嵐山光三郎のレビュー一覧

  • 文人悪食

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    これは労作である。嵐山光三郎というと、テレビに出ている姿や「~~であーる」式の文体といった印象しかなく、こんなにまともな文章を書く人であるということすら知らなかった。

    本書では明治から昭和の文士37人を取り上げ、その生と死を食から分析うぃようとしている。

    小説や詩などの作品に登場する食べ物の記述はもちろん、日記など本人によるものを調べあげ、友人などのコメントまで集めている。

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    2013年02月21日
  • 文人悪食

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    一筋も二筋もいかない作家たち。
    教科書でしか知らない偉大な作家でも食を通すと、人間味が増してきます。

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    2012年11月15日
  • 文人悪妻

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    明治~昭和あたりの奥さん列伝。世の「人妻」とはバリエーションに富んでいる…ような、いないような。嵐山さんの文章好きだわー

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    2012年08月22日
  • 文人悪妻

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    嵐山大先生の「文人」シリーズ。国語便覧をお傍に置きながらどうぞ。

    明治・大正・昭和の人妻歳時記。文豪を影に日向に支えた妻や、自身が文豪として創作活動を続けた妻が総勢53名も!

    全員が全員、必ずしも世間一般的な意味での「悪妻」ではありませんが、己の美貌や才覚や運でのし上がったり不遇をかこったり、とにかく「熱い」よなあって感じ。
    平成の現代では考えられないような大杉栄争奪戦とか岡本かの子列伝とか松旭斎天勝伝説とか、もーホントに読んでてワクワク。

    いい時代だったんですねえ。

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    2012年05月27日
  • 文人悪食

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    嵐山光三郎の印象は正直いまひとつだった。私の知る嵐山光三郎とはまるで異なる印象だ。人間、見た目だけで判断するのも、作品のみで判断するのも危険なのだな、と思った。
    とても面白く興味深い内容だ。

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    2012年03月26日
  • 文人暴食

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    『作家にとって、食とは何か?食と作品どのようなかかわりがあるのか?』その疑問に鋭く迫った異色の作家、文学論です。読むもここまで調べたなぁという作者のの執念に思わず脱帽してしまいました。

    この本は『文人悪食』の続編になります。37人の文士・作家の食癖がこの本には取り上げられているんですけれど、「文人悪食」に取り上げられている作家たちにも負けず劣らず、一様に皆、個性的過ぎる食生活を送ってらっしゃったのですね。それにしても、古今東西の文献を調べ尽くして、それを一冊の本に纏め上げる。作者の執念めいた仕事に今回改めて読み直して、ただただ、脱帽するばかりでございました。

    自分が気に入っているところは出

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    2011年08月26日
  • 文人悪食

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    『作家は何を食べて作品を書いてきたのか?』作家における食と作品をの関係をつづった本の第一弾です。どれもみんな個性的な方が多くて圧倒されます。

    これと続編である『文人暴食』の二つは札幌にいたころ、ずいぶんと読んだものである。この話は思い出すのも正直つらいのだが当時、僕は本当に食うにも事欠いた生活を送っていたので、せめて想像の中ではたらふくめしを食いたいというほんとうにほんとうに切実な日々が背景にあったというのが実情だが、なるほど、「食と文学」という視点で作家を見ると、これほど奥が深いのかと、この記事を書くために今回また読み返してそう思った。

    たとえば、谷崎潤一郎なんかはその見栄えや文体とおり

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    2011年08月25日
  • 追悼の達人

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    ネタバレ

    今まで知らなかった明治~昭和の文人・文豪の素顔を紹介してくれる著者の文人・文豪シリーズ?はどれも楽しませてくれますが、本作も亡くなった文人に寄せられた追悼文を手掛かりに本人の素顔、そして追悼する側の感情まで明らかにした怪作であり、労作です。長生きしてしまった人には追悼してくれる人が少ないとはなんという皮肉でしょうか。

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    2011年08月20日
  • 追悼の達人

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    単行本が上梓されたのが1999年、すでに一度2002年に新潮文庫が出ていますが、再文庫化ということで、ともかくあの名作『追悼の達人』が帰ってきました。

    病気や死がテーマの宮澤賢治や安部公房などの文学作品を、『病いの人間学』(1999年)で鮮やかに私たちの目の前で私たちの日常的に役立つように説いてくれたのが立川昭二でした。

    あるいは追悼=死者を思って悲しみにひたるということなら、吉本隆明が『追悼私記』(1993年)という、美空ひばりや手塚治虫からミシェル・フーコーや昭和天皇への自分が書いた追悼文を集めた本を出していますが、それなら負けじと、わが鶴見俊輔も『悼詞』(2008年)というバートラン

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    2011年09月14日
  • 文人悪食

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    自分では手に取らない本、というのがあります。
    見た目と言うか、雰囲気と言うか、オーラと言うか。
    私は自他共に認める乱読タイプで、広く浅くたくさん読むほうなんだけど、それでも、しらないうちにある一部分、まったく手付かずにすごしてしまったことに気付くことあります。

    例えば、この嵐山光三郎の『文人悪食』はそんな私の手に取らないっぽいにおいのぷんぷんする本です。

    人に紹介してもらわなかったら、手に取らなかった確率99パーセント。
    だけど、うんとよかったです。
    森鴎外や夏目漱石から林芙美子、坂口安吾など、近・現代を代表する作家の食生活、食癖からその素顔を垣間見よう、というような趣旨の本で

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    2011年01月12日
  • 文人悪食

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    作家への愛情が伝わってきて、幸せな気分になります。
    やはり、皆さん こだわり方がただものではないですね。

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    2010年08月17日
  • 悪党芭蕉

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    松尾芭蕉の本は沢山ある。まだ、3冊ほどしか読めてませんが、この本が一番面白かった。
    松尾芭蕉という人間が、のぞける本。こんな風に社会で教えて貰っていたら、国語で教わっていたら、もっと言葉に対しても人に対しても考え方が変わったんじゃないかしらと思う。
    なんて破天荒な…というか、やんちゃというか…インテリの風来坊…というか…。
    松尾芭蕉で時代劇やってくれないかしら…絶対見るのに…
    それにしても嵐山光三郎氏の文献のあさり具合には驚くばかりでした。

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    2013年05月09日
  • 文人悪食

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    文学の手引き。「暴食」もあわせて、電車で読めないくらい笑った。

    何を食べて何を書いてどう死んだか。
    話のネタにも最適。
    人物と作品って別なのかどうなのか。
    もっと古典読まないと、読みたい、と思う。

    幸田露伴が格好良かったのが印象的。あと鏡花・・・鏡花ー・・・。
    内田百閒はこっちだったか、暴食だったか。
    菊池寛は、「六の宮の姫君」以来気になっている。

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    2010年01月20日
  • 芭蕉紀行

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    光三郎先生 渾身の芭蕉論  目からうろこの 芭蕉論 こんな芭蕉さんだったのかと しみじみ思う還暦のこのごろ。

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    2009年10月04日
  • 妻との修復

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    今年定年の お父さんには必読書!!!
    夫と妻 男と女 人類Aと人類B 所詮は別の生物ですから 一心同体なんてことを間違っても信じないで。
    違いを受け入れて 共存するしかないんですが  このための知恵が一杯詰まっている本ですね。
    女房には内緒で 読まなくっちゃいかんよ。

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    2009年10月04日
  • 文人暴食

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    な〜んでこんな物喰えるの!?からこんな時代にそんな贅沢してんじゃないよ!という文人達の食生活が垣間見れる。
    軽い読み物としてもお勧め。

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    2010年03月26日
  • 文人悪食

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    貴方の愛する作家達が、びっくりするような物を食べているかも知れない…食事の内容もさる事ながら、それを食べていたメンバーがとにかく凄い。
    本は厚いが読みやすい。

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    2010年03月26日
  • 日本一周 ローカル線温泉旅

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    日本には世界に誇る鉄道網がある。新幹線ではなくローカル線にのって、のんびり巡る旅先には、これまた世界に誇る温泉が待っている。電車を降りて温泉につかり、身体を拭いたら再び電車に乗って旅立つ。次の降車駅は温泉のある町。一読すれば旅に出ていきたくなる好著です。

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    2009年10月04日
  • 芭蕉紀行

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    奥の細道をはじめとした芭蕉の作品の舞台を、実際に旅して書かれた紀行文。実際に現地に行くことで、芭蕉が想像で作った俳句があることがわかるというのは面白い。各地の風景、食べ物が紹介されているのも親しみが湧く。
    全行程は無理でも、一部でもいいから自分も同じような旅をしてみたいとは思っている。

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    2024年11月10日
  • 老人は荒野をめざす

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    2024年までの」最近3年間の」老年エッセイ。
    平凡社勤務後の出版社立ち上げ時代を含めて、華麗な交友関係がまぶしい。
    コロナ時代の話題を含めて、身につまされるエッセイが並ぶ。

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    2024年09月20日