嵐山光三郎のレビュー一覧

  • 文人悪食
    『作家は何を食べて作品を書いてきたのか?』作家における食と作品をの関係をつづった本の第一弾です。どれもみんな個性的な方が多くて圧倒されます。

    これと続編である『文人暴食』の二つは札幌にいたころ、ずいぶんと読んだものである。この話は思い出すのも正直つらいのだが当時、僕は本当に食うにも事欠いた生活を送...続きを読む
  • 追悼の達人
    今まで知らなかった明治~昭和の文人・文豪の素顔を紹介してくれる著者の文人・文豪シリーズ?はどれも楽しませてくれますが、本作も亡くなった文人に寄せられた追悼文を手掛かりに本人の素顔、そして追悼する側の感情まで明らかにした怪作であり、労作です。長生きしてしまった人には追悼してくれる人が少ないとはなんとい...続きを読む
  • 追悼の達人
    単行本が上梓されたのが1999年、すでに一度2002年に新潮文庫が出ていますが、再文庫化ということで、ともかくあの名作『追悼の達人』が帰ってきました。

    病気や死がテーマの宮澤賢治や安部公房などの文学作品を、『病いの人間学』(1999年)で鮮やかに私たちの目の前で私たちの日常的に役立つように説いてく...続きを読む
  • 文人悪食
    自分では手に取らない本、というのがあります。
    見た目と言うか、雰囲気と言うか、オーラと言うか。
    私は自他共に認める乱読タイプで、広く浅くたくさん読むほうなんだけど、それでも、しらないうちにある一部分、まったく手付かずにすごしてしまったことに気付くことあります。

    例えば、この嵐山光三郎の『文人...続きを読む
  • 文人悪食
    作家への愛情が伝わってきて、幸せな気分になります。
    やはり、皆さん こだわり方がただものではないですね。
  • 悪党芭蕉
    松尾芭蕉の本は沢山ある。まだ、3冊ほどしか読めてませんが、この本が一番面白かった。
    松尾芭蕉という人間が、のぞける本。こんな風に社会で教えて貰っていたら、国語で教わっていたら、もっと言葉に対しても人に対しても考え方が変わったんじゃないかしらと思う。
    なんて破天荒な…というか、やんちゃというか…インテ...続きを読む
  • 文人悪食
    文学の手引き。「暴食」もあわせて、電車で読めないくらい笑った。

    何を食べて何を書いてどう死んだか。
    話のネタにも最適。
    人物と作品って別なのかどうなのか。
    もっと古典読まないと、読みたい、と思う。

    幸田露伴が格好良かったのが印象的。あと鏡花・・・鏡花ー・・・。
    内田百閒はこっちだったか、暴食だっ...続きを読む
  • 文人悪食
    個人的には暴食よりもこちらで取り上げられているメンバーのほうが好きだったりします。
    ものすごい食生活なんだけども読んでいると食べたくなってしまうような。
  • 妻との修復
    今年定年の お父さんには必読書!!!
    夫と妻 男と女 人類Aと人類B 所詮は別の生物ですから 一心同体なんてことを間違っても信じないで。
    違いを受け入れて 共存するしかないんですが  このための知恵が一杯詰まっている本ですね。
    女房には内緒で 読まなくっちゃいかんよ。
  • 芭蕉紀行
    光三郎先生 渾身の芭蕉論  目からうろこの 芭蕉論 こんな芭蕉さんだったのかと しみじみ思う還暦のこのごろ。
  • 文人悪食
    貴方の愛する作家達が、びっくりするような物を食べているかも知れない…食事の内容もさる事ながら、それを食べていたメンバーがとにかく凄い。
    本は厚いが読みやすい。
  • 文人暴食
    な〜んでこんな物喰えるの!?からこんな時代にそんな贅沢してんじゃないよ!という文人達の食生活が垣間見れる。
    軽い読み物としてもお勧め。
  • 日本一周 ローカル線温泉旅
    日本には世界に誇る鉄道網がある。新幹線ではなくローカル線にのって、のんびり巡る旅先には、これまた世界に誇る温泉が待っている。電車を降りて温泉につかり、身体を拭いたら再び電車に乗って旅立つ。次の降車駅は温泉のある町。一読すれば旅に出ていきたくなる好著です。
  • 文人悪食
    メディアマーカー時代に読んで以来14年ぶり再読。
    1回目の感想---おお!なんかすっげー。妖怪悪食ってタイトルでもいいな。または人格破綻者列伝か。短編伝記としてもおもしろい。あまりにディープでおもしろいのにすらすら読めない。
    700余の資料を読み、5年かけて執筆したそうだ。
  • 枯れてたまるか!
    「年をとったぐらいで、物わかりのいいジジイになるなかれ。頓着せずに楽しもう。」
    最後は、瀬戸内寂聴さんのお話で〆ています。
  • 死ぬための教養
     五度も死に瀕した著者が選んだ本のジャンルは硬軟、洋の東西、人文科学から自然科学まで多岐に渡る。果ては漂流記まで含まれている。懇意にしていた作家の死に際して、その著書も選ばれ、思い出が語られる。
  • 文人悪食
    日本の名だたる文豪たちを”食事”というキーワードから徹底的に掘り下げ、彼らの人間性、そして作品への影響を綴ったエッセイ、というよりも一種の文学批評にすら思えてくる力作。

    取り上げられるのは夏目漱石に始まり、三島由紀夫に至る37人の文人。日本の文学史を彩る超重要人物ばかりであるが、作品だけでは見えて...続きを読む
  • 文人悪食
    高名な文学者を食の面から捉えた本。
    それぞれの作家の生きた時代背景や育った環境などを窺い知ることができて面白い。
  • 芭蕉という修羅(新潮文庫)
    この本を手に取ったとき、私は入院中だった。緊急入院だったので必要最小限の私物しか持って行っておらず、家族も仕事等で面会に来れない状況だったので、病院の売店で何か読む物はないかと探したのだが、なかなかピンとくるものがなく、正直、ないよりはまし程度で購入したのである。
    ところが、いざ読み始めてみると、面...続きを読む
  • 漂流怪人・きだみのる
    もう一度繰り返そう。長生きすることだ。 
    そうすれば、新地獄.極楽の布教者たちのそのときどきの所論の適否、正誤がわかるだろう。
    そして現役の人間としてくたばることだ。
    そうしたら子供の世話になるという屈辱的な考えを起こさずにすむ。
    子供は子供。
    親は親だよ。
    そうだろう。