著者の周辺知人夫婦のそれぞれの妻との修復状況や離婚に至る例などが匿名で登場し、著者お得意の文人・文化人夫婦の例が引用され、その上で妻と上手くやるにはどうしたらよいかの「教訓」が説得力を持って迫る。いわば妻帯者がいつまでも男らしく生きていくには常に妻との関係に気遣えよ、ということでしょう。可愛らしい女でも7年経つと「おばさん」になり、14年で「妖怪」、21年で「鬼婆」、28年で「超獣」、それ以上は「手のつけられない神様」となるのが妻なのだそうで、この比喩は笑えるけれどきっと嵐山さんは愛妻家なのだと思いました。