嵐山光三郎のレビュー一覧

  • 文人悪食

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    嵐山光三郎の印象は正直いまひとつだった。私の知る嵐山光三郎とはまるで異なる印象だ。人間、見た目だけで判断するのも、作品のみで判断するのも危険なのだな、と思った。
    とても面白く興味深い内容だ。

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    2012年03月26日
  • 文人暴食

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    『作家にとって、食とは何か?食と作品どのようなかかわりがあるのか?』その疑問に鋭く迫った異色の作家、文学論です。読むもここまで調べたなぁという作者のの執念に思わず脱帽してしまいました。

    この本は『文人悪食』の続編になります。37人の文士・作家の食癖がこの本には取り上げられているんですけれど、「文人悪食」に取り上げられている作家たちにも負けず劣らず、一様に皆、個性的過ぎる食生活を送ってらっしゃったのですね。それにしても、古今東西の文献を調べ尽くして、それを一冊の本に纏め上げる。作者の執念めいた仕事に今回改めて読み直して、ただただ、脱帽するばかりでございました。

    自分が気に入っているところは出

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    2011年08月26日
  • 文人悪食

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    『作家は何を食べて作品を書いてきたのか?』作家における食と作品をの関係をつづった本の第一弾です。どれもみんな個性的な方が多くて圧倒されます。

    これと続編である『文人暴食』の二つは札幌にいたころ、ずいぶんと読んだものである。この話は思い出すのも正直つらいのだが当時、僕は本当に食うにも事欠いた生活を送っていたので、せめて想像の中ではたらふくめしを食いたいというほんとうにほんとうに切実な日々が背景にあったというのが実情だが、なるほど、「食と文学」という視点で作家を見ると、これほど奥が深いのかと、この記事を書くために今回また読み返してそう思った。

    たとえば、谷崎潤一郎なんかはその見栄えや文体とおり

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    2011年08月25日
  • 追悼の達人

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    ネタバレ

    今まで知らなかった明治~昭和の文人・文豪の素顔を紹介してくれる著者の文人・文豪シリーズ?はどれも楽しませてくれますが、本作も亡くなった文人に寄せられた追悼文を手掛かりに本人の素顔、そして追悼する側の感情まで明らかにした怪作であり、労作です。長生きしてしまった人には追悼してくれる人が少ないとはなんという皮肉でしょうか。

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    2011年08月20日
  • 追悼の達人

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    単行本が上梓されたのが1999年、すでに一度2002年に新潮文庫が出ていますが、再文庫化ということで、ともかくあの名作『追悼の達人』が帰ってきました。

    病気や死がテーマの宮澤賢治や安部公房などの文学作品を、『病いの人間学』(1999年)で鮮やかに私たちの目の前で私たちの日常的に役立つように説いてくれたのが立川昭二でした。

    あるいは追悼=死者を思って悲しみにひたるということなら、吉本隆明が『追悼私記』(1993年)という、美空ひばりや手塚治虫からミシェル・フーコーや昭和天皇への自分が書いた追悼文を集めた本を出していますが、それなら負けじと、わが鶴見俊輔も『悼詞』(2008年)というバートラン

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    2011年09月14日
  • 文人悪食

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    自分では手に取らない本、というのがあります。
    見た目と言うか、雰囲気と言うか、オーラと言うか。
    私は自他共に認める乱読タイプで、広く浅くたくさん読むほうなんだけど、それでも、しらないうちにある一部分、まったく手付かずにすごしてしまったことに気付くことあります。

    例えば、この嵐山光三郎の『文人悪食』はそんな私の手に取らないっぽいにおいのぷんぷんする本です。

    人に紹介してもらわなかったら、手に取らなかった確率99パーセント。
    だけど、うんとよかったです。
    森鴎外や夏目漱石から林芙美子、坂口安吾など、近・現代を代表する作家の食生活、食癖からその素顔を垣間見よう、というような趣旨の本で

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    2011年01月12日
  • 文人悪食

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    作家への愛情が伝わってきて、幸せな気分になります。
    やはり、皆さん こだわり方がただものではないですね。

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    2010年08月17日
  • 悪党芭蕉

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    松尾芭蕉の本は沢山ある。まだ、3冊ほどしか読めてませんが、この本が一番面白かった。
    松尾芭蕉という人間が、のぞける本。こんな風に社会で教えて貰っていたら、国語で教わっていたら、もっと言葉に対しても人に対しても考え方が変わったんじゃないかしらと思う。
    なんて破天荒な…というか、やんちゃというか…インテリの風来坊…というか…。
    松尾芭蕉で時代劇やってくれないかしら…絶対見るのに…
    それにしても嵐山光三郎氏の文献のあさり具合には驚くばかりでした。

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    2013年05月09日
  • 芭蕉紀行

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    光三郎先生 渾身の芭蕉論  目からうろこの 芭蕉論 こんな芭蕉さんだったのかと しみじみ思う還暦のこのごろ。

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    2009年10月04日
  • 妻との修復

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    今年定年の お父さんには必読書!!!
    夫と妻 男と女 人類Aと人類B 所詮は別の生物ですから 一心同体なんてことを間違っても信じないで。
    違いを受け入れて 共存するしかないんですが  このための知恵が一杯詰まっている本ですね。
    女房には内緒で 読まなくっちゃいかんよ。

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    2009年10月04日
  • 文人暴食

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    な〜んでこんな物喰えるの!?からこんな時代にそんな贅沢してんじゃないよ!という文人達の食生活が垣間見れる。
    軽い読み物としてもお勧め。

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    2010年03月26日
  • 文人悪食

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    貴方の愛する作家達が、びっくりするような物を食べているかも知れない…食事の内容もさる事ながら、それを食べていたメンバーがとにかく凄い。
    本は厚いが読みやすい。

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    2010年03月26日
  • 日本一周 ローカル線温泉旅

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    日本には世界に誇る鉄道網がある。新幹線ではなくローカル線にのって、のんびり巡る旅先には、これまた世界に誇る温泉が待っている。電車を降りて温泉につかり、身体を拭いたら再び電車に乗って旅立つ。次の降車駅は温泉のある町。一読すれば旅に出ていきたくなる好著です。

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    2009年10月04日
  • 影の日本史にせまる

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    磯田道史氏と嵐山光三郎氏による、西行や宗祇や芭蕉の影の顔を通して、日本史の裏に迫った対談集。
    興味深い話も多かった。

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    2026年02月01日
  • 文人悪食

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    世に残る名作には、何かしらのインパクト・強い個性が存在します。その作者である文人は、強いインパクト・個性の持ち主なのは当然なことなのでしょう。よって、「食」についても一般人とかけ離れていることも当然のことなのかも知れません。
    豊富な文献をもとに、当然であることを、ストーリー性を膨らませて読者を惹き込むのも、エッセイの達人である嵐山光三郎のなせる技なのでしょう。

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    2026年01月08日
  • 漂流怪人・きだみのる

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    「漂流怪人」とは実に絶妙な表現。
    75歳のきだみのるの担当編集者として付き合った実体験、その際の会話をベースにしつつ、きだの代表作のポイントを要領よく説明してくれるもので、評伝としてのクオリティが高い。

    前半生についても本人の話を交えながら書いていて、そこも面白い。
    甘粕正彦に呼び出されて満州で工作員になるように勧誘された話などは、嵐山も半信半疑で聞いているのだが、いかにもな話で面白い。
    伊藤野絵が大杉栄のもとに走る前の夫であった辻潤ときだは友人関係で、辻潤が残された幼い息子をパリに連れて行ったことに影響されて、きだが「ミミくん」を連れ歩いたと推測する。

    率直に言って、「自分ではあまり付き

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    2026年01月06日
  • 芭蕉紀行

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    奥の細道をはじめとした芭蕉の作品の舞台を、実際に旅して書かれた紀行文。実際に現地に行くことで、芭蕉が想像で作った俳句があることがわかるというのは面白い。各地の風景、食べ物が紹介されているのも親しみが湧く。
    全行程は無理でも、一部でもいいから自分も同じような旅をしてみたいとは思っている。

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    2024年11月10日
  • 文人悪食

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    メディアマーカー時代に読んで以来14年ぶり再読。
    1回目の感想---おお!なんかすっげー。妖怪悪食ってタイトルでもいいな。または人格破綻者列伝か。短編伝記としてもおもしろい。あまりにディープでおもしろいのにすらすら読めない。
    700余の資料を読み、5年かけて執筆したそうだ。

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    2024年04月18日
  • 死ぬための教養

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     五度も死に瀕した著者が選んだ本のジャンルは硬軟、洋の東西、人文科学から自然科学まで多岐に渡る。果ては漂流記まで含まれている。懇意にしていた作家の死に際して、その著書も選ばれ、思い出が語られる。

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    2023年01月12日
  • 文人悪食

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    日本の名だたる文豪たちを”食事”というキーワードから徹底的に掘り下げ、彼らの人間性、そして作品への影響を綴ったエッセイ、というよりも一種の文学批評にすら思えてくる力作。

    取り上げられるのは夏目漱石に始まり、三島由紀夫に至る37人の文人。日本の文学史を彩る超重要人物ばかりであるが、作品だけでは見えてこない人間としてのリアルな生きざまが垣間見れて純粋に楽しく、感嘆させられる箇所が多い。

    一言で”食事”といっても文人たちの嗜好性は本当に千差万別である。谷崎潤一郎のように美食を愛したものもいれば、泉鏡花のように病原菌など生ものへの恐怖から大根おろしですら煮込む(!)もの、森鴎外のように饅頭をご飯の

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    2021年12月05日