嵐山光三郎のレビュー一覧

  • 山口瞳「男性自身」傑作選 熟年篇
    山口瞳の小説を読んだことはない。

    だから、僕にとって、エッセイストという印象が強い。

    晩年の連載を抜粋したものであるが、
    入院したときに、親しい人の死を知るというのは、
    なんとも不思議な因縁だな、と思う。

    それから、向田邦子に関する記述は興味をそそられる。
    なんとも魅力的に描かれているのだから...続きを読む
  • 橋本治の古事記 シリーズ古典(7)
    古事記の原典にあたっていないので、どの程度、橋本治氏の脚色が入っているか分からないが、それを前提に感想を書きますと・・・・。

    天皇制確立後に、天皇制の正当性を確固たるものにするために、書かれたのが古事記だとしたら、兄弟での殺し合い、セックスしまくり、裸踊りと、めちゃくちゃだなあというのが率直な印象...続きを読む
  • 妻との修復
    [ 内容 ]
    できる男ほど妻とアブない
    しょせん夫婦は薄皮1枚でつながっている。
    妻は年を追うごとに化けていく。
    家庭という地雷原を駆けぬけよう。
    妻の機嫌をとる50ヵ条から、先人たちの修羅場の研究まで、男性必読の書。
    家庭という名の地雷原を駆け抜けろ!

    [ 目次 ]
    ●悪妻の愚痴に耐える精神力を...続きを読む
  • 日本一周 ローカル線温泉旅
    [ 内容 ]
    いとしい日本列島をスイスイとのし歩こうではないか。
    安くておいしく贅沢な快楽旅行虎の巻大系。

    [ 目次 ]
    第1部 北上編(宇都宮から日光、会津へ 氷見から能登、山中温泉へ 村上から酒田、新庄、盛岡へ 青森から函館、長万部、登別へ ほか)
    第2部 南下編(清水から浜松、琵琶湖へ 米子...続きを読む
  • 山口瞳「男性自身」傑作選 熟年篇
    山口瞳の手による「男性自身」というコラムがあり、それは31年の長きに渡って週刊新潮に連載されていた名物コラムであった、ということは知っていたけれども、私は週刊誌を全くと言ってよいくらい読まないので、実際に読んだのは、この文庫本が初めてのことだ。身辺雑記に近いものなのに、また、特に劇的なことが何か起こ...続きを読む
  • 「不良中年」は楽しい
    あのころは こちらも現役で 中年風を 吹かせていましたが。。。。
    昨今は 繁華街にもご無沙汰です。 
    銀座 新橋 赤坂 六本木 イーテウオン やら アプクジョンドン シンチョンと元気なあの頃と
    あの頃のお友達が懐かしい。。。。
    と言っても それほど羽目を外した 記憶がないのが寂しい。

  • 文人暴食
    『文人悪食』の続編。前作で書ききれなかった文豪が登場します。それにしても作家は食に拘る。食は生に通じる。人の生き方への拘りも食への拘りも作家には欠かせない才能なのかも知れない。
  • 死ぬための教養
    内容:筆者が死にそうになってから読み始めた人間の死に関する本の読書レビュー。
    感想:この作りは好きだが、一冊一冊をもう少し踏み込んで語ってほしい。
  • 山口瞳「男性自身」傑作選 中年篇
    「重松清」が「山口瞳」の傑作コラム50篇を選んだコラム集『山口瞳「男性自身」傑作選 中年篇』を読みました。

    「向田邦子」の随筆や短編小説に惚れ込み、第83回直木賞では「向田邦子」を強く推薦して受賞に至らしめた「山口瞳」(最近読んだ『向田邦子全対談』と『向田邦子ふたたび』の両作品に登場しています)…...続きを読む
  • 死ぬための教養
    人生で何回も死を間近に感じる体験をした著者が、そのたびに手に取って死について考えた本の紹介。こんなに何回も危険な体験をされていたとは。。
    ブックレビューとして読むには、やや不十分な広さ深さか。著者が死についていろいろと考えた断片集というところ。
  • 文人悪食
    おばあちゃんから借りた本。
    明治〜昭和にかけての文豪の食生活を通した生涯を追った本。
    1人ひとりの作品を読んだ後ならより楽しめると思う。

    個人的には個々の食生活よりも有島武郎がモテ男だったとか、与謝野晶子は12人のママだったとかいう事実の方がびっくりした!

    あとは、芥川龍之介の作家の条件として①...続きを読む
  • 文人悪食
    とちゅうで、んー?と思うところ(いまいちよくわからないところとか、本当にそうなのか?と思うところとか)があってちょっと読み飛ばしたけど…
    「狂気に陥らないために食にはまる」というのは、なるほど〜と思った。
    これを読んで、読んでみたくなったのは谷崎と川端。
  • 猫のほそ道 ノラ猫俳句旅
    ねこ版、奥の細道?

    どんなものかと手にとってみたが
    なんとなく読み終えた(笑)

    それぞれの猫の暮らし
    猫句会があって派閥があって色々あって‥どうなるのかなーと思っていたら松島で拾われ乗ってきたトラックにまた松島へ

    実はドライバーが、姉が!! と意外な展開に

    結局はうまくまとまってラスト(*...続きを読む
  • 死ぬための教養
    03年。60歳を過ぎた嵐山が、これまでの「死の危機」を語りながら死に関する本を紹介するというもの。ごく軽いエッセイみたいな感じ。
  • 文人悪食
    読みごたえがありすぎて、どこから感想を書いていいやら……。
    文豪の食生活以外の記述についても豊富。
    あと、著者が実際世話になったからか、壇一雄の章の書き方だけ、なんとなく筆跡が柔らかな感じがする。
  • 村松友視の東海道中膝栗毛 シリーズ古典(5)
    1992年の少年少女古典文学館21「東海道中膝栗毛」を元にしてるということは
    私が東海道中膝栗毛に触れたのがこの本という可能性あるね。
    小学生で読んでたら微妙に違うけど…。
    しかし弥次喜多コンビはほんとヒドイ。
    しかし人気でて21年も旅してたとはすごい。
    作者の名を語らせてメタな構造にしてるの、先駆...続きを読む
  • 妻との修復
    『人妻魂』を読んだ事があった。

    この本の中にもそちらでも日本の文豪らの妻やら愛人やらだのの話が描かれていてすさまじいなと思ったものだ。

    だれそれの妻に横恋慕しとか離婚再婚。

    狭い中での恋愛模様に些か驚いた。

    作家というのは文章でも絵でも狂気と正気を行ったりきたりしているのかもしれない。
  • 死ぬための教養
    講談社エッセイ賞の受賞歴もある作家・エッセイストである嵐山光三郎(1942年~)が、自らの5度にも及ぶ死にかけた体験に触れながら、平素から「死」について考えるために、参考になる書籍を紹介したもの。
    紹介されているのは、キューブラー・ロス『死ぬ瞬間~死とその過程について』、『夜と霧』の著者・ヴィクトー...続きを読む
  • 死ぬための教養
    タイトルにつられて購入……本書は、嵐山氏の「死」にまつわる自叙伝であり、「死」にまつわる書評である。
    なので読み進めていってもいまいちピンとこない部分が存在するのは、致し方ないことだろう、と考えたのだが本書の中の嵐山氏の言葉がすべてを物語っていたように思う。
    「人は、不慮の事故や、急病などによって病...続きを読む
  • 妻との修復
    まぁ、男性サイドからの…って意味で。
    面白く読んだ。
    なんにしろ、サンプルが挙って金持ちなのが参考には全然なんないんだけどね。