高山文彦のレビュー一覧
-
購入済み
一気に読めました
自分がもっと感情的になると思ったのですが、読み終わるとそうだったのかと
変な納得をしてしまいました。
子供とは心も身体も本当に未発達なんだと改めて気づかされました。
大切な時期をどう過ごすか、何を与えるかでこうも違うのですね。
母親としてとても勉強になりました。 -
Posted by ブクログ
小説みたい(作者はノンフィクション作家)なので、読みやすい。
タイトル「麻原彰晃の誕生」の通り、あの地下鉄サリン事件までは題材となっていません。地下鉄サリンとか、その他の殺人・殺人未遂事件をするに至るまで、という感じ。
これ読む前に上祐氏の「オウムの教訓:上祐個人の総括」を読んでて、上祐さんの総括は時系列だし簡潔にまとまっていてとても分かりやすかったのだけど、ヴァジラヤーナ活動に入る以前の事に記述が無かったり(どこか他のページにあるかも)、あくまで視点が上祐さんの視点だったりで(上祐さん、頭良いから視点が中立的すぎて、読んでて疑問感じたりとか感情沸かないんだよなw)もっと根元の部分を知りたいなと思ってたので、ページ数も多くなく、新書なので表紙が仰々しくなく、とても自分の知りたいことに沿った本だったな。
麻原が惹かれた「ヒヒイロカネ」という石、その石が私の故郷のひとつである岩手県釜石市で採れていたこと、それに関する研究がそこで個人的に行われており、オウム信者も麻原逮捕後もそこに石を採りに行ったという話に驚き。作者も実際行ったときのことを書いてるけど、なんだか少し虚しい感情が残る。
結局途中までという点が-1。この人の文章でもうちょっと知りたかった。 -
Posted by ブクログ
松本智津夫が、麻原彰晃になるまでの話が興味深かった。
麻原は、オウムを立ち上げる前から怪しい事業に手を出して、薬事法違反で捕まったりしていた。成功欲が強い人だったのだな。
最初は、ちゃんと修行して、修行者然として、神秘体験も実際にしていて、弟子のための指導(クンダリニー)をやり続けて倒れたこともあったというのが、意外だった。
求心力のある団体となって、溺れていくのは早い。
以後は、修行の成果のパフォーマンスは、弟子にやらせて自分はしない。井上嘉浩などが上手く使われている。技術を持っている信者は建設や化学の「ワーク」を与えられて実績を上げて幹部になる。それらのワークに邁進した結果、幹部たちはヨーガ修行から離れてるというのがまた皮肉でおもしろい。ヨーガ修行ありきの何よりもそれが大事な団体じゃないんかい。
そしてワークは犯罪行為になっていく。最初に信者を死なせた時は動揺していた麻原は、だんだんと深く妄想の中に沈んでいったのね。
子供には愛情をかけないと、寂しいまま大人になってしまう。 -
Posted by ブクログ
多分この少年Aは子供の頃相当寂しかったんだろうな。1歳の時自我が芽生えるまえに弟が生まれ、しかもその弟は喘息持ちで母親は付きっ切りでいなきゃいけない。十分に甘えられず、しかも自分は長男だからという理由で叱られる。こんな理不尽なことはないとおもう。
こういう事件が起きると被害者やその家族がかわいそうだって思うけど、この少年や他の事件の未成年も運命と混沌とした社会により加害者にされてしまいった被害者なのかもしれない。だからちゃんとどうしてこういうことしたのか、どんな家庭環境にいたのかをきちんと知って、社会が抱える問題を解決していくべき。
これを読むと少年法は正しいのだろうと思えてくるけど、被害者家族からしたら更生して社会に出るなんてとんでもない話だと思うけど、国際的に18歳未満の死刑は禁じられてるから死刑はできない。うーん難しい。 -
Posted by ブクログ
あの笹川良一の三男であり、現日本財団会長の笹川陽平氏。その父子と家族を描いたノンフィクション小説。
現在も精力的に活躍する、笹川陽平氏同行を含む丹念な取材と多くの資料から見えてくる姿。
笹川良一=A級戦犯=競艇=財産=なんとなく黒幕 こんなイメージを、なんの疑いもなく持たされてきた。
しかし、戦中、戦後の大手新聞社をはじめとするマスコミが、いかに国民を騙し、誤った方向に導いてきたかということを知っている私たちには、そのマスコミによって作られたイメージが正しいものであるとは限らないということも容易に想像できる。
そして、現在の笹川陽平氏の精力的な活躍については、いうまでもない。
その、陽平氏が「戦後最大の被差別者は父・笹川良一です。」という発言には、耳を傾けるべきだと思う。
もちろん、本書は丹念に取材をする過程で、おそらく非常に陽平氏を理解し、尊敬もするようになった筆者によって書かれているのだと思う。だから、本書だけの情報を元に、マスコミの情報操作だと言い切ることはできない。
しかし、戦後の日本を動かしてきた力の中に、我が国、我が国民のことではなく、米国、占領軍の政策を円滑に進めることを第一の目標にして活動してきた勢力があり、その勢力にとって不都合な人物は、汚名を着せられてきた歴史というものもあると思う。