食

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    『文人悪食』の続編。前作で書ききれなかった文豪が登場します。それにしても作家は食に拘る。食は生に通じる。人の生き方への拘りも食への拘りも作家には欠かせない才能なのかも知れない。

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    2009年10月04日
  • 死ぬための教養

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    内容:筆者が死にそうになってから読み始めた人間の死に関する本の読書レビュー。
    感想:この作りは好きだが、一冊一冊をもう少し踏み込んで語ってほしい。

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    2009年10月04日
  • 徒然草・方丈記

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    ネタバレ

    古典随筆の名作を読んでみようと思ったけれど、とても原文で読んで理解することが出来ないので、少年少女古典文学館として現代語訳された物を手に取った。

    徒然草は、まさに「徒然なるままに」書いたとあって何でこんなつまらないことまで書くの?という段もあるが、人生訓となるようなことも書いてある。

    例えば、
    ・大事を成そうとするものは、全てを投げ捨ててそのことに取り組もう。
    ・自分の知識をひけらかすことなく、常に謙虚であること。
    等々

    ええっと思うのは、
    ・良い友とは次の三つ。一つは、物をくれる友。

    もう一度、違う現代語訳でも読めば、この随筆の奥深さを感じることが出来るのかな。。

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    2025年09月22日
  • 死ぬための教養

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    人生で何回も死を間近に感じる体験をした著者が、そのたびに手に取って死について考えた本の紹介。こんなに何回も危険な体験をされていたとは。。
    ブックレビューとして読むには、やや不十分な広さ深さか。著者が死についていろいろと考えた断片集というところ。

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    2021年10月11日
  • 文人悪食

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    おばあちゃんから借りた本。
    明治〜昭和にかけての文豪の食生活を通した生涯を追った本。
    1人ひとりの作品を読んだ後ならより楽しめると思う。

    個人的には個々の食生活よりも有島武郎がモテ男だったとか、与謝野晶子は12人のママだったとかいう事実の方がびっくりした!

    あとは、芥川龍之介の作家の条件として①数学を学ぶべし、②体操を得意とせよ、③国語、作文をバカにすべし。
    を見ていいなぁと思った。

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    2019年10月01日
  • 文人悪食

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    ネタバレ

    とちゅうで、んー?と思うところ(いまいちよくわからないところとか、本当にそうなのか?と思うところとか)があってちょっと読み飛ばしたけど…
    「狂気に陥らないために食にはまる」というのは、なるほど〜と思った。
    これを読んで、読んでみたくなったのは谷崎と川端。

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    2019年05月28日
  • 猫のほそ道 ノラ猫俳句旅

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    ねこ版、奥の細道?

    どんなものかと手にとってみたが
    なんとなく読み終えた(笑)

    それぞれの猫の暮らし
    猫句会があって派閥があって色々あって‥どうなるのかなーと思っていたら松島で拾われ乗ってきたトラックにまた松島へ

    実はドライバーが、姉が!! と意外な展開に

    結局はうまくまとまってラスト(*´罒`*)

    今まで読まない物語だったけど、他のものも読んでみたいかな

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    2019年05月10日
  • 死ぬための教養

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    ネタバレ

    03年。60歳を過ぎた嵐山が、これまでの「死の危機」を語りながら死に関する本を紹介するというもの。ごく軽いエッセイみたいな感じ。

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    2018年06月25日
  • 文人悪食

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    読みごたえがありすぎて、どこから感想を書いていいやら……。
    文豪の食生活以外の記述についても豊富。
    あと、著者が実際世話になったからか、壇一雄の章の書き方だけ、なんとなく筆跡が柔らかな感じがする。

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    2018年01月07日