嵐山光三郎のレビュー一覧
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誰かに対して心酔して師事することがあまりなく、描かれていた関係性が楽しそうで、羨ましかった。深沢七郎が魅力的だった。作品も面白そうだ。
解説がたっぷりあって、ますます深沢七郎が気になったし、僕の表現もその影響下にあることを強く感じた。先日読んだ、尾辻克彦『肌ざわり』もモロに影響されているようだ...続きを読むPosted by ブクログ -
面白いですが、辛く悲しい本です。
「面白い」のは、こんなにもフリーダムに生きていた人がたかだか40〜50年程前にいたのか! という驚きと、その漂流生活ぶりのユニークさ。
「辛く悲しい」のは、漂流者の唯一の弱点でもあった少女(実の娘)との別離と、その少女が辿った修羅の道。
自由人だった筈の怪人が病に倒...続きを読むPosted by ブクログ -
最近のエッセイは自分語りが多いけど、これは身辺雑記。
自分の日常を書いているけれど、自分語りではない。
この辺りの兼ね合いが、上手いなーと思う。
絵画、俳句、将棋、相撲観戦など趣味が多才。
国立市を愛している。
酒のみで、偏屈で、愛すべきじーさん山口瞳。
不器用で頭が悪いから、ガスの点火ができな...続きを読むPosted by ブクログ -
兼好の名言集です。
人生を生き抜くヒントがあります。
学生時代には見向きもしなかった古典に対して、親しみを感じることができそうです。
無常変易の移り変わり、つまり死と生の境界は、あるようでなく、始めも終わりもない (第91段)
「無常とは、ひと言で言えば、死ということだ。死、あるいは死...続きを読むPosted by ブクログ -
奥の細道は江戸時代に松尾芭蕉によって書かれた俳諧紀行文です。芭蕉は1683年、門人である曾良と共に江戸を出発し、関東・東北・北陸を経て大垣に至るまで旅を続けました。各地でよんだ句は50句にもなります。旅程は600里、5ヶ月あまりの旅でした。この奥の細道は芭蕉円熟期の代表作と賞されています。
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